──
東大・理3に行くような人物は、超秀才と言えるだろう。(字義通りの天才とは言えないまでも、天才的とは言える。)
このように優秀な人物は、東大・理3に進むことが多いが、これでは社会にとって損失だ。超優秀な人材は、医者になるよりは、別の分野に進むべきだ。
こう思ったのは、次の例があるからだ。
→ 【転職エントリ】Googleに入社します|Lillian|note
女性でありながら、東大・理3を経て、医者になり、血液内科医となり、現職は血液内科医長だ。そういう人物が、プログラムを勉強し始めて、プログラマになって、あっという間にプログラム技術を習得して、Google に採用された……という話。
はてなブックマークでは、「あまりにも天才すぎて、参考にならない」という声がひしめいている。
→ はてなブックマーク
東大在学中には、数学オリンピック(女性版?)にも出場したことがあるそうだ。となると、相当、頭のレベルが高いことになる。
それなのに、医者として働き続けたそうだ。しかし、それでは、能力の無駄遣いだろう。
そもそも、医者というのは、能力の差が付きにくい。どんなに優れた医者でも、他人の何十倍もの手術をこなせるわけではない。せいぜい、「難度の高い手術をやれる」ということぐらいだ。しかも、そこでは、頭の良さよりも、手先の器用さの方が、重視される。
たとえば、ブラック・ジャックや、ドクターXだ。いずれも架空の存在ではあるが、とにかく、そこで優れているのは、知性もさることながら、手先の器用さが決定的に重要となっている。こういう分野では、「超秀才」の出番ではないのだ。
──
世の中には純粋に知性の良し悪しが問題となる分野がある。将棋や囲碁やチェスはその一例だ。また、プログラムもそうだろう。頭の良し悪しがただちに結果に結びつく。
( ※ たとえば、ビルゲイツは、マイクロソフトの社内でも、たいていの分野で傑出した能力をもっていた、という証言がある。→ 出典 / つまり、もともとの頭の出来が抜群だったわけだ。)
先の女性医師の例に戻ると、こういうふうに特別に頭のいい人は、医学部に進むべきではない。医者になっても、せいぜい 2000万円ぐらいの年収にしかなるまい。一方、ITの分野では、桁違いに裕福になれる。ビル・ゲイツやジョブズは言うに及ばず、孫正義だって大富豪だ。そして、彼らがそれほどの大富豪になれたのは、その何倍もの価値を社会にもたらしたからなのだ。
先の女性医師を見て、「Google に採用されたから、羨ましい。年収 2000万円ぐらいもらえそうだ」と思う人もいるかもしれない。しかし、彼女は成功例ではない。真に頭のいい人ならば、こう思うだろう。
《 「東大を出て大企業」は「負け組」と実感した話 》
東大卒アラサー、業界トップメーカー勤務サラリーマン。
学生の頃は東大トップ層ではないが、落ちこぼれでもない程度。
おれたちは勝ち組なんかじゃない。所詮、プロレタリアートだ。
( → はてな匿名ダイアリー )
他人に雇用されている労働者である限りは、いくら高所得であっても、搾取される側であるにすぎない。真に能力があるならば、起業して、莫大な富を得る側にまわるのだ。それはまた「自分の手で社会を変革する」ということでもある。
ま、そういうことは、「東大トップ層ではないが、落ちこぼれでもない程度」の東大生には無理だろう。とはいえ、「東大・理3で、数学オリンピック出場」というクラスのレベルであれば、ITの分野ではかなり大きな成果を上げることが出来ただろう。
──
実を言うと、私の同年代でも、「受験生時代には全国模試で抜群のトップレベル」という人が3人ぐらいいたのだが、いずれも「東大・理3から医者へ」というコースを取った。その後、いずれも非常に優秀な医師になったが、ノーベル賞を取ったわけではない。その一方で、東大には入れなかった山中伸弥(神戸大学卒)が、抜群の業績を上げて、ノーベル賞を取った。
医学という分野では、頭の良さが直接的には業績には結びつかないものなのだ。そもそも、山中伸弥の iPS という業績が特別な例外であって、彼以外の医者はいずれも「天才的」と言うような業績を上げていない。医学というのはすごく地味な分野なのだ。「医学は天才には向いていない」と言えるだろう。
だからこそ、私は唱えたい。
「天才的な頭脳の持ち主は、医者にはなるな」
と。
( ※ つまり、東大理3や東大医学部に在籍している人々のほとんどは、さっさと別の分野に転身するべきだ、ということ。頭が良ければ、医学以外の分野でも成功するはずだ。)
( ※ とはいえ、テレビ出演の分野だけは、お薦めしない。下記を見ればわかる。)
[ 付記 ]
抜群の知性のある脳をもちながら、東大医学部に進学したが、その後、知性を十分に発揮するための場を見出すことが出来ないまま、テレビ番組なんかに進出して、そこで暇つぶしをしたあげく、女遊びを覚えて、女の体をもてあそんだあげく、女を捨てた……という事例もある。
→ “東大王”水上颯は妊娠していた私に……女子大生恋人が中絶トラブルを告白
→ 「東大王」水上颯の“妊娠中絶トラブル”で「また東大生か」の呆れ声
いくら優秀な脳をもっていても、自分でその能力を発揮させることができないまま、性に溺れて、脇道に逸れてしまうわけだ。情けない。自分で才能をつぶしているのも同然だ。
しかも、これは一人だけの例外かと思ったら、似たような事例が二人もあるそうだ。
やっぱり、超秀才が医者の道に進むと、ろくなことがないね。
自分の能力を発揮する場がどこにも見つからず、道がどん詰まりであると感じて、暴走してしまうのだろう。
これが他の分野であれば、いくらでも難問を見つけて(研究や事業に)没頭できるはずなのに、医学の道だけは、そうではないからだ。
ついでだが、SF の世界では、「過剰にパワーアップをしたが、その巨大なパワーを自分で制御できなくなって、暴走する」というテーマが、しばしば見出される。古くは鉄腕アトムもそうだ。
【 関連サイト 】
→ Twitter で医師を拾ってきて Google のソフトウェアエンジニアにするだけの簡単なお仕事 - 白のカピバラの逆極限 S.144-3
→ 田舎初段とは:はてな匿名ダイアリー
答えがある問題について、その答えを正確に早く出すことだと聞いたことがあります。
これは答えを出すしかない問題も含むと思います。
東大とは、その主軸が官僚育成にあると言われていますが、
それはその通りなのでしょうね。
それは、並みレベルの東大生。
灘とか筑駒とか理3とかだと、そういうレベルのは落ちこぼれになる。本項の対象外。