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五輪チケットの最初の販売があった。抽選販売だったが、とんでもない倍率になった例もあるそうだ。
→ 五輪チケット、断トツ人気は水泳 売れ行き鈍い競技も:朝日新聞
→ 当たった?全滅? 五輪チケット発表に100万人超殺到:朝日新聞
一方で、今秋には別途、先着順販売されるそうだ。しかし、これを聞いて不思議に思った。
「先着順? 応募者が殺到して大変なことになるだろ。何でそんな馬鹿なことをするんだ?」
さらに、次のように懸念した。
「先着順なら、抽選とは違って、多数のマシンを大量に投入して、一瞬でも早く応募した人ばかりが有利になる。実に不公平だ」
以上のように思ったので、「どういう対策をしているのかな?」と思って、ググってみた。そうしたら……
今秋以降に「公式サイトでの先着順販売」の“敗者復活”も待っているが、混雑対策は現時点で全くの白紙。このままでは「4度目の悪夢」が不可避な状況だ。
( → 東京五輪チケットの「敗者復活」は先着順 再び混雑の悪夢か )
要するに、何も対策していない。上記のようなこと(懸念したこと)はまさしく発生するようだ。実際、大量の機材を投入する、物量合戦になりそうだ。
なるべく多くの通信機器を用意し一斉にアクセスをして、待ち時間の少ない機器から申込むなどの工夫も必要となってきます。
( → 東京オリンピック【先着順販売】チケットを早く申込むコツなどを詳しく解説 )
あるいは、もうちょっと頭のいい人なら、「チケットを購入するためのウイルス」というのをばらまいて、多数のパソコンから(乗っ取ったパソコン)から、いっせいにアクセスして、権利を獲得しようとするだろう。
つまり、現状は「ウイルスを使うことを促進する」というような制度になっているわけだ。
あまりにも馬鹿げている。
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では、どうすればいいか? ここは、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「先着順にするが、必ず売れ残りが発生するような、高価な額にする」
たとえば、次のような順序で販売する。
・ 1日目 …… 300万円
・ 2日目 …… 200万円
・ 3日目 …… 100万円
・ 4日目 …… 70万円
・ 5日目 …… 50万円
・ 6日目 …… 30万円
・ 7日目 …… 20万円
・ 8日目 …… 10万円
・ 9日目 …… 5万円
良い席ほど、高い価格にして、早めに販売する。数量は限定しない。
たとえば、1日目のチケット数は、100席であっても 200席であってもいい。売れた分だけ、良い席から順に抑えておく。
それで1日目のチケットが 200席売れたなら、残りの席は売れ残りである。この売れ残りの席を対象に、2日目の販売をする。
2日目に300席が売れたら、残りは売れ残りである。その売れ残りを対象に、3日目の販売をする。
以下、同様。
このようにすれば、毎日必ず、売れ残りが発生する。だから、先着順であっても混乱は起こらない。たいていの人は、「価格が下がるまで待つか、早めに買うか」のどちらにするかで、悩むだろう。それだけのことだ。
※ 最終的には、10万円前後の価格で、全量売り切れとなる。
なお、不人気の競技だと、いつまでも売れ残りが続くので、最終的には 1000円ぐらいまで下がるかもしれない。それはそれで、別に問題ない。
逆に、すごく人気の競技(たとえば水泳の決勝)だと、300万円でも購入者がメチャクチャに増えるかもしれない。それが予想される場合には、1日目の金額を 1000万円ぐらいに上げておいてもいいだろう。このくらいの金額にしておけば、さすがに売り切れてしまう心配はないはずだ。(必ず売れ残りが出るはずだ。)
[ 補足 ]
若干、訂正しよう。
「最終的には、10万円前後の価格で、全量売り切れとなる」
と述べたが、売り切れにはしない方がいい。たとえば、30万円ぐらいで 70% が売れたら、そのままにしておけばいい。ここで、「残りは 347席です」というふうに表示しながら、売り続ければいい。五輪が始まるまで、少しずつ売れ続けて、やがては全量が売り切れるだろう。……こうすれば、欲しい人は必ず買えるようになる。
最後にどうしても売れ残ったら、直前に値下げすればいい。値下げすれば、全量がきれいに売り切れるはずだ。
[ 付記 ]
以上の方法だと、チケットの価格は最大限にまでアップするので、大会運営者のチケット収入は最大化する。そのことで、五輪で生じる赤字を補填する税金の額を減らすことができるだろう。
この件は、前に述べた。
→ 高額な席料を払いたくない?: Open ブログ の (4)
「チケット代金を平均で3倍ぐらい値上げして、チケット収入を 1500億円ほど増やす。その分、東京都と国の負担額を減らす。特に、(施設費ではない)大会運営経費については、組織の負担額を増やして、東京都と国の負担額を減らす」
【 関連項目 】
「高い価格から売り出して、売れ残りを安い価格にして売る」というのを順々に繰り返す……という方式を、本項では提案した。
この方式は、実は、前にも述べたことがある。保育園の入園者を決める方式だ。再掲しよう。
これは、演劇や音楽会などのチケット販売と似た方式にすればいい。つまり、「S席、A席、B席、C席」というふうに、段階を付けて、料金を変えればいい。
・ S席 …… 第1期に販売。高価格。(売れ残りはA席にする。)
・ A席 …… 第2期に販売。中価格。(売れ残りはB席にする。)
・ B席 …… 第3期に販売。低価格。(売れ残りはC席にする。)
・ C席 …… 第4期に販売。超低価格。(売れ残りが生じないような価格にする。)
( → 保育所不足の完全解決: Open ブログ )
これと同じ方式を、本項では用いたことになる。
( ※ 「これだと金持ちばかりが優遇される。そんなことだと貧乏人は保育サービスを受けられない」という批判も想定される。だが、大丈夫。貧乏人には別途、月に数万円の補助金を出せばいい。その補助金と自腹の金を合わせて、あとは、中価格や低価格の席を購入すればいい。あるいは、補助金だけもらって、自分で育児してもいい。/なお、五輪のチケットには、低所得者向けの補助金は出ない。その点は、保育園とは違う。)
【 関連サイト 】
→ 当たった!五輪チケット当選告白した芸能人 : 日刊スポーツ