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納豆で健康になれる……という記事が出た。
納豆やみそなどの発酵性大豆食品をよく食べる人は、そうでない人と比べて10%死亡率が下がるという調査結果を、国立がん研究センターの研究チームがまとめた。
発酵性大豆食品を最も多くとるグループ(1日におよそ50グラム)は、最も少ないグループと比べて男女ともに約10%死亡率が低かった。50グラムとは納豆1パック程度。食品別に見ると、女性では納豆やみそを多くとると、死亡リスクが下がる傾向が顕著だった。
( → 納豆1日1パック、死亡率10%減 9万人を追跡調査:朝日新聞デジタル )
納豆や味噌を取ると、死亡率が下がる……というわけだ。
はてなブックマークでは、これを聞いても信じないで、「疑似科学だろ」などと疑う声が多い。しかし、そんなことはない。
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実は、この件は、上記の記事が出るまでもなく、私が自発的に書こうとしていた。次の趣旨で。
「長寿になるには、大豆を食べるといい」
その根拠は、NHK のガッテンだ。これまで、ガッテンの記事をいくつか紹介してきたが、それらをまとめて書く形で、「大豆が有効だ」と結論できるからだ。
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具体的には、下記項目に詳しい。
→ 大豆で健康に(ガッテン): Open ブログ
※ 大豆は心臓病の予防に効果がある。明白にデータとなる。さまざまな食品のうち、効果があるのは大豆だけ。他の食品は効果がない。
→ マグネシウムの摂取で健康に: Open ブログ
※ マグネシウムには、心疾患や糖尿病を予防する効果があると、近年になって疫学的に判明した。マグネシウムが多いのは、大豆と海藻類。
→ 大豆で長生き: Open ブログ
※ 肥満予防・糖尿病予防には、アディポネクチンが大切だが、それには、大豆を食べるといい。
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さらに、もう一つ。これまで紹介したことがなかったが、ガッテンでは新たに次の番組が出た。
→ 長寿&がん予防で注目! 腸内細菌パワー覚醒術 - NHK ガッテン!
やたらと長寿の人がいる長寿村みたいな地域があったので、調べてみたら、そこにいる人々は大腸癌になる率が低かった。そこで大腸を調べると、大腸に(ビフィズス菌などの)善玉菌が多かった。
ただし、大腸に善玉菌を増やすには、ビフィズス菌をヨーグルトでいくら食べても効果がない。かわりに、ビフィズス菌の養分となる水溶性食物繊維を摂取するといい。実際に、そういう食事療法を取ったら、大腸に善玉菌が増えた。
なお、長寿村の人々は、海草を食べる量が多かった。海草には、水溶性食物繊維が多いので、これが有効であるらしい。水溶性食物繊維は、大豆にも多いので、大豆も有効だ。
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上の話は、それはそれで有益だが、それとは別に、先の項目もある。「大豆と海藻は、マグネシウムがあるので、有益だ」
要するに、腸内細菌であれ、マグネシウムであれ、大豆と海草が健康にいいのだ。だから、それらを毎日食べることで、健康になり、長寿になれる、と結論できる。
で、大豆を食べるといっても、固い大豆を炒って食べるのでは大変だ。そこで、次の食品が役立つ。
・ 納豆
・ 豆腐
・ 味噌
・ ワカメ (海草)
このうち、「豆腐、味噌、ワカメ」というのは、豆腐とワカメの入った味噌汁を飲めば、それで済む。簡単だ。だから私は毎朝、これをセットで食べている。
冒頭の朝日新聞で教えてくれなくても、すでに実行中だ。そこで、本項の読者である皆様にも、これをお薦めするわけだ。
ともあれ、結論としては、「大豆と海草を食べよう」となる。これだけが食事では有効な方法だ。(一方、ヨーグルトとか青汁とかは、まったく有効でない。)
強いて言えば、「食物繊維の量を増やそう。そのためには野菜を大量に食べよう」とは言える。
[ 付記 ]
すぐ上では、食物繊維の重要性を示した。これは、「食物繊維で腸の状態が改善する」ということによる。腸の健康こそが、長寿のコツなのだ。
→ 長寿&がん予防で注目! 腸内細菌パワー覚醒術 - NHK(前掲)
→ NHKスペシャル「人体」 万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった
食物繊維のおかげで、腸の状態が改善されて、長寿になれるわけだ。(あと、便秘を解消して、痔を予防する効果もある。)
「腸なんてたいして重要性はないだろ」と思う人もいそうだが、実は、次の事実がある。
「がんの部位別死亡数で男性3位、女性では1位となっているのが、大腸がん」
→ 女性の死亡数1位! 大腸がん撲滅プロジェクト 〜検診のすすめ〜 | NHK健康チャンネル
→ 実は女性の死亡数1位! 大腸がんで死なない秘策 - NHK ガッテン!
これほどにも重要なのだから、是非とも検診を受けるべきだ、と番組で言われていた。
なお、血便の検査では、「陽性」になる率が 5%〜7% であるそうだ。これで「陽性」になっても、内視鏡による精密検査では、がんでない(ポリープである)というようなことも多いそうだ。最初の検査で「陽性」になっても、必ずしも心配することにはならなくて済むようだ。
まあ、ぜんたいの3%前後が大腸がんになるのだろう。特に女性では、危険度が高い。
発見されても、早期ならば治療は容易なので、なるべく早期に発見する方が好ましいそうだ。悪化してから手術を受けたりすると、かなり大変なことになるらしい。下手をすれば、死ぬ。
そうならないためにも、検診を受けるといい。自治体から通知が来ることもある。
[ 余談1 ]
オマケで言うと、健康のためには、別のものもある。
・ カルシウム (骨の強化)
・ オメガ3脂肪酸 (心臓病の予防)
後者については、下記で述べた。
→ えごま油・サバ缶(ガッテン): Open ブログ
両者をセットで取るには、下記のいずれか。
・ サバ缶 (骨が入っている)
・ しらす + えごま油
このいずれか一方を、私は毎朝、食べている。( しらす は、ちりめんじゃこで代用することもある。)
[ 余談2 ]
ついでだが、私見を言えば、癌になる最大の原因は、「ストレスを溜め込むこと」だと思うね。
仕事で無理をしたり、睡眠不足になったり、暴飲暴食をしたり、野菜不足になったり、……というふうにして、ストレスを溜め込むと、癌になりやすいやすいはずだ。
【 関連サイト 】
次の情報もある。
→ 食品に含まれる食物繊維量一覧|大塚製薬
→ 大豆と魚の摂取が日本食の栄養的特長
何故なら、弱いからこそ逃げる術に長け、すぐストレス解消に向かうからだそうです。
逆に、強い人は、問題に真っ向から取り組んでしまうため、ストレスを溜めてしまうと。
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