2019年11月13日

◆ EV を蓄電池として使うには?

 EV を蓄電池として使うには、どうすればいいか? 実は、人々が気づいていないような、大切なことがある。

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 太陽光発電の(高値の)買い取り制度が終了することで、今後は(安価な)売電が減って、電気の自家消費が増えそうだ。電気を売電すれば 7〜10円で、電力会社から買えば 23円だから、自家消費の方がお得になるのだ。
 そこで、「だったら自宅で太陽光発電した電力を、蓄電池に貯めよう」という人々も多いそうだ。ただし、蓄電池の価格は 200万円もするそうだ。
  → 太陽光買取制度 今月から終了「売電」から「蓄電」にシフトへ | NHKニュース

 一方で、テスラが家庭用の蓄電池を世界販売していて、大人気。日本でも発売されるらしい。価格は相場の半分の 100万円。
  → 蓄電池、テスラ解禁の賭け 国内勢の競争力向上促す :日本経済新聞
 100万円は、相場の半額だとは言え、まだまだ高額だ。
( ※ 生産は、テスラではなく、サムスンであるらしい。テスラの作った電池は、自社の EV に搭載するだけでいっぱいであって、他には回せないらしい。)

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 そこで出るのが、「 EV の蓄電池を家庭用に転用する」ということだ。家庭用の蓄電池は 10kWh ぐらいしかないのに、EV の蓄電池はその何倍もある。日産リーフなら、40kWh と 62kWh だ。(旧モデルでさえ 30kWh ある。)……これなら、価格からいって、お買い得である。
  → 日産:リーフ [ LEAF ] | 蓄電池利用

 とはいえ、これもタダでは済まない。DC電源である蓄電池を、AC出力できるようにするには、それなりの機械が必要だ。その価格は「 10万円ぐらいかな」と想像されるが、何と、65万円もする。(ただし CEV補助金が出る。)
  → ニチコン株式会社 | EVパワー・ステーション
 これでは、二の足を踏みますね。

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 というわけで、現状では、蓄電池を使わずに、「(安値での)売電」を選ぶ人がほとんどであるそうだ。蓄電池を使う人は、ごくわずかであるという。
( ※ ごくわずかというのは、2%ぐらい、という調査結果が出ていたはずだ。先日、見たのだが、URL を失念してしまったので、うまく見つからない。)

 結局、太陽光発電については、EV の蓄電池を使うのがベストであるのだが、そのためにはコストがかかりすぎるので、うまくできないのだ。困った。

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 そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。
 「 EV の蓄電池から AC出力をするための装置は、太陽光発電に付いている装置と、共用する。これなら、太陽光発電に付いている装置をそのまま使えばいいので、新規にかかる費用はゼロ同然で済む」

 つまり、「 DC → AC 」という装置(コンバーター)は、太陽光発電にはもともと付いているのだから、その装置を EV と共用すればいいのだ。同じ装置を、あるときには太陽光発電に接続し、あるときには EV に接続する。こうして接続先を切り替えることで、直流電源を交流電源に変換して使うことができる。
 具体的には、昼間は太陽光発電で発電して、それを自宅で使ったり、一部は EV に蓄電したりする。夜になったら、太陽光発電の発電がなくなるので、今度は EV から電力を得て、それを交流発電に変換して使う。

 こうして、「実質費用ゼロ」で EV の蓄電池を使うことができるようになる。( EV の取得費は別だが。)

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 「そんなことが実現可能かよ。口先だけじゃないの」
 と疑う人もいるだろうが、ご心配なく。この機械はすでに実現していて、発売中である。
  → ニチコンが低価格39万8千円のV2Hシステムを2019年6月発売 | EVsmartブログ

 そこに詳しい機能解説が書いてある。それを読めば、本サイトで提案したことがそのまま実現しているとわかるはずだ。

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 本項の記事は、ちょっとステマのように見えるかもしれない。上記の機械を宣伝しているからだ。
 しかし、機械の宣伝が目的ではない。本項の前半に書いたことが目的だ。そして、「そういう機械はすでにあるかも」と思ってググってみたら、「まさしくある」と判明したので、紹介したわけだ。

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 で、何が言いたいかというと、結論はこうなる。
  ・ 太陽光発電の余剰電力は、EV に蓄電するのがベストだ。
  ・ そのためのコンバーターは効果である。
  ・ ただし太陽光発電と共用するタイプなら、実質コストはゼロだ。
  ・ だから、共用するタイプを設置するべきだ。


 ここで注意。共用するタイプ(のコンバーター)は、新規に太陽光発電を設置する場合にのみ有効だ、ということだ。既存の太陽光発電には、(すでに太陽光発電専用の)コンバーターが設置済みなので、今さら追加で設置するわけには行かない。

 だから、新規に太陽光発電を設置する場合には、「共用するタイプを設置するべきだ」と言えるのだが、それは既存の分には当てはまらないわけだ。

 本項で述べた「うまい方法」は、今後の新規分については有益だが、既存の分については役立たない。……そのことを理解した上で、「新規分にはうまい方法がある」とだけ覚えておこう。

  ※ 新規設置するときに、共用タイプではないものを設置すると、悲惨なことになるのでご注意あれ。
  ※ 本項では、特別にうまい独自の方法を提示したというよりは、有益な情報の提供をしたことになるだろう。



 [ 付記 ]
 「 EV を蓄電池として使う」
 というのは、「昼間は EV を自動車として使わない」ことが前提となっている。このことは、都会では当てはまるが、田舎では当てはまらないだろう。田舎だと、せっかく自宅に太陽光発電設備があっても、EV に乗って職場まで出かけてしまうので、EV が自宅にはないことになる。
 この場合には、蓄電用の EV をもう一つ買うといいかもしれない。中古のリーフなら、高額な蓄電池を買うよりは、安上がりで済むかもしれない。
posted by 管理人 at 22:31| Comment(0) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
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