※ 最期に 【 追記 】 あり。
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日経に記事がある。
日産自動車は16日、ナビゲーションシステムと連動して高速道路で高精度の自動運転ができる技術を世界で初めて実用化したと発表した。同一車線ではハンドル操作が不要になり、合流地点などを見据えた車線変更などもほぼ自動で行える。まずは今秋に高級車「スカイライン」の国内向け商品に搭載する。
新たに公表した技術は運転補助にあたる「レベル2」と条件付きで自動運転ができる「レベル3」の中間に位置する。高速道路の傾斜や制限速度などの情報を盛り込んだ3次元マップと連動し、道路の状況にあわせて速度調整や車線変更を自動で行える。
高速道路での車線変更は米テスラやトヨタ自動車が条件付きながら実用化しているほか、「レベル3」の技術は2017に独アウディが量販車に搭載を始めた。ただ、道路情報と連動して、同一車線でハンドルから手を離した状態で高精度の自動運転ができる技術は世界で初めてとなる。
( → 日産、「スカイライン」に新型自動運転術 今秋めど :日本経済新聞 )
何だかすごいことをやっているように見えるが、うまくやったとしても、1年前のベンツ・ボルボ・テスラと同程度であるし、(未発売の)Google に比べればずっと劣っているだろう。
ただ、それはさておき。日産の自動運転車には、致命的な欠陥がある。それは、
「自動運転は 100km/h に対応しているのに、自動ブレーキは 80km/h までしか対応しない」
ということだ。つまり、自動運転で 100km/h を維持していても、この状態では自動ブレーキがまともに作動しない。自動ブレーキが作動しない自動運転車、という矛盾した状態だ。
この件は、前に言及した。
→ 自動運転車と自動ブレーキ: Open ブログ
なお、「自動ブレーキは 80km/h までしか対応しない」というのは、単眼カメラ方式を取る日産車に特有の問題だ。セレナやリーフやエクストレイルなどが該当する。
一方、スカイラインは、例外的に昔からミリ波レーダーを使っている。ミリ波レーダーなら、120km/h ぐらいの速度にも対応できる(マツダなどはそうだ)。ならば、ミリ波レーダーを使うスカイラインも大丈夫か? そう思ったが、現行のスカイラインは、2013年秋の発売であって、6年も前の車だ。そんな古い車種ではミリ波レーダーもひどいだろう。……そう思って、調べたら、案の定だ。このミリ波レーダーは 70km/h までしか対応しないそうだ。
*3 スカイラインのインテリジェント エマージェンシーブレーキは、約5km/h以上で前方の車両に作動します。停止している車両に対しては、約70km/h以上では作動しません。また約60km/h以下で衝突回避の能力があります。
( → 日産公式サイト )
これではひどすぎるので、今秋に発売の新モデルでは、100km/h 以上にも対応するかもしれない。つまり、最新のミリ波レーダーを搭載するかもしれない。しかし、日産のことだから、安全の部品はコストカットして、単眼カメラだけで済ますかもしれない。その可能性は、十分にある。
まあ、私がここで警告したから、是正される可能性もある。とはいえ、日産のことだから、あまり信用しない方がいいだろう。
そもそも、発売から6年もたった古いポンコツモデルを、フルチェンジしないで、マイナーチェンジするだけ、というところからして、信頼度が下がってしまうよね。
[ 付記 ]
スカイラインのフルチェンジの情報は流れていないので、近い将来にはフルチェンジはあり得ない。
ネットを調べると、下記の情報があった。
→ 2021年にフルモデルチェンジよって誕生するスカイラインはプロパイロット3.0
ふうむ。2021年というと、2年後か。8年ぶりのフルチェンジとなる。プロパイロットは、現行の 1.0 でもなく、今秋の 2.0 でもなく、さらに上の 3.0 になるらしい。
なお、今秋の 2.0 版については、下記に詳細がある。
→ 日産 プロパイロット2.0、高速道路の車線変更も手を添えるだけ | レスポンス(Response.jp)
[ 余談 ]
日産の悪口ばかり書いているが、別に日産に恨みがあるわけじゃないんです。日産が勝手にインチキのネタを出してくるから、私が扱うだけです。
