2019年11月22日

◆ 横浜のカジノ誘致の大嘘

 横浜市はカジノ誘致を推進しているが、そこでは大嘘をついている。安倍首相も真っ青の大嘘だ。

 ──

 横浜市はカジノ誘致を推進している。「カジノを導入すれば、これほど多大な経済的効果があります」というふうに。
 ところが、これがとんでもない大嘘だ。

 具体的に示そう。これだ。(公式文書)
 ●IRへの訪問者数  2,000万〜4,000万人/年
 ●IR区域内での消費額  4,500億〜7,400億円/年
 ●経済波及効果  建設時:7,500億〜1兆2,000億円、運営時:6,300億〜1兆円/年
 ●地方自治体の増収効果  820億〜1,200億円/年
( → 横 浜 市 記 者 発 表 資 料

 へえ。
 「訪問者数は2,000万〜4,000万人/年」
 だって。では、これはどのくらいの数値か? それを見るには、日本最大のレジャー施設である、ディズニー(ランド・シー)と比較するといい。その数値はこうだ。
  → 毎年3000万人集客する東京ディズニーリゾート

 ディズニー(ランド・シー)は、広大な敷地があって、そこでは常に多大な行列ができているほど、混雑している。それでいて、毎年3000万人である。
 にもかかわらず、横浜のカジノは、それを上回る 4,000万人もの来客が来ることを想定しているのだ。唖然とするね。呆れ返るしかない。

 そもそも、カジノなんていうのは、ごく小さな施設であるにすぎない。来る人々は、非常に数が限られている。それでも、少数の客が多大な金を落としてくれると見込んでいるから、カジノ建設をしたがる業者がいるわけだ。
 ところが、横浜市の計画では、カジノを含む IR に 2,000万〜4,000万人を見込んでいる。それでいて、「カジノなしでは IR は成立しません。カジノあってこそ IR が成立するのです」と言って、カジノに多大に頼っている。
 気が狂っているとしか思えない。あるいは、正気で大嘘をついて、市民をだまそうとしているのだろうか。まったく、ひどいものだ。

 ──

 さらに、次の指摘もある。
 「ディズニーは、鉄道や高速度運路に直結して、とても便利なのに、3000万人だ。一方、横浜の施設は、場所が狭い上に、半島型に海へとせり出していて、鉄道からも距離がある。とうてい 4000万人は無理だ」(朝日新聞・地方版 2019-11-17 by 藻谷浩介)








 たしかに、アクセスにはかなりの差がある。ディズニーの入口は駅前にあるのに、横浜の IR の入口は駅から(直線で) 600メートルぐらいある。実際にはもっとかかる。
 しかも、駅が大深度地下にあるので、地上に出るまでには手間がかかることを考えると、駅から1km ぐらいは歩く実感がありそうだ。
 ※ この駅は、みなとみらい線のなかでも最大級の深度にあって、非常に深いところにあるそうだ。
  → 地下奥深いみなとみらい線、最も階段数の多いのは何駅? - [はまれぽ.com] 横浜 川崎 湘南 神奈川県の地域情報サイト

 とにかくまあ、アクセスはディズニーに比べて圧倒的に悪い、と思った方がいい。特に、エスカレーターは貧弱なので、年に 4000万人もの客を(現在に追加して)受け入れることなど、とうてい不可能だろう。かといって、階段を使うと、あまりにも深いところにあるので、息切れしてしまうそうだ。(上記記事)
 また、途中の地上の路上も、限られた道路(歩道)に人混みがあふれて、とんでもないことになりそうだ。車道にはみ出て、人が死ぬかも。
 というか、そもそも、IR のキャパ(収容力)そのものが、どんなに頑張っても 4000万人になるはずがない。(ディズニーよりも圧倒的に狭いからだ。)

 ──

 以上をまとめれば、こうだ。
 「年に 2000〜4000万人を見込むという横浜の計画は、壮大なホラである。そして、そういう壮大なホラに基づいて、計画を推進しようとしている。これは超巨大な詐欺である」

 似た例で言えば、本四架橋だろうか。「莫大な数の利用者が生じるはずなので、黒字になる」と見込んだが、実際には、はるかに少ない数の利用者しかなくて、計画倒れ。大幅な赤字をもたらしただけだった。
 横浜のカジノも、同じ結果となるのは目に見えている。



 [ 付記1 ]
 ではなぜ、横浜市民はこれを許容するのか? 
 実は、横浜市民は、許容していない。それほどバカではないのだ。
  → 横浜のカジノ誘致、64%が反対 朝日新聞横浜市民調査:朝日新聞

 横浜市民は反対しているのに、市長が独断で計画を遂行する。……これはまあ、安倍政権と同様である。もっとひどいかも。

 なお、こういう独裁者をどうして市長にしたかというと、選挙のときに、嘘の公約にだまされてしまったからだ。この件は、前に論じた。
  → 横浜がカジノ誘致: Open ブログ

 ※ 反カジノ派が分裂して、票が割れた、ということも一因だ。

 [ 付記2 ]
 横浜市が第三セクター方式で巨額の投資をしたあげく、不採算になって多大な貸し倒れが発生する(大損する)……というシナリオも考えられる。
 それを見て、「横浜市自身がギャンブルをしている。ギャンブル中毒だ」と批判しているのが、上記の朝日記事の藻谷浩介だ。
 なるほど。うまいこと言うね。
 


 [ 余談 ]
 横浜市が 4000万人という数値を出したが、ディズニーでさえ 3000万人でしかない……という話は、私の独創ではなくて、上記の朝日記事の藻谷浩介がしている話だ。
 とはいえ、これも彼の独創ではなく、調べれば誰でもわかるネット情報であるにすぎない。(本項でも、私が自力でネット情報を調べた上で、記述した。)
 それでも、この数値の比較は、藻谷浩介の記事を真似したも同然である。だから、あとで文句を言われないように、ここで注記しておく。(悪口の独創性なんて、あったとしても、たいして威張れるものではないが。)


posted by 管理人 at 23:31| Comment(2) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
地方空港でもなんでも、過大な需要見積りをして杜撰な計画強行して後は知らないなんて良くある話ですよね。
Posted by とーりすがり at 2019年11月24日 05:46
箱もの建設時に自分と自分の後援者が潤えば、あとは知ったこっちゃないんでしょう。
建設コスト見積もりは出来るだけ少なく見せ、経済波及効果は出来るだけ大きく見せ、外れても誰も責任を取らない。
予見可能だった社会への悪影響も、生じた後で驚いたふりをして引き続き因果関係を精査するとかなんとか煙に巻いておけばいいと思っている。
亡国にたかる餓鬼ですね。
Posted by PF at 2020年02月19日 01:45
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