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北朝鮮が石油の密輸入をしている。その量は年間上限の7倍にも達するので、輸入制限が尻抜けになっているそうだ。
→ 「瀬取り」やめない北朝鮮 米朝協議の先行き懸念、備蓄を強化 日米監視避け?中国領海で:朝日新聞
洋上の瀬取りという形で実行している。それを監視しているが、夜間に闇にまぎれて実行し、朝になると船同士が離れるので、監視も困難であるらしい。
瀬取りの監視に従事する海上自衛隊P3C哨戒機の機長は今年6月、朝日新聞の書面インタビューに応じた。
機長は「P3C搭載レーダーなどを使い、徐々に近づいて安全な高度と距離を保ち、目視と赤外線装置などで目標を確認する」と監視の実態を説明。ある時は夜間に洋上に浮かぶ船の多数の明かりから、種類の異なる明かりを見つけ、タンカー2隻が接舷する様子を確認した。2隻は夜明け前には離れたという。
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さて。これに対抗するには、どうするべきか? ただの監視以上の実力行使で、阻止することはできないのか?
すぐに思いつくのは、「魚雷による攻撃」と「スクリューの破壊」だ。しかし、いずれも無理っぽい。
魚雷による攻撃は、相手の被害が大きくなりすぎる。石油搭載船が炎上したり、爆発したりして、人的被害が生じかねない。そうなれば、国際的な非難を浴びる。
スクリューの破壊は、できればいいが、やるためには人間が接近して、実行して、離脱しなくてはならない。そんな007みたいなスパイ工作は、映画のなかでしかあり得ない。現実には無理だ。
いずれも駄目だ。困った。どうすればいい?
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そこで困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「哨戒機からドローンを落とす。ドローンを移して、瀬取りしている2船の中間に位置させる。その場に、石油輸送のためのパイプ(チューブ)があったなら、そのパイプ(チューブ)だけを破壊する」
これなら、船の本体には損害をもたらさず、石油輸送のためのパイプ(チューブ)を破壊するだけだから、特に問題はないだろう。
破壊の方法は? 次の三つの方法が考えられる。
・ 物理的な破壊。(カッターなど)
・ 爆弾による破壊。
・ 火炎による破壊。
お薦めは、三番目の「火炎による破壊」だ。つまり、ドローンがガソリンを空中散布したあとで、そのガソリンに引火させる。これは「燃料気化爆弾」とも言えるが、「京アニの建物を炎上させた方式」とも言える。
燃料気化爆弾については、前に論じたことがある。
→ 燃料気化爆弾の威力: Open ブログ
恐ろしい破壊力があることが知られている。規模によっては「小型の核爆弾」ぐらいにもなる。
その超小型版が、京アニで爆発的に炎上したわけだ。被害がひどいのも、さもありなん。
で、こういう燃料気化爆弾の超小型版を、瀬取りをする2船の中間で、ドローンによって爆発させればいいわけだ。こうすれば、瀬取りを阻止できる。
( ※ ドローンは破壊されてしまってもいい。いちいち個体を回収する方がコストアップになる。撮影した情報は無線で送信すればいい。)
[ 付記1 ]
瀬取りをしている中国と北朝鮮から、批判が来るのでは? ……という心配もありそうだが、大丈夫。仮に批判したら、自分たちが「密輸入禁止」という安保理決議違反になることがバレるから、自分で自分の首を絞めるようなものだ。だから、自分がそういうことをしているのを、認めるわけには行かない。ゆえに、被害が生じても、文句を言えないのだ。
( ※ 文句を言えば、逆襲されるので、ヤブヘビだ。)
[ 付記2 ]
火炎が船の本体に引火して、船の本体が炎上爆発したらどうするんだ……という心配もあるかもしれない。しかし、大丈夫。
第1に、普通の石油は、炎上爆発はしない。船に積むような石油は、ガソリンみたいな危険物ではなくて、もっと引火点が低いものだ。
第2に、仮に(爆発でなく)炎上するのなら、それはそれで構わない。乗務員は救命ボートで逃げればいい。船は破壊されて放棄されることになる。これはこれで、「作戦失敗」どころか「作戦大成功」となる。瀬取りをしている側は、文句を言うわけにも行かないから、黙って受け入れるしかない。むしろ、これが教訓となって、恐怖をもたらすので、以後の瀬取りは絶えてなくなるかもしれない。
[ 付記3 ]
実際には瀬取りをしていなかったら? 単に2船が接近していただけだったら?
その場合も大丈夫。2船の中間でガソリンが炎上しても、2戦には何の損害も生じない。悪いことをしていなければ、被害も生じない。
( ※ そもそもドローンで撮影して確認するから、パイプやチューブがなければ、最初から攻撃はありえない。)