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16歳のグレタ・トゥーンベリさんが地球温暖化対策を訴えて、話題を呼んでいる。
地球温暖化対策を訴える活動を続ける16歳のグレタ・トゥーンベリさんが、スペインで開かれている国連の会議、COP25の会場を訪れ、その姿を見ようと人だかりができるなど高い関心を集めています。
温暖化対策を求める若者の運動を世界的に広げた、16歳の活動家、グレタさんは、今月3日、滞在していたアメリカから船でポルトガルに到着しました。
そして、日本時間の6日夜、COP25が開かれているスペインのマドリードの会場を訪れました。
( → グレタさん「いま対策が必要だ」COP25会場を訪問 スペイン | NHKニュース )
「若い子なのに、頑張っていて、立派だ」という認識をする人が多いようだ。しかし、ここでは大事な点が抜けている。こうだ。
「この子は、高校生なのに、学校をサボっている」
高校生であるという点については、すでに報道されている。
地球温暖化をめぐっては、スウェーデンの高校生グレタ・トゥンベリさんが、1人で学校を休んで国会議事堂前に座り込むストライキを展開。これに共感した若者らが各地でデモなどの行動を起こしている。
( → 温暖化対策訴え、若者ら29日デモ:朝日新聞 )
グレタは選挙後も毎週金曜日にストライキを続けた。その活動は「#FridaysForFuture(未来のための金曜日)」と呼ばれ、瞬く間に世界中へ広がった。
( → この女の子が、毎週金曜に「学校をサボる理由」を知っていますか? )
金曜日にストライキを続けたというぐらいは、まだご愛敬だ。しかし最近は、本日現在まで、ずっと学校を休んでいる。その期間は4カ月ほどだ。
2019年8月、トゥーンベリは英国のプリマスから米国のニューヨークまで、ソーラーパネルと水中タービンを備えた60フィートのレーシングヨットで航海して大西洋を渡った。航海は2019年8月14日から28日まで15日間続いた。
( → グレタ・トゥーンベリ - Wikipedia )
9月になってからは、国連本部で演説するために、米国に滞在した。
その後、「今月3日、滞在していたアメリカから船でポルトガルに到着しました」(上記)とのことだから、その間、ずっと本国(スウェーデン)を離れているわけだ。つまり、ずっと学校をサボっている。
まあ、国連で演説するぐらいなら、貴重な体験だから、1週間ぐらい学校をサボるのは許容範囲だろう。ただしそれは、航空機を使った場合だ。ところが本人は、航空機を使うのを拒否して、ヨットを使う。そのせいで、8月から 12月まで、ずっと学校をサボっている。2学期を丸々サボっているわけだ。1週間ぐらいサボるのとは全然違う。
こういうふうに学校をサボるのは、とても褒められたことではない。大学受験をするのなら、ほとんど致命的となるぐらいだ。
ま、それでも自分の人生だから、本人が自分の人生を毀損するのは、本人の自由かもしれない。だとしても、これを「立派だ」と言わんばかりの論調で称賛するのは、どこか頭のネジが狂っているだろう。
ちなみに、朝日新聞は社説で好意的に紹介している。
→ (社説)気候サミット 若者の怒り受け止めよ:朝日新聞
こんなふうに好意的に紹介するべきではない。こんな記事に踊らされて、日本中の高校生がみんな2学期をサボるようになったら(さらにはその後もサボるようになったら)、とんでもないことになる。亡国の事態だ。
「気持ちはわかるが、やっていることは正道をはずれた間違いだ」
とはっきり指摘して、いさめるべきだろう。
[ 付記 ]
ついでに、もう一つ。
グレタさんは、エコにかぶれたせいか、ヴィーガン(厳しい菜食主義者)だ。
しかし、ヴィーガンは自分の健康を損ねることが知られている。なぜなら、動物性タンパク質に由来する必須アミノ酸を摂取できないからだ。
→ 8年間のベジタリアン生活をやめたら体に起きたこと
大豆タンパク質を大量に取れば、何とかなる可能性はある。実際、豆腐ばかりを大量に食べていて、肉類・魚類を食べないという人で、健康を保っている人はいる。
とはいえ、欧米では豆腐を大量に食べるような人は稀だろう。当然、上記の記事のように、必須アミノ酸を摂取できないせいで不健康になる事例が発生する。(特に免疫システムがおかしくなって、症状が出ることがあるようだ。)
グレタさんも現状のままでは、将来的に不健康が発現する可能性が高い。また、そもそも現状でも、この年齢では異常に痩せすぎている。月経不順になっている可能性が高い。最悪の場合、将来的に不妊症を発症するかもしれない。のみならず、下手をしたら、命に関わる状況になりかねない。
このような生き方は、とうてい推奨することができない。メディアは、グレタさんを称賛するよりは、むしろ「行き過ぎた暴走の例」というふうに紹介して、「決して真似してはならない」というふうに警鐘を鳴らすべきだろう。
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一般的に言えば、どのような立派な大義を掲げようと、それによって一人の人生を傷つけるようなことがあれば、それは称賛され得ない。
その一人というのが、他人でなくて自分自身だとしても、同様だ。
【 関連サイト 】
(1) 学校ストの否定
グレタさん本人は、学校を休むこと(学校スト)に否定的だと発言した。一時的にはいいが、長くやるべきではない、という趣旨。
COP25に参加している環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)は6日、記者会見で各国政府に温室効果ガス削減を要求する「学校ストライキ」について「子どもが学校を休むのは持続可能な解決策ではない。私たちは続けたくない」と語った。
( → (時時刻刻)原発アピール、躍起だけど 「CO2と戦う」COPで業界訴え:朝日新聞 )
そう思うなら、学校に通えばいいのだが、実際には、2学期を丸々サボっている。「ストではなく、エコのためだから、仕方ない」とでも思っているのだろうか。
(2) エコの矛盾
エコのためという理由で、航空機の使用を拒否するのはいいとしても、かわりにヨットを使うと、ヨットが大量の燃料を使用するので、かえって逆効果だ……という批判もある。ネット上ではこの手の見解がたくさんあふれている。(いちいち紹介はしない。)
彼女の後ろ どこまで穿って考えましょうか 可能性があり過ぎて考えきれないですね もしかして中国 それは無いか
ムーミンは岸田今日子さんの声がよかったな
麦藁帽子のスナフキンになりたかった
それ以外はすべて出席してきました。つまり、病気でも何でもない。
彼女を休ませるのが妥当だったら、日本中の高校生や中学生をすべて学校から締め出して、教育の機会を奪うのが、正当化されますよ。
テレビ朝日なんですが確実にチャイナマネーが入ってます。
すべての車を電気自動車にし消費電力を増やしたらエコという矛盾と同じです。
所詮エネルギー利権者に踊らされているに過ぎない。
Time表紙に載ったから、偉人の仲間入りでしょうか(笑)