2019年07月27日

◆ かんぽ は今すぐ解約しろ

 かんぽ不正が話題になっている。かんぽ加入者は今すぐ解約した方がいい。

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 かんぽ不正が話題になっている。認知症の人をだまして、高額のかんぽに加入させる、という高齢者詐欺の手口。非常に悪質だ。
 女性は軽度の認知症を患い、小学校時代から引きこもりがちだった長男(42)と2人暮らし。親族男性が女性宅を探すと、保険証書が次々と見つかった。2017年5月に一度に5件、その後も契約を繰り返し、1年間で11件の保険に加入させられていた。うち5件は、ほとんど同じ内容の終身保険だった。
 女性の収入は年金など月約13万円。保険によって死亡や入院時の保障が受けられるとはいえ、月額保険料は支払い能力を大幅に超える25万円以上に上っていた。
 「分からない。郵便局の人に任せているから」と女性。通帳を確認すると、1年間で支払った保険料は200万円以上。貯金残高は底をつき、かんぽ生命から保険を担保に75万円の貸し付けまで受けていた。それでもすぐに残高不足に。そして督促状が届いた。
( → 認知症女性、かんぽに月25万円 収入13万円、貯金底つく…「これは犯罪だ」次男怒り(西日本新聞)

 これには怒りの声が殺到した。
  → はてなブックマーク

 ついでに、同種の事件も報道された。
  → かんぽ、局員がざんげ うそまみれの顧客勧誘「申し訳なかった」(西日本新聞)

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 さらに、別の件も報道された。保険金を受け取る人(通常は配偶者や子供など)を変更すると、解約扱いになるので、損をする。だが、その分、会社の側は得をする。そこで、このような変更をどんどん促して、会社は利益を上げているそうだ。(その分、契約者はどんどん損をしていることになる。)
 かんぽ生命の保険を売る郵便局員が、契約者に対して保険をかける相手(被保険者)を短期間で変えさせる手口で、販売実績稼ぎをしたとみられることがわかった。「ヒホガエ」と呼ばれる。契約者は変更時の途中解約で少額の返戻金しかもらえぬ一方、局員は手当をもらえる。
( → 短期ヒホガエ、抜け道に かんぽ、販売実績稼ぎ 契約者は返戻金減額:朝日新聞

 もう、呆れるしかないね。かんぽに加入していると、大損をする危険が増すばかりだ。
 こうなったら、もう、かんぽの契約者はさっさと解約した方がいいだろう。そうすれば、悪徳会社に対する制裁にもなる。

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 だが、ちょっと待ってほしい。会社に対する制裁にはなるが、自分自身は損をしないか? 途中解約になるので、解約すると損をするのでは?
 そう思って、調べてみた。すると、下記のページが見つかった。
  → 【かんぽ生命を解約したら払戻率は62%】20万円ドブに捨ててきたという話

 解約したら、払った全額は戻らず、62% が戻っただけなので、20万円を損した。だが、それでも解約した方が得である。なぜなら保険としての魅力が薄いからだ。払う額に比べて、補償額が少なすぎる。こんな非効率な保険はさっさと解約した方がいい。これまで払ってきたのを後悔している……という趣旨。
 話の趣旨は妥当だ。(調べて計算した数字も出している。)

 ただし、最後の結論で、「20万円をドブに捨てた」という認識は、妥当でない。被害が発生していなかった人が保険金をもらえないのは当たり前のことだ。それは「被害が起こらなくてラッキーだった」ということであって、「保険金をドブに捨てた」という意味ではない。
 ちなみに、京アニは(加入していれば)火災保険の補償金を受け取れるが、「京アニは火災保険をいっぱいもらえてラッキーだ」なんてことはありえない。一方、たいていの人は(被害に遭っていないので)火災保険の補償金を受け取れないが、もちろん、火災に遭わない方がいい。要するに、「毎月の保険料をドブに捨てた」という認識は、妥当でないのだ。(単に保険に入っていたというだけのことだ。)

