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加害者の動機とか何とかは、ここでは扱わない。どうせ狂人の凶行だし、たぶん統合失調症っぽい気のある人物の自殺に巻き込んだ事件だろう……と思えるので、気違いの精神にいちいち付き合っている気はない。考えていると、こっちまで気が狂いそうだ。
本項で扱うのは、「どうしてこういう莫大な被害が生じたか」ということだ。つまりは、安全対策の観点から考える。
ガソリンの効果
まず、基本的なポイントとしては、「ガソリンによる被害が大きい」ということがある。このことは、かねて知られていたようだ。
第1に、事件のあとで専門家が指摘している。
→ 京アニ放火事件で防火・消火設備や体制を疑問視する声が上がる→専門家「ガソリン火災じゃ役に立たない」 - Togetter
ここでは、次の動画も紹介されている。まったく爆弾並みだ。
第2に、池田小の大量殺人事件の犯人も、同様のことを言っている。「大量殺人が可能な物は一にも二にもガソリンだと思っております」と。
→ 大阪教育大学付属池田小事件の犯人:宅間守
※ この人も頭がおかしいらしくて、自殺願望があった。
「死刑にしてくれてありがとう」と言ってから死んだ。
爆燃現象
ガソリンが大被害をもたらしたのはわかったが、それがここまで多数の死者をもたらしたのは、なぜか?
その問いに「爆燃現象だろう」と答える識者がいる。
府警は、現場にまかれたガソリンが揮発して建物内の空気と混ざり合い、着火と同時に爆発を起こしたため、甚大な被害につながったとみている。
( → 京アニ火災死因は一酸化炭素中毒か 重症者4人重篤、男も治療中 : 京都新聞 )
日本火災学会の名誉会員で、東京理科大学大学院の菅原進一名誉教授はこの際に「『爆燃(ばくねん)現象』により炎と煙が一気に建物全体に広がった可能性がある」と指摘。被害拡大の要因になったとみている。
菅原名誉教授によると、ガソリンは揮発性が高く、室内でまかれた場合はすぐに充満し、引火すると階段などの開口部に向かって急激に炎が広がり、窓ガラスなどを破る。この際に空気が室内に流入すると、一気に燃焼が進むという。1階で爆燃現象が起こった場合、上階にいた人たちは避難する時間がほぼなかった可能性があるとしている。
( → アニメ会社放火、33人死亡 41歳男確保、殺人容疑で捜査 京都・ガソリンまく? 17人が入院:朝日新聞 )
では、本当に爆燃現象で被害多数になったのか? どうも、そうではないらしい。それと矛盾する証拠がいくつも上がっているからだ。(以下で述べる。)
一酸化炭素中毒
死因を調べるには、法医学者が検死をする。ここで、一酸化炭素中毒者には、顕著な特徴が出る。皮膚が桃色になるのである。そのせいで、いちいち解剖するまでもなく、「一酸化炭素中毒による死亡」と判定できる。今回もそうであったらしい。
死亡した33人のうち28人の死因は、一酸化炭素中毒とみられることが19日、京都府警捜査1課への取材で分かった。残る5人は焼損が激しいことから、司法解剖して死因を特定する。やけどを負うなどした重軽傷者35人のうち、4人は重篤な症状で、他にも予断を許さない人も複数いるという。
( → 京アニ火災、死因は一酸化炭素中毒か 33人死亡、重症者4人は症状重篤 確保の男も治療中(京都新聞) - Yahoo!ニュース )
つまり、爆燃現象はたしかにあったのだろうが、それは直接の死因にはならず、一酸化炭素中毒が直接の死因であったようだ。火炎そのものは一瞬であるから、そのときには瞬間的な高熱が発生しても、火傷をするだけであって、即死には至らない。しかしその数秒後に、一酸化炭素中毒が発生する。ここで、数分間をかけて、死に至った……というふうに判定できそうだ。
吹き抜け
犯人は1階の玄関付近にガソリンをぶちまけただけなのに、2階や3階で多大な被害が生じた。それはなぜか?
