2019年06月27日

◆ ルノー・日産の統合 / ゴーンの独裁

 新聞記事の紹介。
  ・ ルノー・日産の統合は、当面はなくなった。
  ・ ゴーンの独裁は、昔からひどかった。

 ──

 朝日新聞の記事 2019-06-27 の紹介。2件。

 (1) ルノー・日産の統合は、当面はなくなった

 来日中の仏自動車大手ルノーのジャンドミニク・スナール会長が26日、東京都内で朝日新聞などのインタビューに応じ、連合を組む日産自動車との資本関係の見直しについて「長いプロセスの中ですること。議論はまだ始まってもいない」と語り、慎重に取り組む考えを示した。
 スナール氏は経営統合案について「私の会長就任前から存在したテーマだ。会話の中で触れられる(程度の)テーマで、まだ議論は始まっていない」と語り、議論は本格化していないと強調。持ち株会社の設立以外にもさまざまな選択肢があることも明らかにし、両社の取締役会で議論を進めていくとした。
( → 日産との経営統合「議論まだ」 ルノー会長が慎重姿勢:朝日新聞

 これまではマクロン政権から「統合を進めよ」という見解ばかりが出ていたが、肝心のルノーの会長は「会話の中で触れられる(程度の)テーマで、まだ議論は始まっていない」と述べて、話が全然進んでいないことを認めた。
 というわけで、「ルノー・日産の統合は、当面はなくなった」と考えていいだろう。
 その後はどうなるか? たぶん、マクロンの退陣の方が早いだろう。

 ──

 p.s.

 続報だが、マクロンの話が報道された。相も変わらず、日産を支配しようとする意思を隠さずにいる。
 連合を組む両社は、ルノーが日産に 43%出資する一方、日産のルノーへの出資は 15%にとどまり、日産から「不平等だ」との不満が出ている。マクロン氏は「(日産前会長のカルロス・ゴーン被告の逮捕という)危機があったものの、持ち株比率を見直す理由にはならない」と強調。日産とルノーの将来の提携関係は「より深い統合」をすべきだという考えも示した。
( → 日産出資比率、仏マクロン氏言及:朝日新聞


 (2) ゴーンの独裁は、昔からひどかった

 日産の財務担当幹部は当時、ゴーンの意外な関心事に驚いた。
 「何日以上日本にいると、日本で納税することになるのか」「日本の所得税率は」。ゴーンは担当者を質問攻めにしたという。
 「節税にすごく気を使う。我々日本人サラリーマンとは意識が全然違った」と、この幹部は振り返る。

 ゴーンは出張時のホテル代や交際費の支払いに使う社用のクレジットカードを私的な食材購入などに使うようになった。ホームパーティーなどを名目にした「公私混同」で、支払い明細には肉や野菜、ワインなどがずらりと並んだ。
 注意すべきか迷った元側近は同僚と相談の末、意を決してゴーンをいさめた。「こういう使い方は困ります。これは会社で払えません」。
 すると、元側近は突然、取引先の部品メーカーに転出させられた。相談を受けた同僚は「明らかに異常な人事だった」。
 日産を立て直して神格化されたゴーンには、生え抜きの幹部らもモノを言いにくく、諫言(かんげん)しにくい雰囲気が醸成され、ゴーンは次第に独裁色を強めた。
( → V字回復の英雄、暴走の芽:朝日新聞

 「法を守れ」といさめた部下は、左遷させられた。かくて違法な横領をする独裁者に、誰も口を出せなくなった。
 「口を出せば、左遷だ」という件は、下記でも論じた。
  → スルガ銀・レオパレス/ゴーン: Open ブログ

 さて。こういう日産の状況について批判する人がいる。
 「ゴーンの独裁を許した日産の重役にも責任ある」
 というふうに。だが、その批判がマトはずれであることは、上のことからもわかるだろう。
 口を出せば、左遷だから、残るのは口を出さない部下だけだったのだ。(論理的必然。)

 この件は、前にも下記で詳しく述べた。
  → 日産経営陣の責任は?(ゴーン): Open ブログ

 というわけで、「上司を批判したら左遷」というのは、日本ではよくあることなのだ。
 「上司を批判しても左遷されられない」なんて思っている人は、会社の現実というものを理解できていないし、あまりにも無知すぎると言えるだろう。



 [ 付記 ]
 ついでだが、「上司を批判して左遷」というのは、次のテレビ・ドラマでも放送された。
  → 日曜劇場『集団左遷!!』|TBSテレビ

 左遷させられるのは、一人だけでない。大勢が丸ごと左遷という形だ。リストラの一種。 (^^);
 とはいえ、それとは別の形で、「上司を批判して左遷」という話もあった。
  → 集団左遷!!最終回10話ネタバレあらすじ
 ここで、「真山と梅原の出向」という記述がある。この二人は、上司に逆らったせいで、左遷させられてしまったわけだ。
 よくある話。決して、ゴーンの部下だけではない。

 《 加筆 》

 左遷させられたのは、あと二人いた。
  ・ 本部へのスパイを命じられた花沢
  ・ 上役への忠誠を命じられた宿利
 別に、上司を裏切ったというわけではなく、単に上司の悪質な命令(スパイや業務妨害など)をうまく完遂できなかったというだけで、あっさり左遷させられたわけだ。悪の親分の指示で。
 ここでは、「正義をやれば報われる」なんていう理想は通らない。「悪が支配する会社では、長いものに巻かれるしかない」という現実がある。

 日産だって、左遷させられた部下は、上記の一人ではあるまい。法を守って正義を通そうとした部下は、他にもいたはずだ。しかし、それらの人々は、みんな左遷させられた。あとに残ったのは、口にチャックをかけて黙っていた人々だけだ。
 これらの人々(沈黙する部下)を批判する外野もいるが、責める相手を間違えているとしか言いようがないね。


posted by 管理人 at 21:05| Comment(0) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
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