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神戸市でバス暴走事故があった。
《 神戸市営バスがはね、男女死亡 容疑の64歳運転手逮捕: 》
JR三ノ宮駅前の県道で、市営バスが多数の歩行者をはね、負傷者が出ている、と119番通報があった。
市消防局によると、市営バスが横断歩道に突っ込んだとみられ、20代ぐらいの男性と、20代とみられる女性の計2人が死亡。ほかに5人がけがをしているとの情報がある。
兵庫県警は市営バスを運転していた大野二巳雄(ふみお)容疑者(64)=神戸市長田区=を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。大野容疑者は「ブレーキを踏んでいたのにバスが急発進し、人をはねてしまった」と話しているという。
( → 朝日新聞 )
「ブレーキを踏んでいたのにバスが急発進し、人をはねてしまった」
ということだから、これも、「アクセルとブレーキの踏み間違い」が原因であったと強く推定される。その理由は「急発進」だ。「急発進」が起こるのは、強くペダルを踏んでいたからで、それは、(本人の意図では)ブレーキペダルでならあり得るが、アクセルペダルではありえないからだ。(アクセルペダルを強く踏もうとする人はいない、ということ。)
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では、「アクセルとブレーキの踏み間違い」が原因ということで、話は片付くか? いや、もっと根本原因がある。
「アクセルとブレーキの踏み間違いをやりやすい高齢者を市バスの運転手に雇用した」
ということだ。こんな高齢者を、バスの運転手なんかに雇用するべきではないのだ。
この点では、先の軽井沢のスキーバス事故と同様だ。この事故では、運転手が 65歳の未熟者であったことが、根源的な理由であったと推定される。
→ スキーバス事故の原因は?: Open ブログ
→ スキーバス事故・1カ月: Open ブログ
→ スキーバス事故・最終報告
今回の運転手が未熟者であったかどうかは判明していないが、いずれにせよ、運転技量がひどいレベルであったことが疑われる。高齢ならば、仕方ないとも言えるが。
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結論。
今回の事件は、形式的には「アクセルとブレーキの踏み間違い」なので、池袋の 87歳の事故に似ている。
しかし根源的には、「人件費節約のために運転技能の低い高齢者を低賃金で雇用した」という経営母体に責任がある。その意味では、スキーバス事件と同根である。
【 関連項目 】
池袋の 87歳の事故。
→ 高齢者の暴走運転には?: Open ブログ
意味:人件費をケチって低賃金で運動能力の低い人に運転業務をさせた結果、人身事故を起こし、運転手および会社が金銭的・社会的損失をもたらした。
ちょっと本来の意味とはズレますが。。。
同様な事故は、従来からもある程度一定の割合で発生しているのでないでしょうか、ただ、不注意や運転ミス、高齢者のボケなどで片付けられていた物と感じます。
エラーの発生が問題なのではなく、エラーの解消ができないのが問題。
若年で起こることも(稀に)あるでしょうが、統計的には、高齢者の占める割合が圧倒的に大きい。
あと、若者は自分の身体機能が低下すれば、運転をやめるという判断ができる。高齢者は、その判断ができない。能力が低下しても、運転をやめることができない。(判断力の低下。)
> 車側で対策を講じないと後を絶たないと考えます。
アクセルとブレーキの踏み間違い防止装置は有効です。高齢者には義務づけるといいでしょう。(ただし経過措置の期間が必要。)
とっさの時に間違えやすい機構は極力排除すべきなのではないでしょうか。
それをテーマに本日の記事を書こうと予定していたら、先にコメント欄で書かれてしまった。 (^^);
結局、広まりませんでしたが・・・。
第三者が考えるとそうですが、本人はブレーキを踏んでるつもりなので、スピードが増していってもブレーキを踏んでるのに、なぜスピードが落ちないのか?しか考えていない。事故った当人たちは大抵同じコメントを発しています。
錯覚を起こした運転手は錯覚から覚めずに事故るのです。運転手が自ら気付いた時は手遅れになるから、車両側ですべきです。
それから、以前のノーマルではブレーキを踏むタイミングで遅れてクラッチも無意識で踏むので、ブレーキとアクセルを踏み間違えても惰性で車は移動するが、凶器となるほどにスピードは出ない。
オートマは左の足が遊んでいる。この差は大きいと思います。
これを回避する方法を、22日の記事で示しています。(次項)