──
それは、本サイトでも何度か述べたとおり。発案した菅官房長官の肝いりで、圧力がかかるからだ。
そのことを裏付ける記事が朝日新聞に掲載された。
ふるさと納税は、菅義偉官房長官が第1次安倍政権の総務相時代に提唱。「ふるさと納税など頑張る地方を応援する政策を拡大したい」と自ら言及した肝いりの政策だ。
2014年11月、総務省自治税務局長だった平嶋彰英氏は、菅義偉官房長官と向き合った。「放っておくと大変なことになる」と訴えた。
ふるさと納税は、2千円を除いた残りの寄付額について、返礼品として何らかの「見返り」を受けられる。金持ちほど恩恵があると批判されるゆえんだ。菅氏はこのころ、寄付できる限度額をさらに引き上げることを考えていたが、平嶋氏は高所得者の寄付額を制限する案を進言したのだ。
しかし、菅氏からは「そんなやつばっかりじゃない」と却下された。
このやりとりから8カ月後、平嶋氏は自治大学校長に異動となった。上司からは、予定されていた昇格人事が菅氏の意向で覆された、と聞かされたという。
菅氏を怒らせたことによる左遷人事との見方が省内に広がったことは大きい。
( → 「菅さんの顔を潰せない」 長期政権、官から広がる忖度:朝日新聞 )
記事では、このことは一例として示されているだけだ。他にも、菅官房長官による「報復人事」などの独裁的な人事の例がいくつも紹介されている。朝日はこの件で特集シリーズを連載するようだ。(「長期政権の磁界」というタイトル。)
詳しい話を知りたければ、朝日をご購読ください。
今回はとりあえず、ふるさと納税の箇所だけを切り出して紹介しました。
それにしても、自分の意見とは違う意見を出しただけで、最優秀の根性ある官僚を一挙に左遷するとは。これではまわりにはイエスマンしか残らなくなる。
肝っ玉の小さな小物というのは、こういうものだが、呆れるしかないね。
【 関連項目 】
実は、本項にそっくりな内容を、前にも書いたことがある。
→ ふるさと納税が続く理由: Open ブログ (2017年07月19日)
だから、本項はその二番煎じみたいなものだ。とはいえ、本項はただの転載みたいなもので、記事の紹介しかしていないから、一種の資料にはなる。
──
上記以外にも、ふるさと納税について論じた項目はある。
→ ふるさと納税は合法的な脱税: Open ブログ
→ ふるさと納税が悪である理由: Open ブログ