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新潟・山形地震があった。その被害の状況を見ると、民間被害はともかく、避難所の問題が透けて見える。
最大震度6強を観測した新潟県村上市。市北部の山北総合体育館では、約200人が避難して一夜を明かした。
最も広いメインフロアは天井パネルが落ち、地元の人たちはトレーニングルームやロビーで横になった。段ボールや毛布を敷いても床は硬く、冷たい。森山さんは余震の恐怖もあってなかなか寝付くことができなかった。
( → 震えた街 新潟・山形地震、26人けが:朝日新聞 )
避難先の体育館に行ったのだが、そこで一息付けたかと思うと、とんでもなかった。
・ 天井パネルが落ちていた。(危険)
・ 段ボールや毛布を敷いても床は硬く、冷たい。
天井パネルが落ちていたというのはひどすぎる。下手をしたら、余震で天井パネルが落ちたかもしれないのだ。そうなったら、「避難所に避難したせいで死んでしまった」というふうになりかねない。
段ボールや毛布を敷いても駄目だ、というのもひどい。今は夏だからまだマシだが、これが冬だったら、凍え死にかねない。だいたい、段ボールを敷くというのがおかしい。基本は段ボールベッドであるはずだ。そうすれば、冷たい床から隔てられるので、居住性は大幅に向上するからだ。
段ボールベッドは、同じ高さの段ボールさえあれば済むのだから、何とかして用意するべきだ。仮に用意できなかったとしても、近くのスーパーや農協などから段ボール箱を入手することで、何とかなったはずだ。あるいは、空気ベッド(エアーベッド)などでも良かったかもしれない。あの手この手が考えられるが、何とかする方法があったはずだ。
ともあれ、何らかの対処が可能であったとしても、実際には何の対処も取られなかった。それが、報道されたような惨状だ。
で、そういうことが、今の状況だとすれば、今後にどこかで自信があったとしても、同じようなひどい目に遭うことになる。とうてい「他人事」ではないのだ。
まったくもって、政府は何をやっているんだ。消費税増税で多額の収入が合ったと思ったら、Fラン大学の無償化なんていう馬鹿げたことのために大金を浪費するので、肝心なことをする金がまったく足りなくなってしまうようだ。
政府が馬鹿だと、国民が困るんだが。
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