2019年05月01日

◆ 令和三題(期間・天皇制・車)

 平成が終わり、令和になった。それにちなむ話題を三つ。

 ──

 「令和になって、おめでたい」という話なら、ネットやテレビにあふれている。だが、本サイトの読者は、そんなありふれた話は期待するまい。むしろ、ひねくれた話を期待するだろう。
 そこで、ひねくれた話を少し述べる。たいした話ではないが。

 (1) 令和は 17年で終わる(期間)

 先に、次の項目を書いた。
  → 令和は 20年で終わる: Open ブログ
 次天皇の秋篠宮の年齢とのからみで、令和時代の天皇が長期にわたって続けるわけにはいかない、というふうに述べた。
 その後、同じことを秋篠宮の側からの発言があった。「(75歳以上に)年老いてからでは即位できない」という話。これも、ごもっとも。
 ただ、私が述べのと同じことを意味しているとは言え、これは公的な発言だ。重みが違う。となると、令和時代が短めになることは確実になった、と言えるだろう。

 では、具体的には、どうなるか? 詳細を推定してみよう。
 浩宮は現在、59歳だ。75歳に退位ならば、それまで 16〜17年間、令和が続く。
 ここで、西暦との差を考えると、今年は 2019年だから、西暦との差は
   19+16=35
 で、ちょうど 35差となる。これは、キリがいい。
 そこで、「次の元号の元年は、2036年になる」というふうに退位するのが、いろいろと好都合だ。それまで 16〜17年間、令和が続くことになる。これが私の予想だ。

 一方、雅子妃の健康の問題もあるから、退位を5年だけ早める可能性もある。この場合には、「次の元号の元年は、2031年になる」というふうになるだろう。すると、それまで 11〜12年間、令和が続くことになる。こうなる可能性も、なくはない。

 (2) 天皇制の廃止の検討

 悠仁親王の机に刃物を置く、という事件があった。こういう事件が起こるからには、テロが現実化する危険も考慮した方がいい。最悪の場合、秋篠宮のあとの男系皇族はいなくなる、という可能性もなくはない。
 その場合、女性天皇・女系天皇が実現すれば問題はないのだが、自民党は徹底的に反対している。となれば、後継者がいなくなるのだから、「天皇制廃止」とするしかない。
 だが、そうなれば、「天皇制による政治の進行」を前提とした国家体制が崩壊してしまう。
 日本憲法第六条の規定は、こうだ。
 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。
 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

 日本憲法第七条の規定は、こうだ。
天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
  ・ 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
  ・ 国会を召集すること。
  ・ 衆議院を解散すること。
  ・ 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
 (以下、略)

 天皇がいなくなれば、こういうことができなくなるのだから、日本は政治的に麻痺する。国家は崩壊するも同然だ。ゆえに、「天皇がいなくなったらどうするか」ということを、今のうちにきちんと準備しておくべきだ。
( ※ 女性天皇・女系天皇を否定する自民党は、天皇制の廃止論者も同然である。天皇制の否定論者と言ってもいい。ならば、天皇制を廃止する手順についても準備しておくべきだ。)
( ※ ちなみに、米国ならば、大統領が死亡した場合の継承順位を、17番目ぐらいまで決めてある。 → Wikipedia 。ならば日本でも、そのくらいの準備をしておくべきだ。近代国家ならば、それが当然だろう。)

( ※ ちなみに、乃木坂46 の番組では、「アイドルにハブ退治をさせる」という番組があった。ここでは、「アイドルがハブに噛まれる」という場合を想定して、「噛まれた場合の処置薬・解毒薬」というのをきちんと用意していた。こういう対策をするのが常識というものだ。なのに現状の日本は、薬なしに、天皇をしてハブに向かわせるようなものだ。無謀極まりない。悠仁親王の事件を何も教訓としていない。呆れる。)








 (3) パレードのオープンカー

 即位から半年後の 10月22日に、即位のパレードがある。そのときに使うオープンカーは、トヨタ・センチュリーに決まった。その経緯などの情報がある。
  → 秋に即位関連儀式集中=大嘗祭、祝賀パレードも−皇位継承:時事
  → 新天皇の即位パレード、トヨタ センチュリー 新型の起用が決定
  → 新天皇パレード車がセンチュリーに決定 予算はなんと8000万円!! さっそくCGで制作してみた