らせん階段があるので、これが吹き抜けのようになって、被害を拡大したのだろう……と推測した。そう書こうと思っていたら、同じことを当局もまた考えていたようだ。
第1スタジオは1階から3階までつなぐらせん階段が設置され、吹き抜けになっていた。この吹き抜け構造が火のまわりを早めた可能性があり、京都市は19日に緊急検証対策チームを設置。同消防局など連携して今後同様の建物を調査する方針だ。
( → 京アニ放火 階段の吹き抜け構造、火のまわり早めたか [京アニ放火]:朝日新聞 )
→ らせん階段の位置の図
ただし、注意。らせん階段から火の手が伝わったとすれば、それは、爆燃現象とは違っていたはずだ。爆燃現象があったとしたら、爆心地から直接的に届くような場所(おおむね目で見えるような場所)だけだから、1階と、らせん階段だけだっただろう。
一方、らせん階段から離れた場所は、爆燃現象は届かなかったはずだ。ならば、らせん階段から離れた場所は、安全だったか? 実際には、そうではなかった。(以下で示す)
死者のいた場所
死者のいた場所はどこか? らせん階段のそばか? いや、逆だった。下記の記事がある。
捜査1課によると、出火当時、建物内には従業員ら74人がいた。遺体が見つかったのは、1階で2人、2階で11人、2階と3階をつなぐ階段で1人、3階から屋上に上がる階段で19人という。上階に炎と煙が広がり、多くの人が屋上に逃げようとして死亡したとみられる。
( → アニメ会社放火、33人死亡 41歳男確保、殺人容疑で捜査 京都・ガソリンまく? 17人が入院:朝日新聞 )
図で明らかなように、死者のいた場所は各階ごとに、次の3箇所である。
・ 1階は、玄関からもっとも離れた場所。
・ 2階も、玄関からもっとも離れた場所。
・ 3階は、屋上につながる階段の途中。
このことは、次のことを意味する。
「火元は玄関だった。そこで巨大な火の手が上がった。爆燃現象が起こったらしい。しかし、その火の手によって即死した人はいなかった。火の手が上がったあと、人々はなおも生きていた。だから、火の手から逃れようとして行動した。1階と2階では、火の手から最も遠い方向に逃げようとした。3階では、少し火の手に近づくが、階段を経由して屋上に逃げようとした。しかしながら、それらの人々はいずれも途中で力尽きた。最終的には、一酸化炭素中毒のせいで、動く力をなくした」
これが名探偵による推理だ。本項の読者が求めていた真相である。
助かるには?
では、こういうときには、どうすれば助かるか? まったく困ってしまうが、困ったときの Openブログで、一酸化炭素中毒を逃れる方法を教えてくれるのか?
