2020年01月30日

◆ 新国立競技場の改修案

 新国立競技場を改修する、うまい案を示す。コロンブスの卵ふう。

 ──

 前項では、次のように結論した。
 「私が提案したように、将来的にサッカー専用球場に改修することを、もともと考慮して設計しておくべきだった。しかし、そうしなかった。となると、次のいずれかだ。
  ・ 1000億円をかけても、サッカー専用球場に改修する
  ・ 300億円をかけて、取り壊す
 この二者択一だ」


 しかし、いずれも、「次善の策」という感じがする。たしかに、現状のように「ずっと赤字を垂れ流し続ける」というよりはマシであろうが、どうしても「やむをえず」という感じであって、あまり冴えた感じがしない。

 すると、読者から注文が来るだろう。
 「困ったときの Openブログなんだから、なんとかしろ!」

 ううむ。そこで、あらためて頭をひねった結果、新たにアイデアが浮かんだ。ちょっと奇想天外なアイデアだが。

 ──

 それは、こうだ。
 「非対称に改修を施す。片側だけの改修をする」


 この方針で、次のようにする。
 「楕円形の球場のうち、並行する直線状のスタンドが二つある。この二つのスタンドのうち、片側は現状のまま使う。もう片側は、撤去して、新たなスタンドを理想的な形で建設する」
 「楕円形の球場のうち、曲線状(半円状)のスタンドが二つある。この二つのスタンドのうち、片側は現状のまま使う。もう片側は、撤去して、新たなスタンドを理想的な形で建設する」


 以上のようにすれば、
  ・ 半分はそのまま使う
  ・ 半分は新規に建設する

 というふうになるので、工費は半額で済む。大幅なコストダウンだ。

 それでいて、効果は、全面改修と同程度である。なぜなら、巨大なサッカー場が満員になることはほとんどなくて、たいていは半分ぐらいの観客しか来ないからだ。その半分の観客を、全員、理想的な観客席に収容できるのだから、全面改修と同程度の効果が生じることになる。
( ※ 問題が生じるのは、半数よりも多くの観客が来た場合だが、そういうことは、滅多にない。)

 ──

 なお、上記の方針だと、陸上競技場のトラックを撤去したあとで、球場部分は、中央に位置するのではなく、少しずれた方向に位置することになる。
 そのせいで、屋根の下に観客席が来ることがなくなりそうだが、ま、そのくらいは、仕方ない。(雨の日には我慢してもらう。)

 なお、(午後の)太陽は南または西にあるので、屋根の中央の開口部を通った日射しは、球場の北側または東側の方に当たることになる。
 ゆえに、現状のまま残すスタンドは、北側または東側の方にするべきだ。撤去してから新設するスタンドは、南側または西側の方にするべきだ。





 ともあれ、以上のように非対称な改修をすることで、少ない費用で大きな効果を得ることができる。つまり、コスパがいい。うまい案だ。
 これを私の提案としよう。



 [ 付記1 ]
 現状のスタンドは、席が狭くて窮屈だ、と評判が悪い。詰め込みすぎとなっている。
  → 新国立競技場の評判: Open ブログ(前項)

 そこで、新設するスタンドでは、席が幅広で前後の間隔も大きくするするといい。これなら価値が上がる。席の料金を上げることもできる。(客が金を払う気になる。)
 すると、反論が来るかもしれない。
 「そんなことをしたら、収容人員数が減ってしまうので、入る観客の数が減ってしまう」
 しかし、そんなことはない。なぜなら、もともと観客の数は少ないからだ。日産スタジアムの観客数を見てもわかるように、観客はもともと少なくて、満員には程遠い。
 つまり、「席を増やせば観客が増える」ということはないのだ。むしろ逆に、「席を増やしたせいで、(居心地が悪くなるので)売れる席数が減ってしまう」という結果になる。
 そこで、「席を減らせば(かえって)観客が増える」という逆説が成立するのである。

 [ 付記2 ]
 新旧のスタンドで、料金は差をつけるか? 快適でない現状スタンドの席は低料金にして、快適である新スタンドの席は高料金にするべきか?
 ま、そうしてもいいが、私としては、「両者の料金はほぼ同じにする」というのを提案したい。すべて同一料金にして、早い者勝ちで、好きな席を選択できるようにする。そうすれば、良い席から順に埋まっていくので、観客は全員が新スタンドの席に着席できる。(観客数が収容人員の半数以下の場合。)

