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水難事故の対策には、救命胴衣が有用だ。
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救命浮輪というのもあるが、とても高価なので、お薦めはしない。
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かといって、(安価な)プール用の浮き輪では、屋外では物にぶつかって、すぐに破裂しやすいので、お薦めできない。(素材が薄くて弱いせい。)
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というわけで、救命胴衣が有益なわけだが、中学や高校あたりだと、予算不足で、購入は厳しいだろう。何しろ、PTA がベルマーク集めをするほどのすかんぴんだ。金は決定的に不足している。
困った。そこで困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「救命胴衣を自作する。手持ちの不要な物資を使って、コストゼロで救命胴衣をたくさん用意する」
では、どうやって自作するか? それが問題だ。そいつを示そう。
まず、材料は次のものだ。
・ 布は、古着を使う。
・ 浮力には、発泡スチロールか、発泡ポリエステル。
細かく言おう。
救命胴衣の布は、家庭に余っている古着を集めればいい。いくらでも集まるだろう。(ポリエステルでいい。できれば厚手の生地。ワイシャツよりは、ズボン生地が適する。)
浮力には、発泡スチロールで足りる。家庭にいっぱい余っているはずだ。ただ、できれば、発泡ポリエステルの方がいい。発泡スチロールは固くて肌ざわりが悪いが、発泡ポリエステルは柔らかくて肌ざわりがいいからだ。入手するには、100円ショップのセリアで売っている物資がある。前に紹介した。

※ この紫のものがそうだ。
こういうものを、二枚の布地に挟んで、縫い上げればいい。それで、救命胴衣を自作できる。
では、どうやって縫い上げるか? そいつは、男には無理っぽい。それぞれの学校には、女性がいるだろうし、裁縫部みたいなのもあるかもしれない。そういうところで作ってもらえばいいのだ。
裁縫部がなければ、救命胴衣・制作部というのを新設してしまえばいいのだ。ただの裁縫では詰まらないかもしれないが、人命救助のためとあれば、がぜん、やる気になる生徒が多いだろう。「あなたたちのおかげで命が助かりました。ありがとう」というお礼を聞いたりすれば、充実感を感じる生徒も多いだろう。「貧しい大人を助けて食事を上げること」よりは、「仲間の命を救うこと」の方をやりたがる生徒も多いだろう。
そういう部が存在しなければ、男たちは頭を下げて、「お願いします。命を救ってください」というふうに頼めばいいのだ。
肝心なときには女性の前で頭を下げることができる度量こそ、男子にとっては必要なのである。
( ※ 「女に頭を下げるのはイヤだ」というようなやつは、勝手に死ね。)
[ 付記 ]
「ペットボトルで救命胴衣を作る」
という方法もあるが、これは、あまりにも簡易版すぎて、緊急時のほかには使い道がないようだ。
→ ペットボトルで救命胴衣 - Google 検索
まあ、大震災が起こって、津波が来たときなら、ペットボトルを服の下に入れて、救命胴衣のかわりにするのもよさそうだが。……でも、私はペットボトル飲料を飲まないし、ペットボトルそのものがないんですよね。
( ※ やるとしたら、醤油のペットボトルの中身を捨てて、空きペットボトルにすることぐらいか。……だけど、そんなことをやっていたら、グズグズして、逃げ遅れてしまいそうだ。お間抜けの笑い話みたいだ。)
※ 以下は、細かな話なので、読まなくてもいい。
[ 補足1 ]
作るとして、セリアの発泡ポリエステルを使うなら、どうやってそれを内部に敷き詰めるか? 円筒形のものを密集させることは難しそうだが、うまい方法はあるか?
ある。幾何学的に考えれば、次の方法がいい。
「輪切りにしてから、円形のものの周辺を削って、正六角形にする。正六角形のものなら、隙間なく敷き詰められる」
→ その図形
これでいい。なお、円の中心には穴があいているので、ここには、余った端切れを詰め込んでおけばいい。(きつめに詰め込めば、ズレないので、接着剤は不要。)
[ 補足2 ]
作るとして、浮力の大きさ(kg)[≒ 浮体の体積 (L)]は、どのくらいがいいか?
人の頭部がうまく浮くぐらいがいい。脳の重さは 1.4kg 前後。他の部分も含めて、頭部の重量は3〜5kg ぐらいか。とすれば、浮力は最低でも 3〜5kg で、できれば6kg ぐらいがほしいところだ。
2kg だと、「ないよりはマシ」という程度であって、人命救助の能力はおぼつかないだろう。
おそらく学校行事を念頭においているのでしょうけど、さすがに予算がないとはいえプロユースの浮き輪(アマゾンで2万円くらいするもの)は各学校にありますよ。
一番大事なことを「溺れている人はバタバタして助けを求める(はずだ)」という先入観を監督者が取り除くことです。とくに子供はフリーズしてしまい、バタバタ暴れることもなく顔面を水面につけたまま、とか静かにズブズブ沈んでいく、ということが珍しくありません。
沈んでいくほうは救命胴衣で防げますが、顔を水につけたまま溺れる方は救命胴衣ですら救えません。
家庭科でやるには、ハードルが高すぎ。よほど器用な人でないと。人命に関わるんだし。
あと、大量に作りすぎると、余ってしまう。
少人数の器用な人が作るだけで十分。
> 各学校にありますよ。
あったとしても、数が限られているのなら、生徒が好き勝手に使い放題、ということはなさそうだし、学校側の許可を得なくてはならないはず。「万一、捨ててしまっても構わない」ということが前提だが、まず、無理でしょう。2万円なら。
やっぱり、無料に勝るものはない。
> 顔を水につけたまま溺れる
それは、救命胴衣を来ている限り、ありえない。自動的に頭が空中に出てしまう。顔を水につけようとしても、不可能。(気を失っている場合を除く。)
胴衣の前と後ろを股の下で(紐で)繋ぐ作りにしないと”すぽっ”と抜けます。
→ https://youtu.be/EvHyHkhakm0
本文中で amazon 商品を紹介しています。
見えないようでしたら、下記によって修正してください。
→ http://openblog.seesaa.net/article/462687903.html