2019年05月29日

◆ 産業廃棄物の不法投棄(海外へ)

 マレーシアに、プラスチックごみが不法投棄されているそうだ。しかしこれは、プラスチックごみではなく、産廃だろう。

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 マレーシアに、プラスチックごみが不法投棄されているので、マレーシアがそれを本国に強制返送するそうだ。
 日本などからマレーシアに違法に持ち込まれた450トンのプラスチックごみを輸出元の国に強制的に送り返すとマレーシア政府が発表しました。今後、違法なごみの持ち込みを厳しく取り締まることにしています。
 マレーシア政府によりますと、プラスチックごみは日本やアメリカ、中国などから持ち込まれていました。リサイクル可能な資源として輸入されていましたが、実際には汚れてリサイクルできない家庭ゴミや電子廃棄物でした。
 マレーシア政府はいずれも違法な持ち込みで、輸出元の国に強制的に送り返すよう受け入れた業者に通達を出し、輸送費用も負担させるということです。
( → マレーシア 違法持ち込みのプラスチックごみ 日本などに返送へ | NHKニュース

 マレーシアのエネルギー・科学・技術・環境・気候変動省のヨー・ビー・イン大臣は4月23日、港湾施設視察時の記者会見で「マレーシアへの輸入が禁止されている再生不可能なプラスチックゴミなどの産業廃棄物が違法に入ってきている」として、こうした違法ゴミを輸出した国に送り返すことを求めた。同時に「マレーシアは世界のゴミ捨て場になっている」と現状に危機感を明らかにした。マレーシア紙「ザ・サン・デイリー」やベルナマ通信が伝えた。

フィリピンでは韓国やカナダから送られてきた違法な再生不可能なブラゴミや産廃が問題になり、韓国には一部返送が始まり、カナダには「引き取らないなら宣戦布告だ」とドゥテルテ大統領が怒りをぶちまける事態になっている。それと同じ問題にマレーシアも直面していることが浮き彫りになった。
 マレーシアの主要港であるクラン港では2018年以降、関係当局が輸入されたコンテナを検査していた際に今回発表された24個のコンテナから違法なプラゴミなどが発見されたという。
 ヨー大臣によるとコンテナはいずれもスペインからのもので、輸出用の書類上は「クリーンな使用済みプラスチック」とありマレーシア国内において再生可能なゴミとなっていたものの、実際は再生不可能なゴミであり、マレーシアには輸入が許可されないものだったという。
( → 欧米、日本、アジアからもプラゴミ  マレーシア、世界のゴミ捨て場返上へ | ニューズウィーク

 読めばわかるように、再生可能なプラスチックごみではなくて、再生不可能な汚れたゴミだ。
 で、このようなゴミを出したのは誰かというと、政府や自治体ではないはずだから、これらのゴミは家庭ゴミではない。とすれば、これらのゴミは「産廃」(産業廃棄物)であるとみなすべきだろう。
 つまり、本来ならば事業者が自分で処理する(または金を払って、処理業者に委託して、処理してもらう)べきなのだが、そうならない。なぜなら、処理業者は、金だけもらって、そのゴミを(自分で処理しないまま)海外に送り出してしまうからだ。
 これは違法だ。産業廃棄物の処理業者というのは、大方がこの手の違法業者だ。「産廃を処理します」と言って、金を受け取ったあと、ゴミをそのへんに捨ててしまって、知らん顔をして、トンズラするわけ。有名なところでは、豊島の例がある。
  → 豊島 産廃 猫 - Google 検索

 ──

 こういう悪徳業者が、世にはばかる。そういう問題があるわけだ。
 では、どうするべきか? そこは、困ったときの Openブログ。うまい解決策を出そう。こうだ。
 「問題を解決するための会社を設立して、問題の解決のための料金を徴収することで、商売とする」

 つまり、問題の「解決屋」を設立して、その「解決屋」に片付けてもらうわけだ。専門のプロに任せる、と言ってもいい。
 こういうふうに「犯罪を取り締まる」というのは、本来ならば警察みたいな公的機関がやるべきなのだが、そこに需要があるときには市場原理で民間の機関が警察のかわりをしてもいいのだ。(広い意味では警備会社のセコムみたいなものである。それの産廃版みたいなものだ。)

 では、具体的にはどうする? その話は、面倒臭い手続きの話になる。いちいち読むのも面倒だろうから、別仕立てで、以下に示す。興味のある人のみ、読むといいだろう。



 ※ 細かな話なので、読まなくてもいいです。


 [ 付記 ]
 問題の「解決屋」は、具体的にはどうする? それは、こうだ。
 「産業廃棄物の処理については、保証機関を設置する。外国への輸出品については、保証機関が《 産廃ではないこと 》を保証する」

 これによって、問題は解決する。詳しくは以下の通り。

 (1) もし輸出品が産廃であったなら、保証機関が輸出相手国(マレーシア)に賠償金を支払う。その賠償金で、本国にゴミを戻せる。だから、マレーシアとしては、被害が生じない。
 (2) 保証機関は、金を払うが、それは立て替え払いである。事後では、立て替えた分を元の会社から徴収する。しかも、実際に払った額よりも高い額を徴収する。(そういう契約にする。それが保証することの条件。)
 (3) 保証機関は、契約した会社(客である会社)の状況を、自力で検査する。検査することで、客であるそれぞれの会社ごとに、個別の保険料を徴収する。良い会社には保険料を低く。悪い会社には、保険料を高く。そういうふうに保険料を弾力的に設定する。
 (4) こうして、保証機関は、保険と検査を商売とする。(警察と裁判所を兼ねるようなものだ。悪いやつを検査で見つけて、悪いことをしたやつには尻ぬぐいをさせる。)



 【 関連項目 】

 本項で述べたのは、産廃となるような、ひどいゴミのことである。
 一方、本当に資源ごみとなるようなプラスチック・ゴミの場合には、どうするべきか? それについては、前に別項で述べた。
  → 汚れたプラスチックの処理: Open ブログ
 つまり、いちいちケミカルリサイクルなんかをしないで、サーマルリサイクルをすればいいのだ。つまり、ごみ発電をすればいいのだ。そして、それは、(海外に出したりしないで)日本国内でやるべきことなのだ。そのためには、日本国内でサーマルリサイクルをするように推進すればいいのだ。
( ※ 現状は逆で、サーマルリサイクルに批判的な環境保護論者が多い。そこが問題なのだが。)

posted by 管理人 at 21:42| Comment(0) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
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