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「何を今さら」
と思う人が多いだろうが、私はこれを初めて見た。(テレビで 2019.4.12 に放送されたものの録画。)
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では、感想は?
当時の評判は「傑作ではないが佳作」という感じのものだったので、そのつもりでいた。しかし実際に見ると、すばらしい傑作だと感じた。これまでのジブリ作品は、みんなお子様ランチみたいだったので、そういうものだと予想していたら、きちんと大人向けになっていた。
さらにすごいのは、絵のレベルが大きく向上していることだ。一つ一つの場面の作画レベルがすごく高い。まるで一枚の絵画かイラストのようだ。(特に構図が素晴らしい。画家みたいだ。)
作家が晩年になって最高レベルの技量を発揮するとは。感心するというより、感動した。
他にもいろいろと書こうと思ったが、Amazon のレビューに、言いたいことがすっかり言い尽くされていたので、転載する。
傑作。宮崎駿の作品でなければ、もっと評価が高くなっていたのではないだろうか。この作品は、観客が宮崎監督に期待する映画とは、方向性が違う。しかし、これほど優れた作品を作る監督は、他にほとんどいない。
冒頭から、非常に完成度の高い絵と演出に目を引かれる。正直言って、ストーリーは最盛期に及ばないが、それを補う作りこみの緻密さ。まさに円熟の境地。ヒロインも素晴らしい。宮崎監督に大人の恋愛描写ができるとは思わなかった。まさかの驚き。まさに大人の映画。
あっけないラストも良い。ヒロインの死を描かなかったのは大正解。お涙頂戴を嫌う宮崎監督らしい。
映画を見終わった瞬間、いつもとは違う感動が押し寄せてくる。切ないような、悲しいような、不思議な感じ。これを宮崎監督の最高作と評価する人がいるのもうなずける。
( → Amazon )
私が言いたいことがそっくりそのまま書かれていた……という体験は、これが初めてだ。書く前に見ておいて、良かった。「まったく同じ内容だから、パクリだろ」と言われかねないところだった。 (^^);
ともあれ、良い作品だった。
宮崎監督のアニメは、録画してもみんな消してしまうのだが、この作品だけは長く残しておきたい感じだ。(これに次ぐのは、もののけ姫、紅の豚、トトロ、ラピュタ、千と千尋……などかもしれないが、残す気にはなれなかったので、みんな消してしまった。)
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[ 付記 ]
アベンジャーズ(最新作)という作品が評判だという。
そのついでらしく、旧作が放送されたので、見てみた。だが、子供だましなので、見るのが苦痛だった。途中でリタイア。
スター・ウォーズもそう。ああいう子供だましの作品は、とても見るに堪えない。よくもまあ、あんな作品を見る人がいるものだ。
( ※ 個人の感想です。好きな人の趣味を批判するわけではありません。)
レビュアーの方、管理人さんの意見に完全に同意しますが
特に序盤の関東大震災の描写には圧倒されましたね
アニメだからこそできて、宮崎駿にしかできない映像体験だと思いました
そういえばこのところ映画館に行くとアニメ作品ばかりですね
本作や『グリーンブック』を見て久々に映画熱が盛り上がっていたのにGWに見るものがなく残念です
日本映画も女性向けのイケメン恋愛ものが多いですし大人が楽しめるものが少なくなってしまいました
日本人の作品も管理人さんのいうお子様向けストーリーが主流となっている気がします