2019年09月25日

◆ 北朝鮮の新型ミサイルへの対策

 北朝鮮の新型ミサイルは(低軌道で)探知不可能だ。では、どう対策すればいいか?

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 北朝鮮の新型ミサイルは(低軌道で)探知不可能だ。前項で述べたとおり。となると、撃墜することは原理的に不可能になりそうだが、対抗策はないのか? それとも、まったくお手上げなのか? 
 ここで人々は言うだろう。「困ったときの Openブログ、といつも言っているんだから、何とかしろ!」と。「何とか不可能を可能にしろ!」と。

 うむむ。……「不可能を可能にしろ」というのは、いくら何でも、私にも無理だ。そいつは言語矛盾だしね。
 しかしながら、「何とかしろ!」という注文には、お答えできます。うまい案はあります。

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 そもそも、北朝鮮のミサイルは、ちっとも怖くないのである。費用からして、2億円ぐらいはかかる。一方、北朝鮮の GDP は日本の 10分の1もないだろうから、2億円というのは、北朝鮮にとっては日本の 20億円ぐらいの負担になる。それでいて、そのミサイルで破壊できる日本の施設は、数億円ぐらいの価値しかない。
 つまり、北朝鮮がなけなしの国力を使って、2億円ものミサイルを使っても、それは北朝鮮にとっては 20億円分の損失になるのだが、日本にとっては数億円ぐらいの損失にしかならない。20億円のミサイルを飛ばして、数億円の損失しかもたらさないのであれば、ミサイルを発射すればするほど、北朝鮮は損をしてしまうのだ。

 このことは(北朝鮮に限らず)一般的に成立する。ミサイルで都市攻撃をするというのは、ものすごくコスパが悪いのだ。数億円のミサイルで、数億円のビルを破壊しても、どっちが困るかわかったものじゃない。
 それに比べれば、通常の爆撃の方がはるかに効果的だ。昔の B-29 は、大量の焼夷弾で、東京を灰にした。その焼夷弾というのは、すごくコストが低い。だから、少ないコストで大量の爆弾を落として、広範な地域を灰にしてしまったのだ。
 これに比べると、ミサイルというのは、あまりにもコスパが悪い。都市攻撃にはまったく向いていないのである。

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 北朝鮮がミサルで攻撃するとしたら、その目標は、都市ではない。もっと効果の高い場所だ。高い順に言うと、こうだ。
  ・ 陸上イージス
  ・ ミサイル施設
  ・ 軍事用の航空機、航空施設
  ・ 軍事用の船舶
  ・ 原発
  ・ 火力、水力の発電所
  ・ 石油タンク、ガスタンク
  ・ 巨大な橋

 これらのものが、攻撃対象で優先となる。そして、それだけで、北朝鮮のミサイル(千発弱)は尽きてしまう。とうてい、都市攻撃に回る分はない。
 だから、普通の人は、「自分の家にミサイルが落ちる」という危険は感じなくていいのだ。感じるべきは、自衛隊と発電所なのである。(特に原発)

 ──

 以上のことをわきまえれば、日本が取るべき対策もわかる。
 それは、陸上イージスみたいに「ミサイルを撃墜すること」ではなくて、「ミサイルの標的を増やすこと」である。特に、ミサイル施設(移動式ミサイル発射機)や、航空機(爆撃機)をたくさん用意するといい。すると、北朝鮮にとってはそれが第一目標となるので、ミサイルはそれに吸い寄せられていく。
 たとえば、八郎潟あたりに「ミサイル発射施設」を設置すれば、北朝鮮のミサイルはそこにどんどん吸い込まれていく。あとはそこにデコイ(ハリボテのミサイル)でも置いておけばいい。(バレないことが重要。)また、本体は地下に隠しておいてもいい。
 航空機(爆撃機)も重要だ。陸上イージスなんかは配備をやめて、それで浮いた金で、爆撃機をたくさん設置すればいい。無人のドローン機でもいい。それをいっぱい飛行場に置いておけば、北朝鮮のミサイルはそこに吸い込まれていく。(だから都市部では被害は発生しない。)

