自動運転の現状はどうなっているか? 各社別に調べてみると、意外な実状が判明する。
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自動運転の現状はどうなっているか? 日本の会社については、おおむね、次のように考えられてきた。
・ 日産は市販化を進めており、日本ではトップ。世界でもトップレベル。
・ トヨタは Uber と連携して、Uber は世界トップレベル。
・ ホンダは GM と連携して、GM は世界トップレベル。
しかし、このような認識は大幅に間違っていると判明した。
正しい順位は下記にある。ここでは自動運転のレベルははっきりとわかる。
→ ウーバーの自動運転車は危ない?数字が明かす真相 | 日経
ここに掲げられている表において、数値ではっきり示されている。
・ ダントツの1位は Waymo ( Google の子会社)
・ 大きく遅れて2位が GM
・ もっと遅れて3位集団は、新興3社。Zoox など。
……
・ さらに大幅に遅れて、日産などの6社が6位を争う。
……
・ はるかに遅れて、脱落しかけているのが、BMW、トヨタ、ホンダ、ベンツ、アップル。
・ それ以外は、もはや脱落状態。( Uber を含む。)
日本の企業に絞れば、次の通り。
・ 日産は一応、競争に残っている。
・ ホンダは提携先の GM しだいだが、技術を高額で(一方的に)買うしかない。とうてい対等ではありえない。
・ トヨタは、自社開発もひどいが、提携先の Uber がどうしようもなくひどいので、落後寸前だ。
コスパで言うと、次のようになる。
・ 日産は、開発費が少ない割には、頑張っている。
・ ホンダは、自社開発も少ないが、技術もひどい。あとで高額で買うしかないので、事実上、何もしていないのに等しい。
・ トヨタは、莫大な金を掛けて米国に投資したり、Uber との提携もしているが、何も得ていない。金をドブに捨てている。最悪だ。
以上が現状だ。
補足的な追加情報は、以下で細かく述べる。
[ 付記1 ]
日産は、実車を走らせる代わりに、バーチャル的に自動運転車を仮想空間上で走らせて、シミュレートしているそうだ。それによって、実車を走らせるコストを節約しながら、ソフトを開発しているという。
なるほど。頭いいね。だから、少ない開発費の割には、けっこう成果を上げているわけだ。コスパ最優秀と言えそうだ。
[ 付記2 ]
最も研究費を投入しているのは、Uber かもしれない。莫大な金を投入しているそうだ。
→ ウーバー、自動運転車両技術に10億ドル余り投資
どうしてこれほど巨額の投資をするかというと、自動運転の白タクを推進することで事業化するためだ。それで、自動車会社ではないのに、莫大な研究開発費を投じている。
その金は、どこから来た金かというと、将来性を見込んで Uber の株を買ってくれる投資家がつぎこんでくれた金だ。
ところが、自動車会社ではない悲しさで、いくら研究開発費を投じても、成果は惨憺たるありさまだ。そのことが、上記の表データ(リンク先)からわかる。
結局、最大の金を投入して、最低の成果を得ているわけだ。コスパ最悪と言える。この分だと、近い将来、倒産しそうだ。大規模な倒産騒動が起こりそうだ。
さらには、Uber におんぶでだっこのトヨタもまた、溺れる者同士で、引きずり込まれるかもしれない。トヨタと組んでいるソフトバンクもいっしょだ。「死なばもろとも」か。
→ Uberが目指す完全自動運転、トヨタやソフトバンクが出資も課題は山積
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まあ、いろいろ見てきたが、日産以外はお寒い限りだ。
日産だって、安全だとは言えず、「当面はまだ脱落していない」というだけのことだ。
日本企業の先行きは、とても楽観できたものではない。
[ 付記3 ]
上記の表データ(リンク先)には、テスラが掲載されていない。実は、テスラの自動運転は、傑出しているそうだ。実車レベルでは世界トップと言える。( Waymo はまだ市販していないので。)
テスラは、実車(研究車でなく市販車)を走らせながら、その自動運転の走行データを得ているので、ますますレベルを上げているらしい。他社をいっそう引き離しつつあるようだ。下記に記事がある。
→ テスラ、圧倒的な走行実績により自動運転分野で「一人勝ち」
