航空機エンジンに画期的な向上をもたらす、素材革命というべき新技術が開発された。
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まだ実用化されたわけではないのだが、将来的に普及する見込みが立っている。「自己治癒セラミック」という技術である。
これは、どのようなものか? 要点は、こうだ。
「ジェットエンジンのタービンを、割れやすいセラミックから、割れにくいセラミックに変更する。そのおかげで軽量化が 15% も進む。燃費の改善効果は、全世界で年間 30〜40兆円の節約が起こるぐらいの規模だ」
年間 30〜40兆円の燃費の節約というのは、それだけでも巨額の経済効果が起こる。のみならず、炭酸ガスの排出を抑えることで、地球規模で温暖化を抑制する効果もある。
ものすごい大きな影響をもたらす新技術だと言える。
そして、このような改善ができたことの理由は、次のことによる。
「それまでのセラミックは割れやすかったが、新技術のセラミックは割れにくい」
では、どうしてそうなったのか? 新技術のセラミックは、「自己治癒セラミック」と呼ばれるもので、傷を自動的に修復する能力をもつからだ。
これはちょうど、生物に似ている。生物は、肉体に傷が付いても、自己の生命力で傷を治してしまう。自然治癒というやつだ。
それと同様に、「自己治癒セラミック」というものも、放っておけば、自分で傷を治してしまうのだ。
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では、どうやって?
実は、この件は、NHK の「サイエンスゼロ」で放送された。その解説を見ればわかる。(ネット上の解説記事)
→ 自己治癒コンクリート&セラミックス、脅威のメカニズム! 1ヵ月で、1分でヒビを自己修復、凄い技術、実用化は? NHKサイエンスZERO(2019年9月29日放送)
→ サイエンスZERO【自己治癒コンクリート&セラミックス】
→ CO?大削減につながる可能性を持つ自己治癒セラミックス!飛行機のジェットエンジンのタービン素材で導入検討中
詳しくは、そちらを参照。私はテレビの番組を見たので、その番組を紹介する形で、本記事を書いた。
( ※ なぜかというと、B737 の話とちょっと関連する感じもあるからだ。直接的に関連するわけではないが。話のついでで。)
2019年12月17日
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