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以下は記事。
南極の氷床から流出した融解水を人工降雪機で氷河に戻せば、壊滅的な海面上昇は阻止できる──独ポツダム気候影響研究所(PIK)の科学者たちが17日、こんな奇策を発表した。
ただし、2つの氷河を維持するためには少なくとも年間7兆4000億トンの降雪量が必要となる。これはジャンボジェット15万機分の質量に相当する。
また、計画の運用に当たっては、何百台もの人工降雪機を使って中米コスタリカの国土面積ほどの広域に雪を降らせなければならず、その電力を賄うのに風力タービン1万2000基も必要になるという。
( → 海面上昇、人工降雪機で阻止できる!? 独研究所が奇策 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News )
案としては面白いのだが、莫大なエネルギーを必要とするということで、実現の可能性はまったくない。珍案と言える。
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しかし、ここで困ったときの Openブログ。莫大なエネルギーを必要としない方法を示そう。こうだ。
「海岸からパイプラインで、内陸部まで海水を運ぶ。その先で海水を凍らせて、氷にする。氷にしたあとは、氷をけずって、かき氷にする。これで雪のようなものができる」
なお、次の心配もあるだろう。
「パイプラインで運んでいる途中で、海水の温度が低下して、パイプラインが詰まってしまう」
しかし、これは大丈夫。温度管理をきちんとしておけば、海水が凍る温度の直前で、運ぶのを止めることができる。
たとえば、海岸から 10km の地点や、15km の地点など。それぞれの場所で、パイプラインの口を開けば、凍る直前で、海水を吐き出すことができる。
その時点では、海水は凍る直前まで冷えているから、外に出すだけで、氷ができる。
( ※ あるいは、海水に圧力をかけてから、一挙に放出すると、減圧されるときの温度低下によって、海水の温度が下がるから、海水が一挙に雪になる。人工降雪機と同様だ。……ただしこれは、電気を大量に食うので、やめた方がいい。)
これは、ドイツの案に似ているが、パイプラインで運ぶという点が違っている。また、雪でなく氷を作るという点でも異なっている。使用する電力量は大幅に減るはずなので、その分、実現性はいくらかは高いはずだ。(1世紀後には実現するかも。当面は無理だし、現時点では珍案というレベルだがが。)
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暑い夏には、涼しい記事を。