Waymo とテスラのどちらが上かは、はっきりとしていないようだ。テスラの自動運転には、いくらか難があるからだ。(たとえば、高額な LiDar は搭載していないので、ある種の限界がある。)
また、テスラの自動運転の誤認識も、ときどき報告される。
→ テスラが追加したクルマの「呼び寄せ」機能は、“本物の自動運転”ではない|WIRED.jp
一方で、テスラの自動運転のすばらしさも、ときどき報告される。
→ 自動運転中のテスラ・モデル3、高速道路を横断中のカモの親子の命を救う
[ 付記4 ]
テスラについては、下記の情報もある。
→ アップル辞めてテスラにいった150人があげる転職理由
米国では、技術者の人気企業は長らく Google とアップルがトップだったが、今ではテスラはアップルよりもっもずっと人気が高いそうだ。つまり、米国でトップクラスに優秀な人は、アップルよりもテスラに行く。
[ 付記5 ]
日産はすでにスカイラインに自動運転装置を搭載した。この装置が作動するのは、高速道路だけだが、一般自動車道でも、自動ブレーキ装置は働いている。したがって自動運転装置のセンサーだけは、常に作動しているはずだ。(ハンドルの自動操作はしないが。)
となると、センサーで得たデータを集積して、自動送信することで、日産は一般走行における実車データを大量に入手することができる。この点では、テスラと同様の有利さを得る。
ただし、テスラはその一歩先を行く。というのは、テスラは 2016年からすでに(日本でも)一般道で自動運転を実現しているからだ。この点は、下記を参照。
→ 日本の公道でも自動運転機能解禁!テスラ・モデルSのオートパイロット機能を試す!(1/2)|【徹底検証】2019年新型車種ー試乗レポート【MOTA】
[ 付記6 ]
Uber の方針は、ビジネスモデルとしては破綻している。
自動運転車があれば、オーナーはその車を自動運転車として貸し出すだけで、白タクの売上げが自動車価格を上回るから、とても利益が得られる……というのが、Uber の理屈だ。なるほど、それは正しい。
しかし、そのためには、テスラの自動車だけがあれば足りる。テスラのシェアが 10% あって、その全車を白タクに回せば、国中のタクシー需要をまかなえる。だから、Uber は、自社では何もしないで、単にテスラの開発した自動運転車を買うだけで足りるのだ。巨額の開発費の負担はテスラに任せて、Uber は単にテスラの車を買うだけで済むのだ。これならば開発コストはゼロで済む。
一方、Uber が自社で自動運転技術を開発しても、自動車ユーザーが Uber の車を買わなくては意味がない。しかるに Uber は自社では車を生産しない。これでは意味がない。つまり、自社で自動運転技術を開発しても、何の意味もない。
Uber のやっていることは、あまりにも頭が悪すぎる。倒産は必至だろう。
2019年12月23日
過去ログ

→ http://openblog.seesaa.net/article/467556941.html
ここに「ロボットタクシーや自動運転を活用した輸送サービス」と記してある。つまり、Uber のライバルみたいな事業。
https://www.sae.org/news/2019/03/2019-navigant-autonomous-leaderboard
※ たぶん財務的な立場から、研究開発費(投資額)だけを金額レベルで見ているだけだ。技術を理解できない技術音痴が書いたのだろう。MBA みたいな、文系の人。
あと、研究開発車と市販車がゴッチャになっている。テスラだけは実車で、他社は研究開発車。 [ 付記3 ]で示した通り。
本記事では、テスラについて、
> 実車レベルでは世界トップと言える。( Waymo はまだ市販していないので。)
と記している。あくまで実車(市販車)の話だ。
そもそも、現状で自動運転車を発売しているのは、テスラだけだろう。(日産車は高速道路限定だし、一般道では使えない。)
それはナビガントリサーチの評価結果のレビューにしかすぎません。
評価のクライテリアは公式サイトに書かれています。
>現状で自動運転車を発売しているのは、テスラだけだろう。
テスラもまだレベル3自動運転は発売していないですね。
日産に至っては管理人さんの予想通りの展開となり、今後の動向がもっとも気になります。楽しみにしてます!