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日産の悪口ばかり書いていると、日産ファンに怒られそうだから、トヨタの悪口も書くことにしよう。
( ※ なお、ホンダの悪口は前に書いた。 → 自動車産業の現状 )
プリウスの発進暴走事故
プリウスの発進暴走事故が、最近になって続発している。87歳の上級国民(?)が暴走事故を起こしたのに続いて、65歳の男性が保育園児に突っ込む暴走事故が発生した。いずれもプリウスの暴走事故だ。
まったく、枚挙に暇が無いというか、あまりにも多すぎる。ネットでも話題になっている。
→ 「プリウスは本当に欠陥品なのではないか?」不安の声。今度は公園の砂場に突っ込み保育士の足を折る
こうなると、そろそろ、プリウスを何らかの形で対処させた方がいいだろう。たとえば、リコールして、ブレーキペダルを交換するとか。
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なぜブレーキペダルの交換か? これについては、前に論じた。プリウスの場合には、「ペダルの配置がおかしいので、事故を起こしやすい」という致命的な欠陥がある。具体的には、
「ブレーキペダルがアクセルペダルよりも高いので、アクセルのあとブレーキを踏もうとすると、ブレーキを踏めない。ブレーキの横側に足がぶつかるので、アクセルを踏んでしまう」
という構造だ。
この件について、詳しくは下記で説明した。
→ プリウスのブレーキは構造欠陥?: Open ブログ
※ コメント欄 2019年05月16日 09:00 も参照。
実は、これはプリウスに限らず、トヨタ車全般に当てはまる問題らしい。中でもプリウスの販売量が多いことから、問題が大きいらしい。
いや、実際に、この問題はプリウスで大きいのかもしれない。アクアだって同じぐらいたくさん売れているのだが、アクアではそういう問題をあまり聞かないから、アクアの方はペダル配置の問題が少ないのだと思える。
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なお、ブレーキペダルの交換には、どうするか? 床からの高さが高すぎるのが問題だから、もっと低く短くするといいだろう。ついでにサーボ[ブースター]を効かせる。
ま、これでうまく行くかどうかは知らない。それでも、何らかの対処が必要だろう。なぜなら、(日産・ホンダなどの)他社製品ならば、まともにできているからだ。それらのブレーキペダルを真似するだけでいい。
悲惨な発進暴走事故
実は、上のことだけならば、いちいち項目を立てて記すほどのことでもない。だから、実は、前項の余談として書き足すだけにしておいた。
ところがあとになって、新たな話を見つけた。80歳の老人の発進暴走事故で、とんでもない悲惨な被害が起こった、という話。遺族の家に行って、話を聞いた。
各部屋を見て回っていると、スタッフが玄関にかかっていたスーツに気が付いた。
なぜ玄関にスーツ? その質問に、男性は「きょう着たの。娘の裁判」と、指さした先には仏壇。「娘、事故で亡くしとる。それの民事裁判」と、事故の詳細について語り始めた。
「3年前、長女が高校1年生のときに、浦和でご老体に後ろから轢かれて亡くなったんだ。ニュースでもずっとやってた」
「(運転してた人は)当時80歳」
「一生懸命頑張って進学校に入ってくれて。したらその瞬間だからね、命奪われて」
「午後2時30分頃かな。横断歩道渡り終えた娘が浦和駅に向かって歩いてたんですよ。老人が運転する車、娘に気付かなくて、助手席に奥さんが乗って『危ない!』って言ったらしいんですよ。それで慌てたのか知らないけど、アクセルとブレーキ踏み間違えたと」
「娘が『ギャーー!』って言ってる声がマンションの3〜4階まで響いてたってんだから」
長女は救急車で病院に運ばれたが、その時点で心肺停止。開胸して心臓マッサージも行われたものの、「心臓の一番太い血管損傷で、失血で亡くなった」という。
( → 「家、ついて行って」衝撃告白SPに反響続々「涙が止まらない…」 )
これほどの事件ならば報道されたはずだ、と思って調べたら、すぐに見つかった。すごくかわいい女の子。
→ あと2日で16歳の誕生日だった…交通事故死した稲垣聖菜さん
→ ライブに行く途中、高齢ドライバーに奪われた女子高生の命
この二つの記事は、詳しい話と画像があるので、ぜひとも一読をお勧めする。(涙がこぼれそう。)
その後の裁判では、高齢だが実刑判決。