はい。教えて上げます。助かる工夫は、こうだ。
「火災のときには、部屋に煙が充満するが、床から20センチぐらいの低い空間(足元付近)だけは、煙がない。だから、体を低くする(伏せる)。そして匍匐(ほふく)前進しながら、窓にまで達すればいい」
このあとは、窓から顔を出して、外気を呼吸すればいい。それで、とりあえずは一酸化炭素中毒を防げる。
窓が通れるなら、窓を通って脱出すればいい。窓が通れなければ、大声で助けを呼べばいい。そうするうちに助かる可能性は高まる。実際、助かった人もいた。
「助けてー」
近くの住宅展示場の駐車場で工事作業をしていた男性(39)はスタジオ1階のトイレの窓から女性3人が助けを求めて叫ぶ声を聞きつけ、他の同僚3人と駆けつけた。持っていたバールで窓の格子を外し、女性たちを外に引っ張り出した。
女性たちにけがをした様子は見受けられなかったが、すすで真っ黒だった。
2階の窓では、男性が壁にへばりつくように身を乗り出し、逃げようとしていた。はしごをかけ、担ぎ下ろしたという。
( → 炎一気、窓から「助けて」 「死ね!」叫んだ男、液体に火 アニメ会社放火:朝日新聞 )
女性も男性も、いずれも窓から脱出しようとしていたところを、外部の人の手によって助けてもらった。
前項で示したように、ものすごい噴煙の出る火災があったのだが、それでも窓から顔を出せば、外気を呼吸できるので、命は助かったのだ。すすで真っ黒になりながらも。
なお、上では「体を低くする(伏せる)」という基本原則を示した。
このことは、私の独自のアイデアではない。火災関係者では広く知られている基本知識である。実際、下記で記述が見つかる。
→ Google 検索
というわけで、とにかく「体を低くする(伏せる)」という基本原則が大事なのである。それが生死を分けるのだ。
あなたがもし火災に遭遇したら、このことを思い出そう。それで命は救われるのだ。
※ ついでに、濡れた布で口をふさぐといいのだが、そんな余裕はないのが普通だろう。ただし、ホテルの火災なら、その余裕があるかもしれない。
※ 一酸化炭素の心配をする人もいるが、一酸化炭素は軽いので、部屋の上部に移動していく。当然、足元付近だけは、一酸化炭素が少ない。だから、体を伏せればいいのだ。逆に、立っていれば、一酸化炭素を吸い込んで、すぐに KO となる。
非常口
話はこれで終わりではない。最後に一番重要なことを述べておこう。
「京アニのような建物では、非常口を設置しておくべきだった。今回も、反対側に非常口が設置されていれば、そこから脱出することができたので、人々は死なずに済んだはずだ」
特に、1階の2人と、2階の 11人は、非常口があれば助かったはずだ。なのに、部屋の隅まで来ながら、そこには非常口という出口がなかったので、逃げ場を失い、死んでしまった。
3階の 19人だって、わざわざ火の手に近い階段なんかには近づかず、火の手から遠い非常階段に向かったはずだ。もし非常階段があれば。
結局、ほとんどの人は、非常階段から逃げるだけの余裕はあった。もし非常階段があれば。
しかし現実には、非常階段がなかった。このことが、これほどの大惨事をもたらした真の理由だった……と言えるだろう。
それゆえ、「じゃあ、どうしたらいいのさ」という対策を求める声には、こう答えておこう。
「建物には非常階段を設置せよ。それがいざというときの生死を分ける」
(皮肉で言えば)アニメ会社というのは、外部に解放された空間ではなくて、アニメーターを会社という箱に閉じ込めるための箱である。もともと労働者を閉じ込めるということを念頭にして設計されたものだ。だから、窓も少ないし、玄関は小さいし、裏口もない。……こういうことが遠因となって、「非常口のない建物」という一種の欠陥建築ができてしまったのだろう。
なお、階段については、次の規定がある。
【直通階段・避難階段】
(建築基準法施行令第 120 条〜124 条)
一定の建築物については、火災発生時に屋上へただちに避難できるようにするため、地上に出られる階まで通ずる直通階段を2つ以上設置しなければなりません。
また、建築物の階数が多い場合には、より防火性能の高い避難階段や特別避難階段とする必要があります。
( → 建築基準法で定められている防火・避難関係規定 )
この観点から見ると、「らせん階段」というのは非常時には機能が弱くなる。また、らせん階段と別の階段が、かなり近い位置にあることで、非常階段としての機能がなくなってしまう。(離れた場所にあるのでなければ、意味をなさない。)
以上の点からして、この建物は火災防止の点では欠陥建築であったと言える。
このことが、これほどの大被害をもたらした真の理由であったと言えるわけだ。(つまり、非常階段がないという欠陥建築であること。)
教訓
今回の火災では、「ガソリンをぶちまけるというテロを防止することはできないよ」と嘆く声が多い。
なるほど。テロみたいな犯行そのものを防止することはできないだろう。しかし、犯行が起こっても、被害を減らすことはできるのだ。
そのためには、非常階段があればいいのだ。(現場にはなかったが。)
そして、そのためには、「法律を守る」という意識さえあれば、ちゃんと実行できたことなのである。
とはいえ、「法律を守る」というのは、アニメ業界ではきわめて難しいことなのだろう。そこに根源があったとも言える。
※ なお、「明白に法律違反だ」と述べているわけではない。「法律遵守の意志が弱かった」という程度だ。「違反ギリギリのグレー」というぐらいかな。純粋な法律論で言うなら、ギリギリで合法だろう。
※ ただし、欠陥建築が「法律違反ではない」としたら、法律そのものに欠陥があったことになる。とすると、責められるべきは、法律の欠陥を放置している政府や立法府にある、と言えそうだ。
《 加筆 》
「外部に非常階段を設置するのは、お金がかかるので無理だ」
という説もある。しかし、外部に非常階段を設置するような建物は、防火設備が大幅に手抜きされている「ロ準耐」という安価な建物だ。
→ https://togetter.com/li/1377931
→ ロ準耐火建築物とは?(防火壁の要求から逃れるため?)
