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先日、保育園の散歩中の交通事故が話題になった。(大津市の交差点の事故)
→ 交差点の事故で園児死亡: Open ブログ
そこでは、いろいろと原因を分析したあとで、私なりに対策法を示した。
「交通量の多い道は危険なので、交通量の少ない裏道を通れ。今回も、そうしておけば、こんな事故は起こらなかった」
これに対しては、コメント欄で、いろいろと批判があった。
・ 裏道の方が安全だという根拠がない
・ 自動車が悪いのに、歩行者に対策させるのは筋違いだ
・ 歩行者よりも自動車の側が対策するべきだ
・ 交差点を安全にするように工事するべきだ
まあ、話の筋が違うという気もするのだが、ともあれ、「裏道を通れ」という主張に対して、「そんなのはイヤだ」という文句がいっぱい来たわけだ。
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ところが、このたび、「裏道を通る」という対策が、例の事故のあとでは進んでいる……という報道があった。
《 保育園、お散歩どうする 車少ないルート/遠回りでも歩道 》
車や自転車が来ないことを確認し、足早に道を渡る。 徒歩10分の公園に向かった。
周辺は住宅地で、中央線のない1車線の道路がほとんど。担任3人を含む5人の保育士はベビーカーの前後と列の後方に並び、路側帯を縦一列で進んだ。
大津の事故の後、想定される危険や対処法について話し合い、交通量の多い道や見通しの悪い交差点を避けた新ルートを考えたという。
兵庫県芦屋市立打出保育所では、保護者から不安の声が届き、新人保育士が加わったばかりでもあったため、散歩を一時取りやめた。遠回りになっても歩道を歩くことなどを確認しあい、20日から再開したという。原田晴子所長(56)は「信号待ちで車に突っ込まれる想定なんてしていなかった。これまでの『当たり前』を問い直さなければならない」と話す。
( → 朝日新聞 )
記事タイトルには「車少ないルート/遠回りでも歩道」とある。これが要点だ。
・ これまでは車の多いルートを通っていた。それをやめて、車の少ないルートに変更した。
・ これまでは漠然と近道を通っていた。それをやめて、遠回りになっても安全な道を通ることにした。
そのいずれも、「太い道から細い道へ」ということを意味する。つまり、「裏道を通る」ということだ。そして、そのことで、危険度を下げているわけだ。
本サイトのコメント欄には、「文句を言うだけの天の邪鬼」みたいな人々がボウフラのように湧き出したが、園児の命を最優先に考える保育園の人々には、(ボウフラと違って)まともな判断力のある人が多いわけだ。おかげで、命が守られる。
ただ、そのことをきちんと理解できる人々ばかりではない。そのためにも、本サイトの提案である「裏道を」という方針を、国はきちんと呈示するべきだ。
なぜか? 今回の事故のあと、保育園では対策が進んでいるようだが、小学校では対策がなされていないらしいからだ。今回の事故のあとで、「だったら集団登校の通路も変更しなくては」という動きは少ないようだ。たいていの人は、保育園の事例だと思って、小学校の事例だとは思ってもいない。
事件を見ても、外形的に理解するだけで、その本質を理解する人は少ないのだ。だからこそ国がきちんと指針を示す必要があるのだ。
あなたのいう「裏道」の定義が曖昧ですが、住宅街の生活道路を通るというようなはなしではないですよ。
> 「遠回りしても歩道が整備された道」
記事では、「歩道が整備された道」とは書いてありません。単に「歩道」と書いてあるだけ。引用するときには、誤記・捏造しないようにコピペしましょう。
なお、兵庫県芦屋市立打出保育所を地図で調べると、そばには「歩車道分離した歩道」というのは、1箇所を除き、ほとんどありません。
あと、ハイライト部には「交通量の多い道……を避ける」と書いてあるのに、そこは読めないの?
毎度毎度、本文を読まずにコメントしているんですね。
・ 交通量が多い
・ ガードポールがない
の二点を満たす道は、危険だから避けよ、ということ。
これまでの集団登校事故は、たいてい、この二点を満たしているせいで、事故が起こった。
表か裏かは、上記とは一致するとは限らない。
たいていの裏道は、交通量が少ないから、大丈夫。
しかし稀に、交通量が多くてガードポールのない裏道(つまり抜け道)がある。そこはまずい。
得心できました。ブログ主様の主張の核心は「より安全な対応が
あると考えられるから、それを選択せよ」と言う事なのですね
(故に、今回該当したケースの保育園の散歩の方策も、批判はし
ても『処罰せよ』とは言っていない)。
まさに事件後、その方針にのっとった方策を考える保育園が
全国で出てきている、と。
恥ずかしながら自身の事故の経験ですと、右折時に限らず
交差点での衝突事故は「相手が止まると思った(こっちが
優先だと思った)」等のちょっとした思い込みである意味
あっさりと起こり得ますから、裏道でも危険度自体はかなり
ありますね。私の場合は一応左方通行でこちらに優先度が
高かったですけど、調べてみると4割は責任を免れないとか。
幸運にも跳ね飛ばされて突っ込んだ先が水の張った田んぼ
だったので上半身打撲で済みましたけど、そこを児童が歩
いていたら今回と同じことが起きていたと思うと、ある意味
で更に運が良かったのだろう、と今にして思います
(相手方の主婦さんは「私の車が駄目になった。全面的に
相手が悪い」と仲裁所で喚き立てて、待合室で私をにらみ
続けてましたけど、過失割合が自分の方が高いとわかったら
たちまち黙ってしまいましたっけ)。
現在、転勤で地元に戻り自転車通勤になっているのですが
数年前に比べて信じられないくらい自動車の方でこちらを
気遣った運転をしてくれているのを実感します。これに
こちらも感謝して、自身の運転時には謙虚にしていかない
といけないですね。、
https://jico-pro.com/columns/234/
http://www.jiko-online.com/jiji2.htm
これを見ると、「直進車が青で、そこに右折車が突っ込んだ」というケースが出ていないが、その場合には、右折車が全面的に悪いのかな?
私の弟は、そういう形で事故った。(直進車の側)
呈示されたURLとあわせ、
「交差点の直進車と対向車右折車の優先順位と過失割合」
で検索して、該当ホームページのアンケートに答えると
弁護士の方の解釈が出てくるようですね。
そこを読んだ限りでは相手(右折車)の過失割合が8割
以上のようですが、ブログ主様がこうしてさらっと書か
れていると言う事は深刻な事態にはなっていないと解釈
してよいですよね。たとえ自身の過失が限りなく過少で
あっても精神的な不快さ・落ち込みは無視できないもの
がありますから、「解決できる」事案であった事が何より
も良かったと思います(ドライバーがしばしば「交通事
故は『運』だ」と言ってしまうのは、そこに淵源がある
気もしますし)。
また紛争処理センターが裁定例集を出していますが、こちらは事案の詳細が記載されているのでなかなか興味深いです。大きい図書館、あるいは大学図書館でないと置いていないかもしれませんが。