私はインチキをバラすのが目的なのであって、日産を目的としているわけじゃない。日産がインチキをするから、結果的に日産を扱うようになっただけだ。仮に日産でなくて他社がインチキをしても、同様になる。
でも、他社は、なかなかインチキをしないんですよね。
( ※ 日産のインチキは「名ばかりの自動運転車」と「名ばかりの高配当」だ。ひどい実態を隠蔽して、見かけ上の姿を良く見せかける。人々をだまそうとしている。)
【 追記 】
メーカー公式の解説サイトがある。
→ 日産:スカイライン[SKYLINE] ProPILOT 2.0
レーダーも使っているし、カメラもたくさん付いている。正面用のカメラはステレオカメラよりも1個多い3眼カメラだという。
画像の転載。

《 感想 》
急激に性能が大幅向上したので、唖然とする。これでは世界トップレベルだ。ボルボ、ベンツ、テスラという最高レベルをしのいでいるとも言えそうだ。グーグル並みかも。
まるで研究開発モデルを市販した感じで、往時の GT-R や、Z432 を思い起こさせる。その再来かもしれない。これだと、好きになっちゃうかも。
コストカット路線のゴーン時代だったら、あり得ないモデルだ。「安かろう悪かろう」路線を本気で捨てたのかな?
( ※ その割には、デイズは「安かろう」路線だけど。でもまあ、あれは軽だし。)
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なお、日産の過去の研究開発モデルは、下記項目で紹介した。
→ 日産セレナの自動運転は欠陥品: Open ブログ(2016年07月13日)
ここでは次の動画を紹介した。
これは、前方は5レーダー、周辺は4スキャナー、カメラは8種、という超豪華仕様だ。さすがにこのスペックでは市販しないが。
ただ、「どうせ研究開発モデルだろ」と思っていたのに、ほぼそのレベルで市販するというのは、びっくりだ。「やっちゃえ日産」か。
p.s.
日産はどうして、ここまで思いきった飛躍をなし遂げたのか?
私の想像では、たぶん、「 Openブログがあまりにも日産の単眼カメラ(だけという)方式を、ケチョンケチョンにけなしたから」である。そこまで馬鹿にされたので、頭に来て、発奮して、「おれの実力を思い知らせてやる!」とフルパワーを発揮したのかもしれない。
だとしたら、私がケチョンケチョンにけなした甲斐もあったというものだ。私がひどい悪口を言い続けたのは、発奮させるため(日産や社会を向上させるため)なんだから。……その意味では、思惑通りと言える。
悪口を言い続けたゴーンは追放されたし、悪口を言い続けた単眼カメラ(だけという)方式も追放される見込みとなった。散々悪口を言い続けたが、どうやら、「任務完了」となったようだ。
読者の皆様、長年、お読みくださってありがとうございました。(本当は日産に聞かせたかったんだけどね。)

発表資料や報道にもあるように、テスト車両の画像から指摘していたように、カメラに関しては、フロント3眼カメラ、アラウンドビューモニターの4つのカメラ、フロントレーダー、四方をコーナーレーダー、さらに周囲を取り囲むソナーセンサー、これらに加えてHDマップを連携して制御を行うとしています。
以前から、私は海外での日産の自動ブレーキ関係の適用状況と、スカイラインのテスト車両の情報から、複眼カメラとレーダーの連携の可能性を指摘していましたが、思ったよりもセンサー数が多かったですね。
ご指摘ありがとうございます。修正しました。
公式サイトの紹介。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/420582
ウーバーのシステム
https://www.youtube.com/watch?v=EYh0F_8ZdSU
Google のシステム
https://www.youtube.com/watch?v=qtApzKnGU94
上の二つは、そっくりだ。どちらも回転式のLiDAR を屋根上に置いている。
スカイラインは相対速度が60km以下であれば高速走行時も衝突回避能力を有していますが。
たとえば、「70km以上で作動した。減速したが、減速は不十分だったので、軽く衝突した」となる。
スカイラインの場合は、まったく減速しないまま正面衝突で大破しますが、他車の場合は、そこそこ減速するので、軽い衝突ぐらいで済むのでしょう。