2020年01月31日

◆ 武漢・帰国者への不手際

 新型コロナウイルスの問題で、武漢からの帰国者が出たが、政府の不手際があった。検査漏れが2名。

 ──

 検査漏れが2名出たが、その後に検査を受けることにしたそうだ。
 厚生労働省によりますと、29日、中国・湖北省武漢からチャーター機で帰国した日本人のうち、ウイルス検査に同意しなかった2人が、30日、検査を受けることを申し出たことがわかりました。厚生労働省は2人のウイルス検査を実施することにしています。
 政府は今後、帰国希望者がチャーター機に搭乗する際に検査の必要性を書面で説明するなどして強く要請し、同意が得られるよう最大限の努力をするとしています。
( → ウイルス検査 同意せずの2人 検査を申し出る 厚労省 | NHKニュース

 どうして検査漏れが出たかというと、あくまで「任意」であって「強制」ではないからだ、という。
 厚生労働省は「人権侵害に当たり、法的にも権限がない」として、退避した日本人の強制的な隔離をせず、自主的な医療施設の検診を呼びかける方針だ。
( → 新型肺炎、政府チャーター機で武漢からの帰国者「隔離せず」:日経ビジネス電子版

 参院予算委員会。
 公明党・山本香苗氏  (中国・武漢市から)帰国した方々の中で検査を拒否された方がいた。帰国する前に同意を取っていなかったのか。
 加藤勝信厚生労働相  検査は強制ではない。本人のためにも、と申し上げたが納得されなかった。これ以上、私どもの公的な権限がない。
 山本氏  事前に書面で同意を取っておくことが望ましいのではないか。
 茂木敏充外相  国内での安全を守りたいということを理解いただいた前提で帰ってもらっている。強制ではない中で、できるだけの措置を国内でも取っていく。
( → 焦点採録 参院予算委 30日:朝日新聞

 というふうに、「強制ではないこと」を理由としている。

 しかし、これは理屈がおかしい。「強制」ではなくとも、「条件」にすることはできたはずだ。
 「チャーター機に乗せることができるのは、検査を承諾した人だけです。検査を承諾しない人は、チャーター機に乗せることができません」
 これで、帰国する全員に検査をすることが可能となる。検査がイヤなら、チャーター機には乗れずに、武漢に留まればいい。それだけのことだ。

 厚労省の役人も、与党の政治家も、それだけの知恵がないのか? 情けない。

 ──

 ついでだが、野党も情けない。与党が駄目なら、かわりに野党がそのことを国会質問で暴露すればいいだが。なのに、肝心のときに、下らないことを言っている。
  → 立憲民主党・石垣のりこ議員「新型肺炎ウイルスより先に桜を見る会を正さなければならない!」予算委員会で堂々宣言 | KSL-Live!
 これは、たとえそう思っても、口に出してはならない言葉だ。どうせなら、上記のこと(検査をしなかったこと)を咎めるべきだった。
 やっぱり立憲は人材不足だな。というか、議員個人に質問を委託するな。党の全体で質問を考えろ。
 立憲は、個人商店(国会議員)の集団であって、組織としての政党としての体をなしていない。「組織全体で政策を考えて、たまたま選ばれた一人が(党の代表として)質問する」というふうになっていない。
 共産党ならば、そういう組織ができているようだが、立憲はできていないようだ。共産党が近代的な組織だとすれば、立憲は前近代的だ。前者は株式会社ふうの大組織。後者は個人商店の連合会(商店組合)。……そのくらいの違いがある。情けない。




 もう一つ、別の問題がある。
 チャーター機の料金として、「普通のエコノミー料金に相当する8万円を徴収する」ということだ。(昨日までの方針)
 しかし、これは事後的に請求するので、利用者は不満になったらしい。
 政府派遣のチャーター機で帰国する際、搭乗費として約8万円の支払いが発生することに邦人の一部から戸惑いの声が上がっている。
 武漢の大学で日本語教師として働く女性(39)は現地を離れると決め、第2便のチャーター機に乗れるかどうか大使館からの連絡を待っていた29日、搭乗に約8万円かかると報道で知った。大学側は負担せず「高すぎる。帰国希望をキャンセルしようかと思った」。
( → 武漢チャーター機搭乗費8万円自己負担に戸惑いの声 - 社会 : 日刊スポーツ