 で、1500万円のドローンが 10機破壊されても、1億5千万円。それを破壊する北朝鮮のミサイルが2億円なら、北朝鮮はミサイルを打てば打つほど損をする。かくて、敵のミサイル攻撃がナンセンスと化する。かといって、北朝鮮が何もしないでいれば、ドローンが北朝鮮に襲いかかって、北朝鮮に莫大な被害が及ぶ。とすれば、北朝鮮は2億円のミサイルで1億5千万円のドローンを破壊するしかないのだ。(たとえナンセンスだとわかっていても、だ。つまり、愚行を強いられるわけだ。)

 というわけで、日本はミサイルや航空機やドローンをたくさん用意することで、敵のミサイルへの対抗措置を取ることができるわけだ。

( ※ 実を言うと、日本が何も配備しなくても、米軍の兵器だけで、北朝鮮を徹底的に爆撃するには足りる。北朝鮮のミサイルは、まずは在日米軍基地に向かう。日本の都会に回る分は ない。)



 [ 付記1 ]
 「攻撃目標は、自衛隊と発電所だ。特に原発だ」
 というふうに述べた。
 このうち、火力発電所については、ある程度は諦めるしかない。ま、地震が起こったと思って、ある程度の被害は受け入れよう。あとは、予備の施設を使うか、節電するしかない。
 原発については、「諦める」というわけには行かない。きちんと「ミサイル対策」をする必要がある。これについては、前に対策を述べた。「鉄の檻」で囲む、という方法である。
  → 北朝鮮ミサイルと原発: Open ブログ
 
 あとは、戦争中には原発をあらかじめ停止しておくことで、大規模な被害は避けられるだろう。
  → 原発と戦争(原発ノーガード戦法): Open ブログ

 [ 付記2 ]
 「日本は専守防衛だから、敵の都市を攻撃できないぞ」
 と思うかもしれないが、心配ない。日本がどうするつもりであるかにかかわらず、敵としては「日本は憲法違反をしてでも、こっちを攻撃してくるぞ」と想定するしかないからだ。「日本は憲法を遵守して、こっちを攻撃してくるまい」と思うようでは、考えが甘すぎる。独裁者というのは、疑心暗鬼になるものだから、そんな楽観的な妄想はしないものだ。
 実際、「憲法の停止」「戒厳令の施行」という手は、可能なのである。戦争中であれば、という条件下で。(憲法を守って国を滅亡させる、なんていう道を取るはずがない。)

 「だったら憲法を改正して、他国への攻撃を認めよう」なんていう主張は、必要ない。憲法を守るのは、平時でのことだから。平時の状態で、他国への攻撃を認める必要はない。
 他国への攻撃を認める必要があるのは、あくまで戦争中のことだ。そのときには、「憲法の部分停止」が可能なのであって、平時のうちに「憲法を改正する」という必要はさらさらないのである。(それはどさくさまぎれで勝手なことをしようとする安倍首相の横暴だ。)

 [ 付記3 ] 
 あとで思い直したので、追記して書く。
 「戦争中には憲法を停止する」ということは必要ない。なぜなら、戦争中であれば、自衛権を発動することで、相手国への攻撃が可能となるからだ。
 「相手国を攻撃してはいけない」というのは、あくまで平時での制限だ。戦争中であれば、自分自身を守るためであれば、相手国を攻撃することはできる。(攻撃に制約は受けない。)
 比喩で言うと、暴漢がこちらを殺しにかかってくるときには、こちらが相手を殺してもいいのである。暴漢が刃物でこちらを刺そうとしているときには、こちらが暴漢の心臓を刃物で刺してもいいのである。(これは正当防衛である。国で言えば自衛権だ。)
 というわけで、戦争中であれば、自衛権を発動することで、相手国を攻撃できる。だから、日本が攻撃用の兵器を持つことは問題ない。ただしその攻撃用の兵器は、日本が先に使うことはできない。それは憲法によって制約される。



 【 関連項目 】

 敵のミサイルなんかは怖くはないから、いちいち防御しなくていい……という考えは、前にも述べたことがある。「ノーガード戦法」というやつだ。下記項目の最後に記してある。
  → 陸上イージスは無駄: Open ブログ

posted by 管理人 at 20:00| Comment(0) |  戦争・軍備 | 更新情報をチェックする
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