ここでは、建設費を大幅に浮かせているのだから、その浮かせた建設費の一部で、外部階段をつければいいだろう。
それでもどうしても費用を浮かせたい、という徹底的なケチのためには、最低限、次の装置を用意してもらいたい。
→ 大阪モノレール「脱出シューター」導入…救出時間を大幅短縮
「脱出シューター」だ。これならば、百万円もかけずに設置できるだろう。(非常口の改築費は別。)
[ 付記1 ]
「京アニは消防署の許可を得ているぞ」
という反論があった。しかしそれは、「消防法違反はなかった」という意味だ。下記。
→ https://www.fdma.go.jp/disaster/info/items/1907190815.pdf
ここには「消防法令上の不備事項はなし」と記されている。それだけのことだ。
一方、本項で述べたのは、建築基準法だ。これは、消防署の管轄ではなく、建築を扱う部門の管轄だ。(法令によると、それはどうやら市町村長であるらしい。 → Wikipedia )
というわけで、京アニが消防署の検査でパスしたからといって、そのことは本項の話とは何の関係もないわけだ。
[ 付記2 ]
本項は別に、「京アニはけしからん」と批判して、悪口を言いたいわけではない。この点、誤解なきよう。
京アニはあくまで被害者なのだから、事件の責任などはない。責任はあくまで加害者にある。
ただし、本サイトの方針は「安全性を高めるにはどういう工夫をすればいいか」ということだから、「安全性アップの一環」として、「非常口を設ける」という方策を示しておいた。
そもそも、非常口がないのは、京アニに限ったことではない。日本全国至る所に、非常口のない建物はある。また、非常口があってもカギがかかっていることもある。(建築基準法違反だが。)
さらに、建築基準法違反は、特に罰則がないらしくて、違反建築がまかり通っている。ほとんどザル法となっている。
そういう状況ではあるが、ともあれ、今後の日本全国で、本項の方針を取ることが望ましい。そうすれば、今後の火災で被害が激減するだろう。そういう「人命尊重」が本項の狙いだ。(京アニの悪口を言うことが目的ではない。)
事件のあとで、「被害者は可哀想だ」とか、「テロに対しては何も対策できない」とか、そういう嘆きや諦めの声ばかりがあふれている。しかし本項は、「いや、このあと何かできることはあるぞ」と前向きの方針を示しているのだ。
不幸のあとで、不幸を嘆くことしかできない人もいるが、不幸を教訓として立ち直ろうとする人もいる。そういうことだ。
( ※ 悪口を言おうとしているわけじゃないんだが、「悪口を言いたいんだろう」と曲解して非難してくる人もいる。非難するよりは、避難してほしいものだが。)
なお、本項の要旨をひとことで言えば、こうだ。
「建物にはきちんと非常口をつけよう」
一方、本項を誤読すれば、こうだ。
「京アニは けしからん。反省して、頭を下げろ」
あなたは、どう思いましたか?