 ただし、特別な人気カードでは、観客数が収容人員の半数を越えるだろう。そういう場合には、新スタンドの席だけ、料金を少し高くすればいい。これなら、「新スタンドの席はすべて埋まって、あぶれた人だけが(低料金で)旧スタンドの方に行く」というふうになるだろう。

 以上のようにすれば、快適な新スタンドを無駄なく利用できるだろう。そのおかげで、ファンの評判が良くなるので、多くのファンが来るようになって、収益性が上がる。

 ※ なお、スタンドの最前列に近い席だけは、プレミアムシートとして、特別な高料金を取る。

 [ 付記3 ]
 旧スタンド(現状)であっても、観客がまばらであれば、それなりに使いやすいと言えそうだ。観客がひとつおきに席に座れば、圧迫感もない。前後の席のきつさは仕方ないが、左右方向の圧迫感は消える。
 スタンドの傾斜が緩いので、臨場感は足りないが、それでも、スタンドの後方でなく、スタンドの前方にある席を選べば、臨場感は十分にあるはずだ。
 なお、ひとつおきに坐る場合には、奇数列と偶数列で、配列をひとつずらすといい。そうすれば、自分の目の前の席は空席になるので、見晴らしが良くなる。「前の席にいる人が、座高が高いので、グラウンドがよく見えない」という問題がなくなり、(視野が)非常に快適になる。この点では、新スタンドを上回るので、かえって人気が出るかもしれない。

 [ 付記4 ]
 「現状では(スタンドとコートが遠く離れているので)臨場感がない」ということは、日産スタジアムの例で説明した。
  → マリノスの赤字解消法: Open ブログ

 新国立競技場では、それほどひどくはない(日産スタジアムよりはだいぶマシだ)……というふうに、前項では説明した。
 それでも、「サッカーコートとスタンドが大きく離れている」という根本問題は、解消されていない。ひどさが半分になったとしても、ひどいものはひどい。

 一方、本項の方針で改修すれば、旧スタンドであっても、臨場感は全体として大幅に向上する。なぜなら、サッカーコート部分は、中央から移動して、旧スタンドに近づくからだ。(陸上競技用のトラック部分が、サッカーコートと観客席との間に挟まることがないからだ。)
 そうなると、最前列ならば、すごい臨場感がある。また、たとえスタンドの後方に位置しても、現状よりはずっと良くなるはずだ。

 [ 付記5 ]
 半円部分の一方だけは、そのまま残る。(北側部分だ。)
 ここのスタンドは、サッカーコートから遠いので、席としての価値は非常に低い。事実上、使い物にならないだろう。(たとえ最前列でも、コートから離れている。最上部ならば、もっとひどい。)
 では、問題があるので、何とかするべきか? ここも改修するべきか? そうすると、「来ない観客のために多大な費用をかけて改修する」ということになって、コスパがすごく悪くなるが。

 実は、うまい方法がある。こうだ。
 「半円部分のグラウンドには、コンサート用のステージを置く」


 ここをステージとして利用すれば、一石二鳥となる。
  ・ サッカー場にステージを置くと、芝生が傷むという問題が生じるが、半円部分のグラウンドを残せば、その問題は生じない。
  ・ コンサート時には、半円部分の観客席は、「ステージのすぐそばの席」として利用可能だ。(歌手の後ろ側に坐ることになるが、距離的には近い。)


 この場合、スタンドは円状に配置されているので、ステージをぐるりと囲む感じがして、臨場感が出る。
 サッカーのための席としては最低だが、コンサートのための席としては最高になる。
 サッカーであれ、コンサートであれ、観客が満員になるほど来ることはめったにないのだから、それぞれの用途に応じて、最善の場所の席を使えばいいのだ。切り替える感じで。
( ※ いずれの場合も、遠い側の席は、使わないことにしていい。)
posted by 管理人 at 22:49| Comment(3) |  東京五輪・豊洲 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 [ 付記3 ] と [ 付記4 ] を書き直しました。
 [ 付記5 ] を加筆しました。
Posted by 管理人 at 2020年01月31日 07:45
スタジアムはメインスタンド(陸上トラックの100m走側)とバックスタンドにわかれる。

メインスタンドは貴賓席、記者席と指定席がほとんどなので、座席は狭くないはず。
対してバックスタンドは自由席で狭い。

つまり、メインスタンドを残せばよりよい。
Posted by ああ at 2020年01月31日 12:16
適材適所での使い分けに追加の提案です。
小さめの(と言っても大きいですが)のコンサートなら、アーティストが北側の半円を向けばいいのでは?
Posted by のび at 2020年02月01日 09:24
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