2019年05月22日

◆ 五輪中に首都高の値上げ

 東京五輪の間、首都高が混雑で渋滞するので、料金を千円値上げする、という案がある。しかし、難がある。

 ──

 この案は次の通り。

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、国や東京都が期間中の交通渋滞対策として、首都高速道路の料金を日中に千円上乗せする案を検討していることがわかった。
 中央環状線とその内側の区間で、物流関係のトラックなどをのぞく一般車に対し、300〜1300円の通常料金(ETC利用の普通車)に500〜3千円を上乗せする案を検討していた。関係者によると、21日、国や都、大会組織委員会など関係者の協議で、千円の上乗せを軸に詰めの検討をしていくことを確認したという。
 (一方、)今夏、臨海部や新宿など16地区は交通量を20〜30%抑制することを目標に、商品の納入時期をずらすなどの協力を求めるなどの渋滞対策を試行する。
( → オリンピック中の首都高 1000円値上げ案 渋滞対策:朝日新聞

 「値上げ」という基本はいいのだが、「物流関係のトラックなどをのぞく」という点がまずい。なぜなら、首都高の交通量のかなり多くの部分を、物流系のトラックなどだからだ。
 特に、通勤時間帯では自家用車が多いのだが、それ以外の時間では、(自家用車は減って)トラックが多くなる。そして、五輪期間中に問題となるのは、通勤時間帯よりも、日中の混雑なのだ。(選手や関係者の移動が多いので。)

 したがって、五輪のときの混雑を減らすには、「トラックを無視していい」ということはなく、むしろ「トラックの混雑を減らすこと」を主眼にした方がいい。とすれば、「トラックを除く」というような値上げ案は、方向が狂っているのである。

 トラックについても値上げすれば、「東京を素通りして、東京の南と北を結ぶ」という通行が減る。首都高の交通量が減って、外環道や環状線(環七・環八)の交通量が増える。……これこそが、めざすべき方向だ。

 ※ 値上げ対象には、中央環状線(環五・環六)は含まれるが、環七・環八は含まれない。こちらの混雑は予想されていないのかもしれないが、むしろ、「たとえ混雑しても、五輪関係者には影響しない」ということなのだろう。「他人が渋滞して困っても、おれたちは困らないから、何ら問題ない」というわけ。……ま、それはそれで、一理ある。
 ※ 環七・環八まで値上げしたら、かえって首都高の混雑は増えてしまうだろうから、ヤブヘビだろう。

posted by 管理人 at 22:00| Comment(1) |  東京五輪・豊洲 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 最新記事。2019-06-08
 以下、引用。

 ──

 ロードプライシングを検討していることが、関係者への取材でわかった。午前0〜4時は全車半額とし、午前6時〜午後10時はマイカーについて1千円程度を上乗せする。
 昼間の値上げは、都心環状線とその内側を走るマイカー(全体通行量の48%にあたる49万台)を対象とし、物流トラックや福祉車両は除く。

 https://www.asahi.com/articles/ASM6754RDM67UTIL01V.html
Posted by 管理人 at 2019年06月08日 07:41
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