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事故は 2012年にあったが、その後、対策されたそうだ。
子どもが巻き込まれた事故をめぐっては、12年に京都府亀岡市で集団登校中の小学生らが死傷した事故などを受けて、全国約2万の公立小学校などの通学路の緊急点検が行われた。文部科学省によると、7万4千超の危険箇所が確認され、その大半で路肩の拡幅やガードレール設置、信号機や横断歩道の新設などの対策を実施済みという。
( → (社説)園児死傷事故 歩行者の安全強化急げ:朝日新聞 )
京都府亀岡市では2012年4月、集団登校中の小学生ら10人が死傷する事故があった。事故後、通学路にあたる約2キロの区間のうち計13カ所に金属やゴム製のポールを設置し、通行できる幅を6メートルからあえて3メートルに狭めた。
( → 事故、歩行者守るために 大津・2園児死亡、実況見分:朝日新聞 )
へえ。対策したんだ。それは立派だ。では現状はどうか?
確認するために、前述の項目を見る。
→ 集団登校は安全か?: Open ブログ
そこに、ストリートビューへのリンクがあるから、それを再度開いてみる。すると、これが見える。(2018年5月撮影)
見ればわかるように、赤と白の細いポールがとびとびに立っているだけだ。これは、「ないよりはマシ」という程度に過ぎない。事故防止の効果は十分ではない。太い頑丈な柱もないし、ガードレールの板もない。
では、どうすればいい? 本来ならば、裏道を通るべきだが、このあたりには歴史的な事情で、裏道がない。
とすれば、とりあえずは、次の二つのいずれかの措置が必要だろう。
・ 太い柱とガードレール
・ くねくねとうねる道筋にする(自動車の速度低下)
特に、後者がお薦めだ。くねくねとうねる道筋にすれば、ところどころで歩道の道幅が倍増する。そこに太い柱かガードポールでも立てておけば、歩行者の安全性はとても高まる。
自動車は、高速で突き抜けることができなくなるので、自動車にとっては不便になるが、実は、そのことこそが目的だ。「不便だから、通るのをやめて、迂回路を取ろう」と思うようになれば、まさしく狙い通りとなる。
そばには太い山陰道が(並行して)走っているのだから、自動車はそっちを通ればいいのだ。わざわざ旧街道みたいな狭い道を、自動車は通るべきではないのだ。
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亀岡のついでに、八幡市の事故も調べてみる。まず、過去記事を見る。
→ 京都府八幡市の交通事故: Open ブログ
そこに現場のストリートビューがある。(2018年12月撮影)
細い金属パイプの柵があるだけだ。あまりにも貧弱だ。念のため、先の項目を読むと、こうある。
これを見れば一目瞭然。原因は、こうだ。
「府道(車道)の脇に歩道があるが、その境界には、細い鉄パイプの柵しかない」
あまりにも貧弱な柵である。だから、この柵をなぎ倒して、自動車が小学生の集団に突っ込んだわけだ。
何だ。6年後の 2018年12月になっても、事故当時とまったく同じ状態だ。結局、大きな事故があっても、何も対策していないわけだ。呆れる。