2019年10月03日

◆ 日産は北米で低収益

 北米の自動車販売で、ビッグ3は ボロ儲けの状態なのに、日産は低収益だ。それはどうしてか?

 ──

 米国のビッグ3は、ボロ儲けの状態だ。たとえば、GMは年間に換算して1兆円以上の収益。
 第2四半期の純利益は、24億1800万ドル(約2617億円)。前年同期の23億9000万ドルに対して、1.2%の増益となった。
 増益となった要因は、地元の米国市場において、収益性の高い大型ピックアップトラックやSUVの販売が好調だったことによる部分が大きい。
( → GM、純利益は1.2%増 2019年第2四半期決算 | レスポンス(Response.jp)

 なのに、日産は北米事業が赤字で、全体でもほとんど利益ゼロだ。どうしてこうなった? 

 ──

 ビッグ3が高収益なのは、大型トラックでボロ儲けしているからだ。だが、日産も大型トラックのタイタンという車種がある。なのに、どうして儲からないのか? 

 調べてみると、年間販売台数は、
  ・ Ford F150  …… 90万台以上
  ・ 日産タイタン ……  5万台

 つまり、20倍近くも販売台数が違う。どうしてこうなのか? 品質の差はたいして大きくないはずだが。……と思って調べたら、
《 評点 》
  ・ Ford F150  ……  6.5(2位)
  ・ 日産タイタン ……  4.5(12位)
( → ピックアップトラック 各車種の比較 (Google 翻訳)

 品質には、圧倒的な差があった。横綱と平幕最下位ぐらいの差がある。こんなに品質の差があるのに、よくまあ日産車を買ってくれる人がいるものだ、と思えるぐらいの大差だ。

 というわけで、結論は身も蓋もない話となった。
 「日産車が売れないわけは、日産車の品質が圧倒的に劣っているからである」


 その理由は、「技術水準が低いから」というよりは、「開発費に金を掛けないから」だろう。モデルチェンジもろくにしないのだし、モデルチェンジに掛ける費用も少ないのだから、まともな車が出るわけがない。ならば売れなくて当然だ。だから収益性が悪い。
 要するに、「一文惜しみの百失い」だ。コストカット最優先で、必要なコスト(開発費)をかけないから、儲かる車を出せないわけだ。

 ──

 とはいえ、この傾向は変わりつつあるようだ。日産はタイタンを5年ぶりにモデルチェンジすると予告している。前回の 2015年モデルのあとで、2020年モデルを(モデルチェンジして)新発売するそうだ。
 となると、日産もいくらかは業績が向上しそうだ。

 《 加筆 》

 ただし日産には決定的な難点がある。AT 技術がひどく遅れているということだ。トヨタやホンダのはるか後塵を拝している。
  → 日本車が米国で売れるわけ: Open ブログ

 大型トラックだと、( AT の能力が落ちるという)アラはあまり目立たないかもしれないが、やはり、大きな弱点であることには変わらない。
 ATが全然ダメなアルティマの販売がひどい惨敗であることも、裏付けになる。



 [ 付記 ]
 ちなみに、品質ランキングで2位の Ford を差し置いて、1位になったのは何か? GM のシエラかシルバラードか? いや、ホンダのリッジラインだ。(上記ページ)
 だったら、ホンダ車が馬鹿売れして、ボロ儲けしていてもよさそうだが、どういうわけか、5万台も売れていない。全然、冴えない。
  → Honda Ridgeline - Wikipedia

 上のページを見ると、「北米向けにデザインされていない」ということだが、たしかに、デザインはひどくおとなしくて、まったく魅力がない。これでは売れないのは当然だ、と思える。

 何か、ホンダも日産も馬鹿みたい、という状況だ。
 ついでだが、トヨタは日産に次ぐ低品質だと評価されている。品質面でビッグ3に負けているようだ。情けないね。
 たぶん、現地の消費者の要望を、まるきり理解できていないせいだろう。企画と開発を、現地に置いた方がよさそうだ。現地仕様にしないと、売れないのは当然かもね。

posted by 管理人 at 23:22| Comment(2) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>>米国のビッグ3は、ボロ儲けの状態だ。

フォードはぼろぼろなんだけど。

あと、その好調なビッグ3は販売が不調すぎて月間の販売台数の公表をみんなやめちゃったのしってますか?
Posted by 細波 at 2019年10月04日 21:40
 ちゃんと読みましょう。「北米の」と書いてあるでしょう。北米に限定した話であって、全世界の販売ではありません。

 参考記事:(フォード)
> 大幅な減益となった大きな要因が、北米以外の市場での販売不振だ。地元の米国では、利益率の高い大型ピックアップトラック、『Fシリーズ』の販売が伸びたものの、中国では米中の貿易戦争の影響を受け、欧州では英国のEU離脱に向けた不透明さが影響し、新車販売が落ち込んだ。

https://response.jp/article/2019/01/24/318397.html
Posted by 管理人 at 2019年10月04日 22:48
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