2019年12月23日

◆ 億画素カメラ(センサー)

 1億画素を越えるカメラが実用化されている。(画像センサーが開発されているので。)

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 普通のハイビジョンは横が 2K( 1920 )だが、最新のテレビは 4K と言われる。4K のカメラの画素数は 800万だ。
  → 4k 800万画素 - Google 検索

 一方、キヤノンが1億画素カメラというものを5年ほど前に開発して、昨年に販売した。これはモノクロで 1.2億画素というもの。
  → 驚異の1.2億画素! キヤノンが超高解像度CMOSセンサーを発売 | CAPA CAMERA WEB

 カラーではどうか? 「カラーでは、モノクロの3分の1の画素数になる」と思えそうだが、そうではない。ひとつの画素の各部は  の字状に並んでおり、そのうち、二つが緑で、他の二つが赤と青だ。つまり、4つで1画素となる。だから、モノクロで 1.2億画素なら、カラーではその4分の1の 3000万画素となる。

 3000万画素カメラのかわりに(より安価な) 2000万画素カメラを使うことで、多数の人間の数を数える……という技術も開発された。
  → AIで数千人を瞬時にカウントできる技術をキヤノンが開発、計測誤差は5%以内を実現
 これも、高精細カメラがあっての技術だと言える。

 一方、富士フィルムでは、すでに(カラーで)1億画素のカメラを発売している。キャノンやニコンのフラッグシップ機よりもさらに高額で、120万円を超える。
  → 驚異の1億画素!富士フイルムから中判ミラーレスカメラ「GFX100」登場
  → 価格.com - 『ついにスマホが1億画素に!』 富士フイルム FUJIFILM GFX100

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 以上の話を聞くと、「へえ。そうか。でも 120万円もするカメラなんて関係ないね」と思う人が多いだろう。
 ところが、である。中国の技術は圧倒的に優れていて、1億画素のカメラをスマホで実現するという。しかも価格はたったの5万円ちょっと。
  → 1億画素カメラで5万円台、シャオミ製スマホ Mi Note 10が販売開始
  → シャオミ、日本参入第一弾スマホは「Mi Note 10」。1億画素センサー・5眼カメラ搭載で5万円台 - Engadget 日本版
  → 夜景モード改善された? 1億800万画素カメラ搭載「Mi Note 10」実機レビュー - Engadget 日本版




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 唖然とする。くちあんぐり。富士フィルムが 100万円以上で発売するものを、カメラ・センサー部だけなら1万円ぐらいで実現してしまう計算だ。(他に CPU やメモリや液晶やバッテリーを込みでも 5.2万円だ。)
 ま、センサーのサイズが小さいから、明るさの点では物足りないところもありそうだ。とはいえ、そのくらいしか違いがないのだから、もう、何をかいわんや。

 富士フィルムやキヤノンのセンサーが高コストのは、センサーのサイズが大きいからだ。富士フィルムのは中判サイズであり、一眼のフルサイズセンサーよりもさらに大きい。
 ところが、中国のはスマホ用だから、ごく小さなセンサーを使っていることになる。これはどういうことかというと、単位面積あたりでは圧倒的に高密度であることを意味する。
 キヤノンのはたぶん自社開発のポンコツなステッパーを使っているのだろう。中国の方は世界最大の会社のステッパーを使っているのだろう。キヤノンは最初から勝ち目がないのかも。
 ま、キヤノンが負けるのは仕方ないが、センサーでは最強であるはずのソニーまで負けてしまうとは、これは大変だ。

 このままだと、IT分野のハードでは、中国が世界単独でダントツの1位になりかねない。米国をもしのぐことになりそうだ。

 では、どうして? 
 中国の会社(今回はシャオミ)は、世界でもトップレベルの高給(若手でも年収 2000万円以上)を払うので、世界中から優秀な人材が集まる。(若手で)年収 1000万円以下の日本企業では太刀打ちできない。
 さらに、中国には莫大な人口がある。しかも、そこにおける学歴や大学入試の競争は、日本をかなり上回る。日本の中学生・高校生がゲームやスマホで遊んでいるときに、中国の中学生・高校生は圧倒的に厳しい受験勉強をやっている。大学ではさらに差が付いて、日本の大学生が遊びほうけている間に、中国の大学生はすごく勉強や研究をする。それでいて、人口は日本の 10倍。人口の大半が老人である日本と比べたら、若手人口では中国は日本の 20倍ぐらいはいるだろう。そのなかの優秀な若手が切磋琢磨するのだから、遊びほうけている日本の若手では相手にならないのかもしれない。

 となると、IT産業の将来は、日本の完敗で、中国の圧勝になりそうだ。
 そのことが、今回の億画素センサーのレベルの差ではっきりしたと言えるだろう。
 
( ※ その中国の政治体制があれなのだから、人類は滅亡に近づきつつあるのかもね。)



 【 追記 】
 コメント欄で「画像センサーは、サムソン製」との指摘を得た。
 とすると、「中国の圧勝」でなく「韓国の圧勝」ということになるのかな? これだと、私の懸念は杞憂で済みそうだ。億画素センサーは、中国だけでなく、世界各国のカメラに搭載されることになる。そういうことかな?
 記事の本文は、ちょっと先走ってしまったかも。ごめんなさい。(人類は滅亡しなくて済みそうだ。ほっ。)
 
 《 加筆 》

 なお、サムスンも待遇がよいことで有名だ。給料はもちろん韓国内でダントツの好待遇。さらに、技術者には補佐となる専属秘書みたいな社員(女性が多い)が付いてくるそうだ。若手の技術者でさえ、トップクラスの好待遇を受けられるわけだ。エリートを満足させる。
 ひるがえって、富士通ではパソコンですら4年前のパソコンでメモリ2GB なんてのがザラだ。こんな会社にエリートが来るはずがない。日本の情報産業の会社は、社員を最悪の待遇にすることで、あえてエリート層を拒否している。単に敗北するどころか、倒産への道をまっしぐらだ。自分で自分の首を絞めている。自滅。
 
posted by 管理人 at 23:44| Comment(6) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
画像センサーは、サムソン製だったと思います。
Posted by ほめ at 2019年12月24日 07:20
本文にも書いてありますけど画素細かくなりすぎると1画素辺りの光子量が減るんで有利かどうかは微妙な気がします。

あとイメージセンサくらいだとCD的に確かi線ステッパーで十分なのでキャノンのステッパでもポンコツってことはないかと。i線くらいならニコンキャノンの方が性能的にも上だったはずなので。
Posted by しかし at 2019年12月24日 23:05
> 有利かどうかは微妙な気がします

 有利ということはもちろんありえず、カメラとしては不利でしょう。しかし価格差が1万円と 100万円では、もともと同じ土俵には乗っていない。勝負にならないと言える。
Posted by 管理人 at 2019年12月24日 23:29
本文中、富士フイルムを富士通と書いている箇所が何か所かあるので、訂正した方がいいですよ。
訂正したらこのコメントは削除してもらって結構です。
Posted by 通りすがりの者です at 2019年12月25日 19:04
> 富士フイルムを富士通

 ご指摘ありがとうございました。修正しました。
Posted by 管理人 at 2019年12月25日 19:51
写真や映像は、光を捉えるものなので基本的には一画素あたりの受光面積が大きいほど美しく撮れますね(特に階調表現が段違いです)

それにしても管理人さんの言うとおり、中国、韓国の技術発展が目覚しく、日本の光学技術ももうすぐ追い抜かれるとなるとあとは何が残るんですかね……
Posted by 七氏 at 2019年12月27日 04:19
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