2019年04月30日

◆ 医療費の高騰の問題

 医療費の高騰の問題がいくつか報道されたので、考えてみる。

 ──

 医療費の高騰にともなって、いろいろと問題が出てくる。

 (1) 消費税の増税

 言わずと知れた「消費税の増税」がある。これは国民にとって不評だが、「医療費の高騰をまかなうため」という名分で実施されることになった。
( ※ 実際には増税のうちの多くが、「 F欄大学の無償化」とか、「高所得者の保育料無償化」とか、安倍首相の無駄遣いのために使われるが。)

 (2) 健康保険料の値上げ

 健康保険料の値上げもある。
 大企業の会社員らが加入する健康保険組合の保険料は、高齢化のさらなる進展で、3年後の2022年度には、1人当たりの年間の平均で、今年度より5万円余り増えて、およそ55万円に上る見通しです
( → 健康保険組合の保険料 3年後には約55万円に 高齢化で | NHK


 (3) 患者負担率のアップ

 これへの対策として、「患者負担率のアップ」という案もある。特に後期高齢者が1割負担になっていることが問題であるらしく、この負担率を3割に上げよ、という若手からの講義もある。
  → はてなブックマーク

 (4) クラウドファンディング

 貧乏病院がネットで金を集める、という手もあるそうだ。
 税金で支援されているはずの「国公立」病院が、インターネット上で寄付を募る「クラウドファンディング」(CF)に資金を頼る例が増え始めている。背景には、国や自治体の財政難に加え、採算が取りにくい分野にも取り組まざるをえない「公」の病院としての役割がある。
( → 国公立病院「求むネット寄付」 細る資金、不採算の小児医療苦心:朝日新聞

 しかしこれでは乞食も同然だ。行政の貧困さもここまで来たか、ということで、呆れるしかない。
 似た例では、大阪府が図書館を民間資金の寄付でまかなうという例がある。
  → 大阪府知事の自慢ツイート
 自治体が乞食になったことを自慢しているわけだ。呆れる声が多い。
  → はてなブックマーク

 ※ 以上は、最近の報道などの情報だ。ざっとまとめてみた。

 ──

 では、どうすればいいか? これについては、過去記事で言及した。いくつかの案が上げられている。

 (A) 高齢者医療の負担率を上げる

 1割負担を3割負担に上げる。さらにもっと上げる。

 (B) 混合診療の導入

 高額医療費のかかるものは、自由診療に移転して、同時に、混合診療を導入する。かくて、高額の肥料費が過かぅjものについては、実質的に負担率を上げる。

 以上は、すでによく知られた案だ。
 さらに私としては、次の案を示す。

 (C) 高齢者医療の限度額を設ける

 たとえば 75歳では年間 500万円まで、というふうに医療費の限度額を設ける。それ以上にかかるときは、全額が自己負担。または、医療を諦めて、天命に任せる。

 (D) 高額医療は別枠で

 たとえば 75歳では年間 500万円まで、というふうに医療費の限度額を設ける。それ以上にかかるときも、安価で医療を受けたい場合には、そのために別途、高度サービスのための保険料をあらかじめ徴収しておく。(毎月、高額を支払う。保険料として。)

 この (C)(D) はセットで実施するといいだろう。赤字破綻を避けるには、これしかないと思える。
 なお、だいたい同じ提案は、前にも述べた。
  → 高齢者医療の問題: Open ブログ
 特に、延命医療については、下記で述べた。
  → 延命医療の難題を解決する: Open ブログ

 ※ ここで言う延命医療とは、「死ぬ前の1〜2カ月の治療」のことではない。その額は、たいした額ではないからだ。(どっちみち、いつかはかかる費用だと思った方がいい。)
 ※ 大事なのは、「癌患者の治療」だ。これによって寿命が半年ぐらい延びるが、そのために莫大な金をかけることが多い。若い人が治療で 10年以上も生きるのならば話は別だが、たいていは寿命が半年ぐらい延びるだけで終わってしまう。余命2年が2年半に伸びた、というふうな。この程度のことに国民が莫大な金を負担するべきか、という問題だ。それに対しては、「やるなら自分の金でやれ」というのが、本サイトの見解だ。

( ※ 本項では、特に掘り下げて論じることはしない。最近の報道を紹介して、かつて論じた項目を関連づける、というぐらいのことだ。)

posted by 管理人 at 20:00| Comment(2) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
高齢者医療限度額を設定する場合、対象年齢は徐々に下げられていって、
「75歳以上は年間500万円まで」→「70歳以上は……」「65歳以上は……」
やがて、すべての国民の医療費限度額が設定されるようになるのかも。
年金支給年齢はどんどん上がるんですけどね。
超高齢化社会だから、仕方がないのか。
Posted by けろ at 2019年05月02日 12:59
> すべての国民の医療費限度額が設定されるようになるのかも。

 たとえそうだとしても、最少年齢は 60歳ぐらいだろうし(もっと若い人が対象となることはないだろうし)、限度額設定もせいぜい3億円ぐらいだろう。
 そのくらいだったら、受け入れ可能だ。あんまり厳しくすると、健康保険の制度そのものが無意味になるので、あまり厳しくはならないと思う。あくまで近年の特殊事情(超高齢化と、超高額の医療技術)に対応するだけでいいはず。

Posted by 管理人 at 2019年05月02日 14:10
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