→ 埼玉・高1死亡事故:踏み間違えの 81歳に実刑判決 - 毎日新聞
→ ペダル踏み間違えで発生した死亡事故、高齢の被告に実刑判決
ともあれ、上記の話を見ると、数字ではわからなかった悲惨な状況がありありと伝わってきて、胸を打つ。若い人の命を奪うというのが、ただの数字の問題ではなくて、とてつもない重要性を帯びているということがはっきりとわかる。
( ※ なお、この事故では、いくら調べても、車種は見つからなかった。プリウスかどうかは不明。)
[ 付記1 ]
参考として、過去の事例を見る。ペダル踏み間違えの事故の画像を検索して、車種を調べてみる。
→ 画像検索
事故画像では、プリウスは多めだとはいえ、全体の1〜2割程度であるにすぎない。他車種もいっぱいある。「プリウスばかり」というわけではないようだ。
[ 付記2 ]
後付けの「ペダル踏み間違え防止装置」をトヨタが発売している。間違えて踏むと、自動的にブレーキがかかるもの。超音波式。アイシン精機製で、約6万円。
→ トヨタなど、踏み間違え防止装置を発売 後付け可能:日本経済新聞
https://www.youtube.com/watch?v=U6Vgy9IVEkw&feature=youtu.be
特許登録済、改造届出不要で車検通るそうです。
この手の対応は、根本原因の撲滅が最適解となる。
つまり、ブレーキもアクセルも足で踏む操作で動作するという点に根本原因があると考える。
ならば、最適解は、「ブレーキ操作もしくはアクセス操作のどちらかを"足で踏む操作"から変えれば良い」となる。
当然、最適解の実現方法として色々な機構が考えられるが、その1つとして偶々目についたのでコメント紹介した次第である。
「アクセルとブレーキのペダルの位置について、ブレーキペダルの位置が相対的に手前にあるので、踏み間違いが起こる可能性を指摘してる。」意見は多数ある。
しかしながら、メーカはこの位置関係を是正しようとしない。
(マツダは人間工学的に・・・とオルガンペダルや配置の改善を行っているようだが、ブレーキペダルが手前にある関係はそのままらしい)
なぜなのか?何か理由があるのではないか?この配置によるメリットがあるのではないか?
寿限無は、これはブレーキペダルを踏む際に足が当たってアクセルを同時に踏む状況になった際の安全対策ではないだろうか。と愚考する。
寿限無の自家用車は、某国産メーカーのごく普通のAT車であるが、ブレーキを踏んだ際に、ブレーキがきき始める時のペダルの位置がアクセルが完全に戻った位置とほぼ同じなのだ。
つまり、ブレーキを踏もうとして右足の端がアクセルに当たって2つのペダルを同時に踏むような状況で、(アクセルで加速しようとする動作よりも)ブレーキをかける動作の方がより強く車の挙動に反映される事を狙って、ブレーキペダルの位置を手前にセッティングされているのではないのだろうか?
的外れな考えかもしれないが、諸兄のご意見を頂ければ幸いである。
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/1558437/blog/36980543/
タイヤハウスの影響ですかな。
他の車もそうですが、FF駆動(エンジンが横置き)になり、前後方向の長さが短くなったことで、キャビンを前に持ってくる(室内空間が広くなる)ことが可能になったが、結果、タイヤハウスが前席に張り出すようになったと。
ちなみに、アクセラとプリウスの3面図を比較すると、ホイールベースは同じ2700mmだが、プリウスのほうが前席の
位置がより前方にレイアウトされている。マツダのペダルレイアウトが改善可能なのはこれが原因かもしれない。
昔、"FR"のTE71に乗っていたが、運転席にタイヤハウスは飛び出していなかった。その代わり左側(ミッション)に張り出しがあったような記憶がある。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1704/24/news041_4.html
左ハンドルは右にオフセットするが人間工学的に弊害が少ないことの説明もあります。
ブレーキペダルを低くすると問題があるので、アクセルペダルを高くするのです。
そのためのペダルカバーという製品が数千円からあります。
83歳女性の車暴走、30代男女死亡 立川の病院敷地内 2016/11/12
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG12H39_S6A111C1CC1000/