[ 付記3 ]
本項について文句を言っている人が多いようだが、実は「非常階段をつけよ」という提案は、他人事ではない。遠くない将来に、大地震が起こる可能性がある。そのとき、火事が多発するかもしれない。そこでは、非常階段の有無が生死を分けるかもしれないのだ。
本項の提案を受けて、非常階段の設置が普及すれば、やがて来る大地震のときに、あなたは死なずに済むかもしれない。逆に、本項を批判していれば、あなたは死ぬかもしれない。自分自身の言動が、自分の生死を分けるかもしれないのだ。
※ 以下は 読まなくてもいい。
[ 余談 ]
※ 「京アニがなくなってしまうのでは? 日本のアニメレベルは大幅に低下してしまうのでは?」と心配しているファンが多いようだ。しかし、その心配は不要だと思う。それについて、以下で説明しよう。
※ 京アニそのものは、火災保険が下りれば、何とか存続することは可能だろう。優秀なアニメーターがいなくなってしまうのは残念だが、同じぐらいのレベルの(優秀な)アニメーターは、よそにもいっぱいいるから、補充は可能だと思える。若干のレベル低下ぐらいで済みそうだ。
※ 「京アニのレベルはすごい」と思っている人が多いようだが、すごいのは、「ユーフォニアム」以降だ。「涼宮ハルヒ」や、「けいおん!」なんて、今のレベルで見直すと、作画のレベルはすごく低いとわかる。つまり、この 10年で、日本のアニメの作画レベルはものすごく向上した。それは決して京アニだけのことではないのだ。
(だから再建は可能だ、という趣旨。「京アニのレベルは低いからゴミだ」と悪口を言っているのではない。お間違えなく。)
(京アニが抜群のトップであったことは事実だが、まったく補充不能と言うほどでもない。今後は若干のレベル低下ぐらいで済みそうだ。それほどにも日本のアニメーター界の人材は豊かだ。)
※ 「京アニの体制は特別にしっかりしているんだぞ。他にかけがえは利かないぞ」というふうに述べる人もいる。それはそうだ。そんなことはわかっている。しかし本項は「京アニのかわりになるものがない」という話をしているわけじゃない。お間違えなく。京アニそのものは残っている。京アニという体制そのものは残っているから、失われた人材を(何らかの形で)補充すれば、今後もほぼ同じような体制は構築できる。だから、「日本のアニメのレベルが一挙に低下してしまう」というような心配は不要だ……と言っている。被害者に向かって「おまえなんか死んでもいいよ」と言っているわけじゃない。が、そこを勘違いして誤読する人は多そうだ。私は単に「日本のアニメはもう終わりだ!」と絶望しているアニメファンの心配を減らそうとしているだけなんだが。
※ 「補充は可能、若干のレベル低下、というような表現をするのは不謹慎だ」という意見もあるようだ。なるほど。そうかもしれない。しかし逆に、「補充不可能だ、大幅なレベル低下が起こる」という声なら、あちこちで聞かれる。そういう意見なら良くて、それとは反対の意見ではいけない、というのは、「優しい嘘ならついてもいいが、苦い真実は言ってはいけない」というのも同然だ。なるほど、「悲しみの場で、実利の話をするな」というのなら、まだわかる。しかしここは、悲しみの場ではない。遺族の追悼会場じゃない。お間違えなく。ここは、単に物事を数字で考えるサイトです。
本文ではないのですが
重箱の隅でごめんなさい
※を読んだのですけれど
労災に入っていない「労働者」は存在していますが
だからといって労災が降りないわけではありません。
そして基本的には労災に入っていない「労働者」
は居てはいけないことになっています。
(請求しないことはあるでしょうけどこれはこれで違法です)
企業や雇用形態、ましてや固定給かどうかによって労災の有無が決められているわけではなく
労災は政府が運営する特殊な保険です。
請負や業務委託契約者は見方によっては「労働者ではない」ので