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 ともあれ、上記ページで試算されたように、かんぽは保険としては魅力が薄い。加入期間が長ければ長いほど損をする。さっさとやめた方がいい。すぐに解約するべきなのだ。
 「かんぽの加入者はすぐに解約しよう」
 というキャンペーンを張るべきだ。

 ※ そもそも、会社がこれほどにも「加入」を促進するのは、会社ばかりがボロ儲けするというシステムだからだ。もともと契約者は損をする商品なのである。

 ※ かんぽに入っていることは、それ自体がリスクとなる。冒頭の契約者のように、全財産を盗まれるリスクが生じる。これは普通の火災よりも被害確率が高そうだ。超危険。

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 では、かわりに、どうすればいいのか? 次のページに対案が出ている。
  → 国民共済より県民共済? 「都道府県民共済」が最強といわれるワケ

 県民共済が最も効率的であるようだ。ただし、40歳以上。若い人は、民間の保険の方が有利だ。
 また、限度額以上になる分も、民間の保険の方がいい。
 民間の保険は、掛け捨てで、手数料の低いネット保険の方がいいらしい。どんなものがいいかは、ネットで情報が出ている。

 一方、「生命保険や医療保険には一切加入しない方がいい。その分、貯金した方がいい」という立場もある。これも一案だ。確率計算などで考えれば、これが最強だとも言える。

 また、生命保険や医療保険の金は、支払われる条件がいろいろあって、保険金が下りないことも多い、という話もある。
  → 被害者続出、だまされた!「生命保険」「医療保険」「がん保険」いざというとき出なかった(週刊現代)

 ま、「保険に入った方がいい」と確実に言えるのは、自動車保険と火災保険ぐらいかもしれない。前者は必要度が高い。後者は保険料が少しで済む。いずれもコスパが高い。
 それ以外の「生命保険」「医療保険」は、加入するよりは、貯金の方がよさそうだ。
 入るとしたら、せいぜい、県民共済ぐらいかな。

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 ただし、注意。家系によっては、病気になる可能性の高い家系もある。そういう家系では、医療保険に入っていた方がいいだろう。

( ※ 私の場合は、幸い、家族は大病にかかることがなく、いずれも健康で長寿の家系である。したがって私は医療系の保険に入るつもりはない。)



 [ 付記 ]
 かんぽのノルマは、よほどきついらしい。証言あり。
 貯金しに行ったら「かんぽ入りませんか!」って必死の形相で窓口女性に引き留められ、あまりの恐ろしさに「持病あるんで無理!」と言ったら「持病てなんだよ嘘ついてんじゃねえよ」(原文ママ)と言われた。
( →  cardamom さんのコメント / はてなブックマーク

 こんなにノルマがきついんだから、会社はよほどボロ儲けしているんだろうな。



 【 関連項目 】

 かんぽでは、どうしてこういう不正が起こるのか? それは、かんぽでは「歩合給」でなく「固定給」からだ。そのせいで、ノルマが必然となる……という話を、前に書いたことがある。
  → かんぽ生命の不正: Open ブログ
 これが、不正が続発する根源的な理由だ。これを改めない限りは、今後も不正は止まらないだろう。



  【 関連サイト 】
 朝日新聞で、かんぽの不正を指摘するシリーズ。
  → かんぽの不正: 「赤道突破だ」数字ありきの勧誘:朝日新聞
  → かんぽの不正:下 1人に 54契約 :朝日新聞

 どちらも、ものすごく悪質な事例が紹介されている。絶句するしかない。まともな会社ではなく、組織全体が詐欺を目的とした反社会団体になっている。犯罪組織そのものだ。組織全体を警察が摘発して、組織の関係者を全員、監獄にぶち込むべきだろう。全員、懲役刑が妥当だ。
 他の記事では、突発的に飛び出た悪人がいるのかな、と思ったが、そうではない。()によれば、組織全体が悪に染まっていて、善人は存在し得なくなっている。良心のある善人はとうとう退職に追い込まれたそうだ。ひどすぎるね。
 
posted by 管理人 at 16:46| Comment(1) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 最後に 【 関連サイト 】 を加筆しました。
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Posted by 管理人 at 2019年07月27日 13:28
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