2019年05月30日

◆ 高齢者には電動三輪車を

 免許を返上すべき高齢者には、電動三輪車が向いている。このことをキャンペーンするといい。

 ──

 高齢者の自動車事故が話題になっている。誤発進事故が多いが、それだけではなく、いろいろと事故が起こりがちだ。交通信号の見損ないも多いし、高速道路の(進入ミスによる)逆走もある。
 こういう傾向があるのだから、高齢者には免許返上が好ましいのだが、現実には、高齢者は免許返上をしたがらない人が多いそうだ。朝日の記事にある。
 《 80歳以上、4人に1人が車運転 内閣府の調査で判明 》
 80歳以上でも、4人に1人は外出時に自分で車を運転している――。そんな実態が、内閣府の調査で明らかになった。高齢者が運転する車の事故が社会問題になるなか、当事者には車が日常的な交通手段になっている実情が改めて浮き彫りになった。6月に閣議決定される今年の高齢社会白書に盛り込まれる。
 内閣府が昨年11〜12月、高齢者の生活環境などに関する調査を実施。60歳以上の男女 1870人から回答を得た(回答率 62.3%)。外出時の交通手段(複数回答)は、「自分で運転する自動車」が56.6%で最も多く、「徒歩」56.4%、「自転車」22.4%などだった。
 外出時に自分で車を運転する人は、70代後半で45.7%、80歳以上で 26.4%いた。今後の運転については「一定の年齢でやめようと思っている」が 40.4%で最多だったが、「年齢や身体的な支障の有無にかかわらず続けようと思っている」と答えた人も11.5%いた。
( → 朝日新聞デジタル

 運転し続ける人は、「70代後半で45.7%、80歳以上で 26.4%」というのだから、かなり多い。できれば 80歳で全員返上するべきだし、70代後半でもそれに準じた扱いが好ましい。運転するのは特別に健康や運動神経の優れた人だけにするべきだろう。特に、都会でなく田舎では、自動車の必要性が高いからだ。ちょっと外出するのにも自動車が必要となる。

 とはいえ、高齢者が自動車を手放せないという事情もわからなくはない。スーパーに行くにも、どこに行くにも、自動車が必要だ。(その途中にあるのは、人気のない田畑ばかりだ。無人の道が延々と続く。)

 そこで、とりあえずは自動車のかわりとして、自転車を使うのが普通だ。とはいえ、高齢者になると、自転車も厳しい。
  ・ 漕ぐ力が弱い。(すぐに疲れる。)
  ・ 大きな荷物を運べない。


 そこで、この問題を解決するために、電動自転車がお薦めとなる。とはいえ、電動自転車には、次の問題がある。
  ・ バランスを崩して倒しやすい。

 
 この問題を解決するのが、電動三輪車だ。たとえば、下記のものがある。



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 こういうものを使えば、とりあえずは、自動車のかわりになるので、免許の返上ができるだろう。



 [ 付記1 ]
 ただし、これが可能なのは、繁華街やスーパーまで 3km ぐらいの圏内にある場合だ。3km を越えるようだと、電動三輪車でも厳しい。
 限界集落だと、スーパーや病院まで 10km 以上もある、というような例もある。これだと、自動車なしでは難しいだろう。
  → 「老人は免許を返納せよ」「田舎だと自動車ないと死ぬ」という議論と限定免許の話 - Togetter

 こういう例では、高齢者は限界集落を抜け出して、近くの街中に引っ越すべきだろう。いくらか家賃はかかるだろうが、自動車の維持費がなくなるのだから、何とかなるはずだ。
 「日常生活は街中で暮らして、ときどき週末には元の家に戻って過ごす」
 というぐらいでいいだろう。元の家を捨てるわけではないので、何とかなるはずだ。

 [ 付記2 ]
 別案として、「巡回販売車を限界集落に派遣する」という手もある。食料品や石油・ガソリンなどを、移動巡回車で販売するわけだ。週にいっぺんぐらいは医者を派遣してもいいだろう。
 これらのためには行政で費用を援助してもいい。ただし、その分、限界集落には「特別税」を課してもいいだろう。たとえば、「年額5万円」を強制徴収する。それによって、上記のサービスを提供する。
 なお、このような特別課税を推進することの効果として、「限界集落から人を追い出す」という効果もある。できれば、その方向で、住民の転居を推進するべきだろう。現状では孤独死や、(医療不足の)病死が起こりやすい。いろいろと問題が多すぎる。限界集落というのは、なるべく解消するべきだ。たとえ本人がイヤがったとしても、だ。
( ※ 交通事故を起こすというような迷惑をかけるのだから、当然だ。「人に迷惑をかけるようなことは止めましょう」というのは、最低限の社会常識なのだが、高齢の田舎者には、それを理解できない人が多い。せめて人に迷惑をかけない生き方をしてもらいたいものだ。)

posted by 管理人 at 20:33 | Comment(0) | 安全・事故 | 更新情報をチェックする
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