「労働者ではないので」
「労災が降りない」
と言えることも有るかもしれませんが
あくまで裁量は労基署にあり民間人がいう「労災が降りない」は、
意図的な嘘か、問題のある発言になっていると個人的に思っています。
無知ならそれはそれでいたし方がないことなのですが
現実に耳にした場合(よく耳にするのですがw)
基本的に労災隠しをしたいか、問題の人物の発言でしょう。
(避難階段として造られていればの話)
あとは事務所にしても窓が少ないよね
倉庫で届けて視聴覚室かなんかに改造してるんじゃないのかと
言う疑問もある
700m2を越える建物なら法律で防火区画(火に耐える材料で建物を区画)する必要がでてくるけど
螺旋階段は消防署や建築課はどのように解釈したのだろう
鉄骨像、準耐火で、1000m2未満だと
竪穴区画 面積区画も緩和されるみたいです
申請図面を見ていないので
前回、今回の意見はあくまで想像です
> そのためには、非常階段があればいいのだ。(現場にはなかったが。)
> そして、そのためには、「法律を守る」という意識さえあれば、ちゃんと実行できたことなのである。
京アニの社屋について、非常階段を設置する義務がなければいくら「法律を守る」という意識があったとしても無理だと思われます。
なお、
> ※ なお、「明白に法律違反だ」と述べているわけではない。「法律遵守の意志が弱かった」という程度だ。
と書かれていますが「法律遵守の意志が弱かった」と結論づける根拠が薄弱です。
一般論として、法律に規定されていないことは遵守しようがありません。
制作管理も品質が高く、アフレコの時点でアニメーションが完成している数少ない会社と言われています。
本当に凄惨な事件で亡くなられた方々にはご冥福をお祈りします。
地震のときの火事……という話。
> 「建物にはきちんと非常口をつけよう」
私は最初から最後まで
管理人様がそういう趣旨で記事を書いていると
思い読んでました
他の人にも読んでもらいましたが
私と同意見でした
葬式に行った時に、皆が「お悔やみ申し上げます」という所で。
「〜さんは生前タバコも酒も大量にやって、運動も全くせず、不規則な生活を送っていて、早死にしたようです。皆さんもこれを教訓にして、規則正しい生活を送りましょうね」
と言っているのと似たような感じを受ける。
一言で言えば「空気が読めない」「一言多い」と言う感じ。
この事件の犯人のような人から狙われそうなタイプな気がするので、お気を付けくださいませ。
> 「空気が読めない」「一言多い」
そうそう。私もそう思っていました。それで怒り狂っている人が多いんだろうな、と。
だから、本文の最後で、
「しかしここは、悲しみの場ではない。遺族の追悼会場じゃない。お間違えなく。」
と記したんだが、そこのところを決定的に勘違いしている人が多いようですね。
なんて言うんですかね、言い方やニュアンスや文章の構成や気配りの問題だと思うんですけど。
例えば、こちらの文章。
https://blogs.yahoo.co.jp/codobane/39576426.html
最後に共感の分なんかも入って、うまくまとまっています。
たぶん、文章でなくて実際に会って話をしたら、今回のブログの文章みたいにはならないと思う。
会話と違って、文章を書くのは難しいですね。
という風に狙っていたのなら、見事ですね。
私の方が読みが甘かったということで。
ちなみに、非常階段必要でしょ、という所は全く異論なしです。
管理人さんは天才の部類の人間ですから。
だから大多数の普通の人から反発を食らうのは仕方ないことです。
一般人の人達に配慮した書き方なんかしたら面白くない。文字数も多くなりすぎるし言い回しが遠くなりすぎて言いたいことが表現しにくくなる。個人のサイトなんだから管理人さんの姿勢でいいと思います。
楽しみに読んでます。