 通常料金を取ること自体は、問題ではないが、それを告知するのが遅すぎるのが、問題だ。
 だいたい、寿司屋の値札の「時価」じゃあるまいし、料金を示さないで商品を売るというのが、悪徳商法も同然だ。こんなやり方では、いくらでもぼったくれる。これじゃ、新宿のボッタクリバート同じ手口だ。下記にも言及したが。
  → サイト内検索
 金を請求するのはいいとしても、その代金は、事前に明示しておくべきだった。おおよその額でもいいので。……こんな基本的なこともできないとしたら、政府の組織がひどすぎる。

 ──

 ところが、本日になって、政府は方針を 180度転換した。
 まずは首相が予算委員会で方針転換を表明した。
 安倍首相は31日の衆院予算委員会で、中国・武漢市から
( → チャーター機搭乗費、首相「政府負担を検討」 : 政治 : ニュース : 読売新聞

 さらに、この方針を確定させたようだ。( 14:50 の記者会見で。)
 政府が中国・武漢市から民間チャーター機で帰国する邦人の運賃を公費負担する方針に転換したことについて、茂木敏充外相は外務省での記者会見で、「世界保健機関(WHO)が国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態と宣言したことなどを考慮し、再検討した」と説明した。
 茂木氏は今回のケースについて、「直近の動きとして」と前置きしたうえで、武漢市を含む湖北省での感染者数の増加▽周辺の交通規制の強化▽今回帰国した邦人には帰国後に医療機関での受診や一時退避施設での宿泊、自宅待機などの対応をお願いしている――などの異例の対応になっている点を列挙。さらにWHOの緊急事態宣言を勘案し、運賃を公費で負担することにした、と説明した。
( → 【詳報】「チャーター機、他の国は何機を?」色なす外相:朝日新聞

 いきない方針を全面的にひっくり返すというのも、乱暴な話だ。たぶん、首相の思いつきだろう。「無償にすれば、世間受けがいい」とでも思ったのだろう。「どうせ国民の税金を浪費するだけだ。おれの懐が痛むわけじゃない」と。
 かくて、政府の職員や大臣が何日もかけて決めた方針を、首相の思いつきでひっくり返したことになる。これというのも、首相の頭がおかしくなっているせいだろう。国会の答弁を見ても、頭が認知症になっているとしか思えない。



  → 文字起こし

 ──

 ともあれ、いきなり8万円を徴収するのもおかしいし、無償(政府負担)にするのもおかしい。
 では、どうすればいいか? どっちも駄目なら、どうすればいいか? 
 そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。

 まず、根源は、次のことだ。
 「わざわざ日本からチャーター機を飛ばす必要はなかった。武漢から中国機をチャーターして飛ばすべきだった。それならば、8万円でなく、ずっと安い額で済んだはずだ」

 なぜかというと、武漢の事態のあとで、武漢発の航空機は軒並み運行停止になっているからだ。
  → China Eastern Airlines

 ほぼ全便が運行停止である。その分、飛行機がありあまっているわけだ。だったら、その飛行機をチャーターして、日本まで飛ばすべきだった。いちいち整備することもなく、本来の運行予定通りに飛ばせばいいのだから、コストもかからない。また、「供給過剰・需要不足」という状態だから、格安で飛ばすことができたはずだ。

 特に、直行便のかわりに、(上海あたりで途中給油する)乗り継ぎ便であれば、中国国内運行用の中型機を使うこともできるので、格安で運行することもできそうだ。それだったら、3万円で飛ばすこともできそうだ。
 こうして、格安の料金を設定すれば、その金を乗客に負担してもらうことも、何の問題も生じないわけだ。
 負担の目途は、次の通り。
  ・ 全日空、 直行便 …… 8万円
  ・ 中国航空、直行便 …… 4万円
  ・ 中国航空、乗継便 …… 3万円


 ※ 中国航空というのは、固有名詞ではなく、一般的な表現。
 ※ 料金は、日本政府が1万円程度を補助してもいい。
 
 というわけで、柔軟な頭で、「中国機をチャーターする」というふうにすれば、料金は大幅に引き下げることができるので、自己負担にすることができるわけだ。

 
 
posted by 管理人 at 20:06| Comment(0) |  インフルエンザ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