シンガポールのカジノについて調べた記事が出た。
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朝日新聞の地方版に掲載された記事。(ネット上にはない。)
シンガポールのカジノについて、詳しく調べている特集記事。全国版に掲載されてもおかしくないほどの充実ぶりだ。書いた記者は偉いね。
要旨は次の通り。
シンガポールの IR (統合型リゾート施設)は、有名である。
屋上に巨大プールがあって、空中プールと言うことで有名だ。
→ 画像一覧
巨大な会議場がたくさんあって、国際会議が誘致される。
会議場も大人気で、3年先まで予約済み。(毎年の顧客も)
会議場に来る客は、上客で、金をたくさん落とす。
三つのホテルがあるが、大人気で、最低でも1泊6万円ぐらい。
ホテルのほかに、劇場や高級店舗やレストランなど、楽しめる。
カジノはまったく目立たない。面積では3%だけ。
ただし3%の面積で7割超の利益をたたきだす。
カジノのボロ儲けがあるからこそ、IR が成功した(?)。
記事の紹介は、上記の通り。
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私の見解は、下記の通り。
(1) カジノが巨額の利益を出していることは素晴らしいように見えるが、何かを生み出しているわけではなく、他人の富を奪っているだけだ。カジノ業者が儲けている分、被害に遭った人は損している。(記者もカジノを体験したら、ボロ負けして大損している。)……結局、巨額の利益は、巨額の被害と同等の効果がある。
(2) カジノ業者は米国の会社なので、会社が儲けた分、その地位意では巨額の金銭流出が発生する。日本にカジノがあれば、日本から米国へと利益が移転する。日本は損する。
(3) シンガポールの IR は、交通至便のところにあるが、日本ではそうとは言えない。お台場ならば、羽田には近いが、都心からはちょっと通り。横浜の IR 予定地は、羽田には近いが、駅からかなり遠い。交通の便はよくない。海外客だけを相手にするならいいが、国内客を招くには鉄道へのアクセスが悪い。
(4) 大量の国内客を予定しているが、それを運ぶための鉄道がない。(キャパ不足である。)
(5) 交通の点では不便なのに、ディズニーランド・シー以上の集客を見込んでいる。莫大な客が来ると想定している。とんでもない大風呂敷と言える。こんな大ボラを吹くのは、横浜市事態が詐欺師だと言える。(横浜市は、博徒ではないが、詐欺師だ。)
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以上の (3)〜(5) の点については、別項で言及済みである。そちらを参照。
→ 横浜のカジノ誘致の大嘘: Open ブログ
横浜の市長がカジノをゴリ押ししている点については、下記を参照。
→ 横浜がカジノ誘致: Open ブログ
対案は下記。
→ カジノよりもホテルを: Open ブログ
麻薬とカジノの類似性については、前項で述べた。
→ 麻薬解禁論の可否: Open ブログ
2019年12月11日
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