2019年10月06日

◆ 英語民間試験は希望者だけに

 英語民間試験は、希望者だけに実施するのがいいだろう。

 ──

 大学入試における英語民間試験については、これまで二度ほど言及した。
  → 英語の民間試験の是非: Open ブログ
  → 英語民間試験の異常事態: Open ブログ

 いずれの項目でも、「難点がある」ということを前提としながら、何らかの対処策を提案した。
 本項では、それらとは別に、入試の実務の天から、新たな提案をしよう。こうだ。
 「英語民間試験は、希望者だけに実施する」


 つまり英語民間試験を、受験生の全員に強制するのでなく、希望者への選択制にするわけだ。取りたい人だけが取って、取りたくない人は取らないようにする、というわけだ。完全に希望通りになるのだから、これならデメリットは皆無となる。
  ※ たとえば、離島で受験が困難な人は、取らなければいい。

 ──

 この提案のミソは、次のことだ。
 「英語民間試験を、取っても取らなくても、受験生にとっては有利・不利がない」


 このことを実現するには、次の方法を取る。
 「英語民間試験を、取るか取らないかを、受験生はあらかじめ決めておく。取る人のグループと、取らない人のグループを、それぞれ人数で集計する。その人数の比率に従って、合格者を配分する」

 たとえば、受験生のうちで、「取る」が 67%で、「取らない」が 33% であるならば、合格者もまた、この比率で配分する。合格者が 100人なら、「取る」のグループから 67人の合格者を出し、「取らない」のグループから 33人の合格者を出す。
 こうすれば、それぞれ、受験生の比率に応じて合格者の比率も決まるので、有利・不利がなくなる。ゆえに、公正である。これでOK。
 困ったときの Openブログ。



 [ 補足 ]
 ただし、補足的に言うと、若干の補正を要する。
 上のように決めた場合、「取らない」のグループの方は、成績下位の人が多く集まるはずだ。たとえば、田舎の地方民。英語が不得意な成績下位者。
 つまり、合格者を決める前の集団(グループ)に、もともと成績の差が生じてしまうのだ。だったら、同じ成績であるなら、「取らない」のグループに入った方が、有利である。(同じグループでは低成績者が多くなるので。)
 これを補正するためには、受験生における「取る/取らない」の比率と、合格者における「取る/取らない」の比率を、完全に一致させるのではなく、少し修正した方がいい。つまり、合格者における「取る」の方の比率を少し上げた方がいい。
 たとえば、受験生における「取る/取らない」の比率が 67:33 であるなら、合格者における「取る/取らない」の比率は、70:30 ぐらいにした方がいい。こうすれば、「取らない」のグループに入った方が有利になる、という現象を阻止できる。



 【 関連サイト 】
 英語民間試験については、いろいろと問題があって大学には不人気だ……という話が、記事で詳しく紹介されている。かなりの長文。
  → (ひらく 日本の大学)共通テスト、拭えぬ不安 朝日新聞・河合塾共同調査:朝日新聞

 センター試験の国語の記述式問題でも、やはり似た問題が起こっているようだ。特に、「採点者の主観が入るせいで、採点の水準にバラツキが生じる(客観性を保てない)」というお大きな問題があるようだ。
  → (ひらく 日本の大学)「利用」半数にとどまる 共通テストの国語記述式 朝日新聞・河合塾共同調査:朝日新聞

 どうも文科省は、馬鹿げた改革ばかりやっているようだ。「何もしない方がマシ」というありさまだ。

( ※ 私の考えを言うなら、国語の記述式試験は、大学の二次試験でやればいい。共通一次の形でやるのは、筋違いというものだ。一次試験と二次試験の違いさえ理解できていないのだろう。)
posted by 管理人 at 23:27| Comment(0) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
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