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北朝鮮の新型ミサイルは、探知が不可能なものなので、防衛相は愕然としているようだ。
《 北朝鮮新型ミサイル、探知できず 低高度、変則軌道で日本政府 》
北朝鮮が5月以降、発射を繰り返した短距離の新型ミサイルに関し、日本政府が複数回、発射後の軌道を探知できなかったことが22日、分かった。
低い高度や変則的な軌道のため捕捉できなかったとみられる。日本政府は北朝鮮が既存のミサイル防衛網の突破を目指していると分析しており、技術開発の進展に危機感を強めている。
( → 共同通信 )
高度が低いと、丸い地球の水平線よりも下に隠れるので、レーダーでは原理的に探知できない。
するとどうなるか? 日本が「陸上イージスで撃墜します」と言っても、無効となる。つまり、日本がこれから配備する予定の陸上イージスはただのゴミとなる。
これには反論が予想される。こうだ。
「新型ミサイルがあるとはいえ、一部であるにすぎない。他の大部分は新型ミサイルではないから、陸上イージスで撃墜できる。だから陸上イージスは有効だ」
ところが、残念でした。そうは行かないのだ。
なぜか? そんなことは北朝鮮もわかっている。だからこそ、北朝鮮は対抗策をとる。こうだ。
「最初に新型ミサイルで陸上イージスを撃破する。こうして陸上イージスを壊滅させたあとで、他の普通のミサイルを日本に大量に撃ち込む」
これで日本はお手上げだ。
なお、次の反論もあるだろう。
「新型ミサイルの精度はあまり良くないだろう。目標に当たるとは限らない」
たしかにそうだ。だからこそ、北朝鮮はこうやる。
「新型ミサイルを陸上イージスにたくさん打ち込む。精度がよくないが、大量に打ち込むので、いくつかは陸上イージスを破壊する。さらに、ついでに周辺部もいっしょに破壊される。陸上イージスを配備した秋田では、周辺の住宅街の市民も爆破される」
見ればわかるように、陸上イージスの配備予定地(陸上自衛隊 新屋演習場)から住宅街まで、500メートルぐらいしか離れていない。流れ弾みたいにやってきたミサイルが、住宅地を破壊することは、十分に考えられる。特に、大量にミサイルが来たならば、一部がやってくる確率は上がる。かくて、住民は死ぬ。かわいそうに。
( ※ 住宅地のそばに陸上イージスを配置する、という考えが、そもそも根本的におかしいのだが。原発の危険な配置と同様である。狂気の沙汰だ。)
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なお、それでも何とか、新技術を開発して、敵のミサイルを撃破しよう、と思うかもしれない。ちょうど、巡航ミサイルを撃破する新技術を開発するように。
しかし、そんなものを開発できたとしても、まだ次の問題がある。
「安価なドローン爆撃機で、陸上イージスを破壊する」
これは先日にサウジが被害に遭ったタイプだ。これと同様のドローン爆撃機を、陸上イージスに向けて大量にはなったら、陸上イージスはあっという間に無効化する。
かくて、1機 150万円ぐらいのドローンを 100機投入することで、1億五千万円のコストによって、陸上イージスを無効化できる。 4000億円の陸上イージスが、1億五千万円のドローンで無効化されてしまうのだ。
ま、陸上イージスぐらい、この世でコスパの悪いゴミ兵器は、滅多にないね。こんなものを配備しようというのは、同じ金を使って兵力を大幅に下げようというものだから、ほとんど北朝鮮の工作員も同然だ。
どうせ金を使うなら、日本でもドローンを開発して配備する方がずっとマシだ。
> 短距離ミサイルなら探知できるわけない
今まで探知できていましたよ。
憲法9条をどうにかしない限り、無駄な装備をバカみたいに金を掛けて増やし続けることになる。
トランプ大統領にとってはそれが狙いなのかもしれませんね。
北朝鮮の短距離ミサイルは(自国に届かないから)容認して、
日本国土防衛の目的で米国製の武器・装備を超高額で買わせて
金儲けと(自分側の)経費削減の一石二鳥を狙っている感がしますね。
そもそも日本に到達する、日本を超える、ようなミサイルが探知できないのであれば問題ですが、そうでないならば、「ただのゴミとなる」という根拠はない。