無理せずがんばってくれたら嬉しいです。
日本人社会の礼儀をわきまえない、という批判は来そうです。
せめて大きな窓があれば、縄ばしごで下りられる。
京アニは、ろくに窓のない建物だったから厳しいが。
→ http://j.mp/2T6qFML
「螺旋階段が主因」「屋外避難階段や全幅バルコニーがあれば惨事を防げた」という趣旨。
本項および次々項の内容とそっくりだ。パクリと言えるほどにも似ている。それでいて、参考文献には本サイトのことが記載されていない。
全幅バルコニーのことを書いたのは、本サイトぐらいのものなんだが。剽窃(ひょうせつ)に近いかもね。
「言いにくいこと」を言うことと「被害者や会社に配慮を持つこと」は両立するかなと。
「以下は読まなくていい」の部分は「歯に衣着せない」のでなく、「配慮を持ってないだけ」かなと。
個人のサイトだから個人の自由と言うのは同意。
天才であるから配慮ができないということではないのかなと。
藤井聡太君は若き天才だけど、マスコミとか周りとかに「すごい配慮」している。
要するに表現力の問題かなと。
実質的には「公開中止」に近い状態で、「半公開中止」の箇所を、手間暇かけて読んだ上で、文句をつけるのは、おかしいでしょ? 何たる暇人。物好き。天の邪鬼。変人。(それは,京アニ大好きの熱烈な京アニファンが、京アニに火をつけるのに、そっくりだ。同じぐらいの変人ぶり。)
あと、文句を言っている人は、その箇所以外で文句を言っている。
「被害者や会社に配慮を持つこと」なら、十分にしてありますよ。
本項で不足しているのは、「被害者や会社に配慮」ではなくて、「アニメオタクへの配慮」です。「自分の大好きなものがなくなってしまったので、つらくて仕方がない」というふうに嘆いているオタクへの配慮は欠けています。しかし、そんな配慮は必要ない、というのが本サイトの立場です。
そんなのは「大好きな番組が放送中止になって悲しい」というのと同様で、ただのわがままと大差がない。そんな気持ちへの配慮よりは、真実の解明の方が優先される、というのが、本サイトの立場です。
だから、オタクに嫌われる。特に、オタクのはてなーに。
2ちゃんねるとかに匿名で書けばよかったのにと。
ここからは勝手な推測ですが。
最後にこういうことを書いておくと、ものすごくアクセスが上がると言うことを、あなたは過去の経験から知っていて、その上で書いているのかなあと思いました。
数週間後に同じことを書いたとしたら、こんなに批判はされなかったでしょう。
繰り返しますが、本当に読まなくていいことだったら、書かないですからねぇ。
アクセス数の集め方と言う意味で私も勉強になりました。
まあ一言で言えば、私もつられていると言う事ですね、笑。
削除してもよかったんだけど、「削除するな。隠すな」という批判が来そうだから、残しておいた。
だいたい、こんなおまけの部分で騒いでいて、本論(火災分析)とは関係のないところで騒ぐ方がおかしい。
そんな中、本稿の様に得られる事実を元に状況を冷静に分析した意見に触れることが出来て、暗闇にロウソクの灯りを見つけた様な気持ちです。
この火災を狂人によるテロと決めつけ、何をしても無駄とする事は、犠牲者の苦しみを無駄にすること思う。
被災者の避難行動を含めた更なる分析がなされる事を願って止みません。
古くは「袋とじ」、「ここから先進むべからず」など、枚挙にいとま無しで。
1回書いてしまったら「削除するな」「隠すな」と言われるから仕方ないけど。その前に「読まなくていい」くらいのことは「書かなければいい」だけのことかなと。
筋違いとこで文句つけて、本論と関係ない意見が多いとのことだけど、最初から本論だけ書いてればいいだけの話ですからねー。
結局文句が来るというのは想定内で、その上でそれに答えている、いわゆるプロレスみたいに見えるのです。
キリがないので終了。