2019年08月06日

◆ トランプと日米安保 2

 トランプ大統領の日米安保についての見解が良くないということで、朝日の社説が批判している。しかし……
 
 ──

 トランプ大統領の日米安保についての見解が良くないということは、しばしば言われている。この件で、朝日の社説が批判している。
 日本の防衛政策の基軸となっている日米安全保障条約について、トランプ米大統領が公然と不満を表明している。
 「日本が攻撃されたら、我々は第3次世界大戦を戦う。しかし、我々が攻撃されても日本は我々を助ける必要はない。彼らができるのは攻撃をソニーのテレビで見ることだ」
 トランプ氏は6月、G20大阪サミットを前に、米テレビ局のインタビューでそう語った。
 サミット後の記者会見でも、日米安保は「不公平だ」と繰り返し、条約の破棄は否定しながらも、その「片務性」を変える必要があると安倍首相に伝えたことを明らかにした。
 ■「片務的」という誤解

 トランプ氏の見方は一面的であり、受け入れがたい。日米安保は両国の利益だけでなく、地域と国際社会の安定に大きく寄与している。
 在日米軍基地は米国の世界戦略に不可欠であり、米国の国益にもかなう。その維持のため、沖縄などで多くの住民が負担を強いられてきた。米国だけが義務を負う片務的な条約という考え方は、まったくの誤解にほかならない。
 トランプ氏が誤った方向に向かっていれば、直言して翻意を促す。そんな難しい作業が求められる時代となった。
 トランプ氏に振り回されることなく、日米安保が国際社会の「公共財」として機能するよう、主体的な外交への一歩を踏み出さねばならない。
( → (社説)日米安保を考える 9条との両立に価値がある:朝日新聞

 言っていることは間違いではない。ただし、あまりにも陳腐すぎる。こんな話はこれまで何とも言われてきたことだからだ。特に、朝日が言うまでもなく、日本の外務省が同じことを何度も伝えててきている。
 ここでは、大事なことがある。
 「これまで何度も同じ主張をしてきたのに、どうしてそれがトランプ大統領には伝わらなかったか」
 ということだ。いったいどうして、日本の主張が伝わらなかったのか? それを理解しなくては、朝日の社説が同じことを(自分の独自意見であるかのごとく)繰り返して語っても、まったく無効であろう。

 そこで、私が真相を教えよう。こうだ。
 「トランプは、自分の意見が正しいとだけ信じており、自分の意見を否定するような意見はまったく耳に入れない。あえて反対意見を語るような部下は、すぐに左遷させられる」
 これがトランプという人物だ。こういう人物に「あなたの意見は間違っている」と告げても、まったく無効なのだ。耳には入っても、すぐに忘れられる。そのあとで、意見を言った人が恨まれるだけだ。
 なのに朝日はこう語る。
 「トランプ氏が誤った方向に向かっていれば、直言して翻意を促す。そんな難しい作業が求められる」
 呆れる。トランプという人物をまったく理解できていない、と言える。自分の主張ばかりにこだわって、相手の意見を聞こうとしない、という点では、トランプとどっこいだ。どっちもどっち。ひどいものだ。
( ※ 韓国の首相もそうだね。反対意見を聞こうとしないで、自説にこだわる。頑固者というしかない。)

 ──

 では、どうすればいいか? ここは、困ったときの Openブログ。正解を教えよう。こうだ。
 「自分の意見にこだわる相手には、『あなた正しい。あなたのおっしゃる通り』と肯定する。その上で、相手の主張に従って、うっちゃりを返す」

 これはまあ、柔道や合気道のようなものだ。相手の力を利用して、相手を投げ飛ばせばいいのだ。これが基本原理となる。
( ※ 強引にねじ伏せるのとは逆の方法である。これは『北風と太陽」という寓話に似ているね。)

