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「そんなの簡単さ。人気の映画を見ればいい。★ がいっぱい付いているのを見ればいい」
と思うかもしれないが、さにあらず。この方法だと、名作映画がこぞって取りこぼしとなる。やたらと最新の映画が出てくるが、20年ぐらい前の名作映画は出てこない。
「そんなの簡単さ。お薦め映画のリストというのがネットで公開されているから、ググるだけでいい」
と思うかもしれない。
→ Amazon Prime 名作映画 - Google 検索
ところがこれも、最新の映画ばかりが出てきて、古いものは出てこない。
だったら名作に絞ったリストを探せば……と思うが、そうしても、こんなのが見つかるぐらいだ。
→ Amazonプライムビデオの洋画おすすめ7選【王道のみまとめました】
そう悪くはないが、好みがあまりにも偏りすぎている。王道どころか、ニッチすぎる。
また、どれにも共通するが、選者の好みと、自分の好みが、食い違いすぎる。選者がいくら「傑作だ」とお薦めしても、
「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」
と言うしかない。私は違うんだよ。
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そこで、困ったときの Openブログ。うまい方法を教えよう。こうだ。
「好みの監督を選んで、その監督の名前で検索する」
お薦めの監督は、私ならばこうだ。
・ スピルバーグ
・ ジェームズ・キャメロン
・ ヒッチコック
これらの名前で検索すると、名作がウヨウヨと出てくる。
もちろん、上記以外に、あなたのお好みの監督(お好みの映画を作った監督)の名前で検索してもいい。
さらに、応用として、次の方法もある。
「俳優の名前で検索する」
女優ならば、
・ サンドラ・ブロック
・ キャメロン・ディアス
・ ナタリー・ポートマン
・ イングリッド・バーグマン
などの名前で検索するといい。
男優ならば、
・ クリント・イーストウッド (監督兼任)
・ トム・クルーズ
・ トム・ハンクス
・ ショーン・コネリー
・ ダスティン・ホフマン
・ ジーン・ケリー
などの名前で検索するといい。
なお、一部に、有料のものがある。特に、ダスティン・ホフマンは有料のものが多い。ずいぶん昔の作品なのに、けっこう金を取る。ということは、その分、名作が多いということか。まあ、200〜300円ぐらいだから、払っても惜しくはない。
また、監督で言うと、ビスコンティの作品は有料のものばかりであるようだ。
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ともあれ、上記の方式なら、誰にとっても「自分のお好みの映画」が見つかる。
上記の例では、私の好みの監督や俳優の名で検索したが、もちろん、それにこだわる必要はない。アニメが好きな人もいるだろうし、アクションが好きな人もいるだろう。そういう人は、そういう作品をつくった監督や俳優の名で検索すればいい。
[ 付記1 ]
ついでだが、アメリカのテレビ・ドラマは、ろくなものがない……という感じがする。人間の所作がまったく馴染めない。やたらと「金とセックス」で動くばかりで、欲望まみれで、「奥ゆかしさ」とか「ためらい」とか「我慢」とか「思いやり」がまったくない。アクセルを踏む心があるばかりで、ブレーキを踏む心がない。まったく共感できない。
その点、日本のドラマは「抑制」が主流なので、とても共感できる。NHK の「これは経費では落ちません」なんて、いかにも日本人らしくて、共感するところが多く、面白い。人物の一つ一つの演技に隠された心理や意味が窺える。
アメリカのドラマは、そういうところがまったくない。表面や言葉に出た心理があるだけで、「隠された心理」はない。そもそも「心理を隠そう」という動きすらない。
その点では、ヨーロッパの映画の方が、よほど共感できる。
なお、アメリカの映画でも、「抑制」を主題にした映画はある。「エイジ・オブ・イノセンス」という映画だ。
ビスコンティみたいな感じで、非常に重厚な映画だ。「面白くてスピードにあふれる」というハリウッドのアクション映画の対極にある。
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Amazonのテレビドラマで、私が面白いと思ったのは、「24」と「リベンジ」だけだ。ま、そのうち、他にも見つかるかもしれないが、これまでのところは、ちょっと見て、すぐに失望したものがほとんどだ。
※ 「リベンジ」は無料のときに見たのだが、いつのまにか有料になってしまった。こういうことって、よくあるみたいね。
[ 付記2 ]
余談だが、名作という評判の「タイタニック」をようやく見た。感想としては、「金とセックスの映画だな」ということだ。
主人公の男女の恋愛がテーマとなっているようだが、日本人の感覚とは合わない。あくまでアメリカンで、金とセックスがテーマとなる恋愛だ。映画の最大の見所も、たぶんヒロインのヌード場面だ。(私がスケベなだけかな?)
まあ、後半のスペクタクルな場面は、さすがに CG の効果があって、いかにも壮大だったが、それは金と技術の力なので、ここでは話題にしないでおく。(それはそれ、という感じ。)
映画としてはあくまで「金とセックスにまみれた恋愛」の話なので、日本人のリアルな恋愛観とは違いすぎる。本田翼の演じたリアルな恋愛ドラマとはまったく別世界だ。
→ 本田翼はツンデレ美人: Open ブログ
演じている世界(種類)が違う、というよりは、生きている文化(風土)が違いすぎる。あれはアメリカンな世界。これは日本的な世界。恋愛感覚がまったく違う。……というわけで、アメリカンなドラマには没入できないのだ。日本人にとってはいかにも嘘っぽく感じられてしまう。
ひるがえって、日本のドラマには「身の丈に合った」というリアリティがある。先日放送された「刑事ゼロ・スペシャル」というのは、最初から最後まで緊迫感があった。1秒1秒の演技の場面に、役者の心理が投影されていて、役者の心理を共有できた。だからこそ作品世界に没入できた。……こういうことは、アメリカンな映画やドラマではありえないことだ。この点では、「タイタニック」でさえ、「間延びして緊迫感の欠けた、退屈な映画」というふうに感じられてしまう。
ま、アクションならともかく、恋愛ドラマに関する限り、日本人には日本のドラマの方がずっと合っている(向いている)、と言えそうだ。
→ http://nanaelibrary.jpn.org/movie/kinejun/kinejun.html