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マラソンが早朝スタートになったのは好ましいが、それにともなってボランティアの処遇が問題となっている。早朝には電車がないので、前夜の終電から待機するが、ボランティアのための宿泊施設がないので、徹夜することが強要されるそうだ。孫引きで引用しよう。
マラソンなど早朝に行われる競技については、ボランティアの会場入りが始発の交通機関でも間に合わないため、終電での会場入りを想定。その場合は待機時間が見込まれるため、ボランティア同士の交流機会や、士気を高めるような取り組みを検討していくこととなりました。
( → 「終電で出勤してもらい、徹夜の交流で士気を高めさせよう」東京五輪ボランティアの過酷さが改めて浮き彫りに )
この記事では、次のように批判している。
これはつまり、深夜に終電で移動させた後に他のボランティアらと不眠不休で士気を高めさせ、熱中症のリスクが大幅に高まったところで、そこから炎天下で何時間もボランティアに従事させる方針ということになります。
熱中症の人体要員のひとつが「睡眠不足」である事は多くの日本人であれば既に体感として知っていること。これは大塚製薬や日経新聞も指摘している他、厚生労働省の主導する「職場における熱中症予防に関する講習会」の2018年の資料にも明記されています。
何よりもまず人命第一の姿勢が強く求められます。
たしかにその通りで、下記には批判が山のように寄せている。
→ はてなブックマーク
なお、参加者には高齢者も多いようなので、死者が出ることは十分に考えられる。実際、夏における「熱中症の死者」は、多くが高齢者だ。で、オリンピックがあえて死者を出すわけだ。
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どうにも困った事態だ。そこで、困ったときの Openブログ。何とかしよう。
まず、原因を探る。記事には、こうある。
仮眠を取らせない理由としては、そもそも五輪開催期間中の宿泊施設自体が大幅に不足していることが報じられているように、ネット上ではボランティアが仮眠できるような待機場所を確保できないのではないかとの指摘もされています。
これを知った上で、名案を出そう。こうだ。
「待機場所を確保する。それは、災害用の避難所、つまり、学校の体育館だ」
では、そのような避難所は、十分にあるか? ネットで調べたら、すぐに見つかった。こうだ。
→ あなたの近くの緊急避難場所を探します、防災にお役立てください
この例は、上智大のそばにある避難所。こういうふうにたくさんの避難所があるから、そこに仮眠用の仕度をしておけばいい。段ボールベッドやマットレスがあれば十分だ。
※ もしなければ、これを機に、用意すればいい。
なお、ついでに、非常食も無料で提供すればいい。どうせ賞味期限が(いくらか)近づいたものがあるはずだから、それを提供すれば、一石二鳥となる。(廃棄する無駄がなくなるので。)
かくて、問題は解決する。
[ 付記 ]
東京五輪のマラソンコース。
40km と書いてあるあたりが、上智大の場所。

【 関連項目 】
前に、次の話題で書いたこともある。転載しよう。
東京五輪では、宿泊所不足が話題となっている。。
→ 五輪、今度は「ホテルがない」 組織委が大量に仮押さえ:朝日新聞
とすると、体育館を臨時で宿泊施設にしてもいいかもしれない。避難所にするかわりに、緊急宿泊施設にするわけだ。公園に寝袋で野宿する外国人があふれるよりは、マシだろう。
格安で提供すればよさそうだ。どうせ学校は夏休みだし、生徒はいないのだから。
関係者は、避難訓練みたいにできるかもしれない。
また、非常食を有料販売すれば、賞味期限切れの時期を延ばすことができて、有益だ。(賞味期限の近づいた食糧を放出すれば、無駄が減る。)
( → 投票所ではトイレを見よ: Open ブログ )
これは、ボランティア向けではなく、外国人観光客向けの話。