 《 加筆 》

 使用後はどうするか? そのまま放置すると、前のロールスロイスみたいに、使わないまま錆びてしまう。ただのゴミになる。
 では、整備して、再利用するか? しかし、次に使うとしても、17年後だ。そのときまで毎年整備するコストは大変だ。ならば、17年後に新車で買う方がよさそうだ。また、次の天皇だって、兄貴のお古をお下がりで使うのは、気が進むまい。
 では、どうする? 私の提案はこうだ。
 「使用後は、ただちに払い下げる。トヨタに 8000万円ぐらいで引き取ってもらう。そうすれば、差し引きして、タダでオープンカーを使える計算になる」

 トヨタは 8000万円を払うだろうか? 払うでしょう。だいたい、8000万円というのは出血価格であり、実際には2〜5億円ぐらいのコストがかかるはずだ。それを格安で皇室に売ったわけだが、そいつを自分の元に戻せば、元の2〜5億円の価値で引き取れるから、損しないで済む。
 しかも、トヨタには「自動車博物館」(トヨタ博物館)があるから、そこで最大の目玉として公開できる。入場者が増えて、宣伝も増えて、莫大な宣伝価値が生じる。
 国庫もトヨタも、どちらも得して、win-win だ。だから使用後は、トヨタに払い下げるといい。
( ※ 万一、トヨタがイヤがったら、ヤフオクにでも売ればいい。そうすれば、数億円の値段が付く。)
 なお、この話は、下記項目のコメント欄の、二番煎じである。
  → 皇室のオープンカー: Open ブログ



 [ 付記 ]
 蛇足だが、退位の日のニュースでは、天皇陛下の退位のときの話が、「最後のおことば」というふうに報道された。
  → 最後のおことば - Google 検索
 しかし、「最後のおことば」というのは、「臨終の言葉」というふうに解釈されかねない。ゲーテが最後に「もっと光を」と言って息を引き取った……というふうな。
 こんな不謹慎な用語を使うのは、とんでもないね。不敬罪で逮捕されてもいいぐらいだ。
 なお、朝日新聞だけは、さすがにまともな言葉遣いをしている。
  → 退位礼正殿の儀 天皇陛下おことば(全文):朝日新聞
 ※ 「最後のおことば」「最後のお言葉」というのは、朝日内部で検索しても、ヒットしない。

 【 追記 】
 本項を執筆した時点では、朝日新聞にはなかったのだが、その後にしばらくして、「最後のおことば」を見出しに含む記事が掲載された。
  → 陛下が最後のおことば「国民に心から感謝」 退位の儀式 [令和]:朝日新聞
 本文中では、《 在位中最後の「おことば」を述べた。 》というふうに記してあるが、見出しおよび小見出しでは、《 最後のおことば 》という語が見出される。
 なお、朝日新聞では、本文を書く記者と、見出しを付ける記者は、別である。



 【 関連項目 】

 天皇制の廃止(の可能性)については、前に詳しく論じたことがある。そちらを参照。
  → 天皇制は廃止へ?: Open ブログ
  → 天皇制の廃止を検討せよ
  → 女系天皇の可能性: Open ブログ

posted by 管理人 at 13:10 | Comment(9) | 一般(雑学)5 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 最後に 【 関連項目 】 を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2019年05月01日 14:29
 本文の (3) のあとに 《 加筆 》 を付け足しました。
 オープンカーは、使用後に払い下げればいい、という話。
Posted by 管理人 at 2019年05月01日 15:05
天皇陛下としての最後のお言葉という解釈をする方が大多数という前庭での記述と小生は思いましたので違和感がありませんでした。
Posted by 拝読させていただいている者です at 2019年05月01日 23:46
 「天皇陛下としての最後のお言葉」ならば違和感はないですけどね。実際には「天皇陛下の最後のお言葉」というふうに報道されましたから。
Posted by 管理人 at 2019年05月01日 23:49
誤字がありました。前庭→前提
申し訳ございません。
Posted by 拝読させていただいている者です at 2019年05月01日 23:50
そういう報道のされ方だったとは知りませんでした。ありがとうこざいました。
Posted by 拝読させていただいている者です at 2019年05月02日 00:03
「天皇陛下の最後のお言葉」ではなく、最後の「天皇陛下のお言葉」なんです。ここを間違えてはいけない。報道は言葉遣いがおかしかった。
Posted by 管理人 at 2019年05月02日 00:19
なるほど、日本語の使い方は難しいですね。勉強になりました。https://www.asahi.com/sp/articles/ASM4Z52ZWM4ZUTIL01K.html
Posted by 拝読させていただいている者です at 2019年05月02日 01:14
一つ前のコメントを受けて、本文の最後に【 追記 】を加筆しました。朝日の記事についての情報を訂正する、という趣旨。
Posted by 管理人 at 2019年05月02日 08:21
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