 以下、具体的に述べよう。

 (1) 片務性

 「米国は日本を守るのに、日本は米国を守らない。不公平だ」
 というのが、トランプの主張だ。ならば、それには「まことにごもっとも。おっしゃる通り」と答えればいいのだ。
 その上で、こう提案すればいい。
 「日本も米国を守ります。だから、そのための基地を米国内で提供してください。在日米軍基地が提供されたように」
 この件は、前にも述べた。再掲しよう。
 「米国本土が攻撃を受けた場合に限って、日本は米国を救う。
 そのために、ニューヨークの西側に広大な空港を新規に設置して、それを日本の自衛隊の専用として供与してもらう。
 また、ニューヨークの西側の空域は自衛隊の専用の空域として、民間機の利用を禁止する。それにともなって、ニューヨークに到着する飛行機の数は3割ぐらい減少することになるが、それを受け入れてもらう。
 また、空港のそばには、自衛隊の宿舎を米国の費用で建設してもらう。その宿舎の光熱費も米国の負担とする。さらには、アイスクリーム工場も無料で建設して、日本側に無償供与してもらう。また、日本の自衛隊員が米国の市民を強姦した場合には、自衛隊員を逮捕する権限を日本側に移すことで、自衛隊員が米国市民を強姦しても罰されないようにしてもらう。
 さらにその上に、米国は協力費として、日本に 2000億円を払ってもらう」
( → 日米安保は不公平か?: Open ブログ

 日本が在日米軍基地に提供しているのと同様のことを、米国にも提供してもらうのだ。相手の言葉に乗っかって、日本は米国に日本軍の基地を設置できる。しかも、費用のほとんどは相手持ちで。
 こんなにありがたいことはない。トランプの言葉に乗って、ほぼ無料で日本軍を増強しよう。

( ※ 憲法違反の恐れはない。これは日本国内にあって日本の軍備となるものではなく、米国内にあって米国を守る戦力となるものだからだ。何だったら、日本政府所属とはせずに、米国内の特殊組織[合弁会社みたいなもの]という扱いでもいい。日本政府の管理外ならば、憲法違反にはならない。)
( ※ それでも、いざ日本が外国に攻められたら、その軍備を日本にまで運んでくることができる。戦闘機やミサイルならばね。)
( ※ ただし現実には、これは実現するはずがない。「米国政府の財布で日本の軍備を強化するなんて、米国が受け入れるはずがないからだ。あくまでトランプを論破するための主張だ。)

 (2) 在日米軍基地の負担

 「在日米軍基地にはたっぷりと金がかかっているんだから。だから、日本が金を出さないと、在日米軍基地を引き上げるぞ」
 というのが、トランプの主張だ。ならば、それには「まことにごもっとも。おっしゃる通り」と答えればいいのだ。
 その上で、こう提案すればいい。
 「おっしゃる通り、在日米軍基地を引き上げてください。横田も、厚木も、普天間も。辺野古移転も中止です」


 この件は、何度も述べてきたとおり。
  → 日米安保は不公平か?: Open ブログ
  → トランプが日米安保破棄に言及: Open ブログ
  → トランプのケチ根性を利用せよ: Open ブログ

 ともあれ、ここでも、「相手の主張に乗った上で、うっちゃりを返す」という方法で論破できる。あとは、次のいずれかだ。
  ・ トランプが「ぎゃふん」と言って、自説を撤回する。
  ・ トランプが「その通り」と思って、在日米軍を縮小する。

 日本としては、どっちでもいいが、後者の方が好ましい。そこで、なるべく後者を目指すべきだ。
 まともな大統領ならば、こういう選択はしないだろうが、トランプというのは千載一遇みたいに稀な馬鹿大統領である。こういう馬鹿を利用して、在日米軍を縮小すればいいのだ。他の大統領のときには不可能であることが、トランプ大統領のときに限っては実現できそうなのだ。その馬鹿さを、うまく利用して、日本に有利になるように運べばいいだろう。



 [ 余談 ]
 トランプが日本に「軍備増強」を求めている。ならば、これ幸いとばかり、日本は「核武装する」と主張するといいだろう。
  → トランプと日米安保: Open ブログ

 現実に核武装するところまでは進まないだろうが、こういうふうに主張するだけでも、日本にとって利益が出る。
 「じゃあ、核武装するのは撤回してあげもいいけど、だったらかわりに何をくれる?」
 というふうに取引することもできる。トランプの大好きな「取引」(ディール)だ。それによって、うっちゃり返す。

posted by 管理人 at 23:00| Comment(0) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