2020年01月05日

◆ イランで戦争危機

 米国が司令官殺害をしたせいで、イランによる戦争勃発の危機が生じている。どうなるか?

 ──

 1月3日の司令官殺害のあとで、世界のツイッターでは「第三次世界大戦を意味する WWIII 、WW3 という語がトレンドの1位となった。世界では世界大戦の危機を感じる人が多い。(日本だけは危機意識が薄いようだが。)
  → 「第三次世界大戦」各国で相次ぎトレンド入り : J-CASTニュース

 では、戦争勃発の危険はあるのか? 
 トランプ大統領自身は、「戦争を望まない」と発言した。しかし、イランの側は「復讐を誓う」と言っている。
  → イラン司令官殺害は「戦争止めるため」とトランプ氏 イランは「厳しい復讐」誓う - BBCニュース

 ま、イランが何もしないということは、ありえないだろう。こんな無法行為を許すのは、テロを許すのも同然だ。アメリカが 9・11 のあとで何もしないことがありえないように、イランが何もしないということはありえない。必ず報復する。
 では、イランはいったい何をするか? それがポイントだ。

 ──

 この話題はもちろん世界中で話題になっているから、考えて記事にしている人も多い。たとえば、これだ。
  → 【解説】 イランのソレイマニ司令官殺害 なぜ今でこれからどうなるのか - BBCニュース

 ま、米国の在外基地を狙うとか、米国大使館を狙うとか、ありふれたアイデアが多い。
 ただ、これをやると、イランが空爆に遭うかもしれない。そうなったら、イランが世界を巻き込むつもりで、サウジアラビアの石油施設を破壊して、世界に石油危機が生じるかもしれない。こうなったら世界中でインフレが発生して、大損害が発生する。第三次世界大戦が起こるわけではないにしても、世界規模の被害が発生することになる。
 では、そうなるのか? 

 ──

 私としては、別の見通しを考えたい。一種の「うまい案」だ。
 「イランは米国に、今回の米国によるテロへの謝罪として、経済封鎖の即時解除を要求する。これが受け入れられない場合には、報復として、中東全域の経済封鎖を実行する」


 つまり、自国が経済封鎖されたことへのお返しとして、(倍返しみたいに)中東全域を経済封鎖してしまうわけだ。サウジアラビアなどの全域を経済封鎖して、そこから石油を出すことを不可能にしてしまうわけだ。

 では、その方法は? 簡単だ。こうする。
 「中東全域で、タンカーの往来を禁止する。往来したタンカーは、ミサイルまたはドローンで撃沈することを通告する」

 これで、通るタンカーはいなくなる。実際に攻撃することはなくとも、攻撃するという通告だけで、経済封鎖が実現する。

 その結果は? 世界は一挙に石油危機となる。当面は備蓄に頼ることとなるが、とりあえず、石油価格は暴騰するので、各国ではひどいインフレが起こる。今すぐというわけではないが、数カ月をかけて、徐々に物価が上昇する。日米欧の各国では国民が悲鳴を上げて、政権打倒の声が高まるだろう。

 これをイランにやめさせるには、イランに経済封鎖をすることぐらいだが、すでにそれをやっているので、今さら何の効果もない。
 では、イランを空爆すればいいかというと、そんなことをしたら、サウジアラビアへの石油施設攻撃などが起こって、ますます事態は悪化してしまう。

 となると、最終的な落としどころは、「イランへの経済制裁の解除」しかない。これなら、イランとしても面目が立つので、司令官殺害への報復を解除する名目となる(司令官を英雄扱いできる)。かくて、一件落着となるだろう。

 以上が、私の考える「うまい案」だ。こうなるかどうかはわからないが、イランがこの方針を取れば、第三次世界大戦は避けられるだろう。



 [ 余談 ]
 それにしても新年早々、第三次世界大戦の危機になるとは、思いもしなかった。おめでたいことでも書こうかと思っていたら、とんでもないことになった。



 【 追記 】
 続報が出た。
  → 米大統領 イランに警告 報復なら「52か所を直ちに激しく攻撃」

 狂気が始まったな。ヒトラーの再来じみてきた。

posted by 管理人 at 09:25| Comment(5) |  戦争・軍備 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>狂気が始まったな。ヒトラーの再来じみてきた。

ヒトラーと違うのは、少なくとも現時点では世界一の軍事力と経済力を持つ点ですね。

ナチスドイツは、最初は弱い国を狙い、徐々により強い国に襲い掛かりました。

歴史上で近いものを挙げると、盛期の大英帝国ですかね。

マケドニアとモンゴル帝国も、侵略を開始した時点では、
実際世界ナンバーワンではなかったし、
本人も自分がナンバーであるとは思っていなかったでしょう。

アメリカについては、自国以外はすべて自分より弱い国になります。
Posted by サク at 2020年01月05日 23:41
>米大統領 イランに警告 報復なら「52か所を直ちに激しく攻撃」
これって、管理人様が普段から言われている
「威嚇(ブラフ)」の可能性はどれくらいあるのでしょう?
Posted by 参考になります。 at 2020年01月06日 10:13
南堂さんの主張はよくわかります。イランが具体的に何もしなければ米国によるテロを放任したと言われても仕方がありません。でも中東を封鎖してそこから出ようとするタンカーがあれば破壊すると言えば、そのタンカーがあった時(例えばヤラセのようなタンカー)攻撃しなくてはならなくなります。そうするとテロが戦争に変わります。すでにイラン国内の米国人やカナダ人は帰国指示が出たようです。中国とロシアは米国のやり方に否定的です。イランは行動を起こす前にロシアと中国を味方につけ、万が一にも攻撃しなくても済む方法をよく考えるべきと思います。できればEUも味方につける事ができればと思います。
Posted by SM at 2020年01月06日 18:31
 最初は不発弾を落とすという手もあります。不発弾だけでも、たいていの船はビビるので、通行する船の量は激減するでしょう。
Posted by 管理人 at 2020年01月06日 19:11
なるほど不発弾!言ってみれば警告射撃のようなものですね。戦争にもまずは人間らしさですね。賛成です。そう考えると、有無を言わず殺した米国、いかに人間らしさがないか、よくわかります。
ヤラセのタンカーに、ヤラセの爆弾・・。それくらいで収まって欲しいです。
Posted by SM at 2020年01月06日 19:21
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