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前項の最後の 【 追記 】 の箇所では、自動ブレーキが大切だ、と述べた。
ただ、自動ブレーキ車を購入したくても、金がない、という高齢者も多いだろう。
そこで、比較的安価に買える自動ブレーキ車を紹介する。軽自動車限定で。
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「自動ブレーキ車を購入する金がない」
という高齢者もいるだろうが、大丈夫だ。軽自動車にも、自動ブレーキ車はある。ホンダの軽と、日産・三菱の軽だ。これらが優れていて、スズキとダイハツは劣っているという。
軽自動車の自動ブレーキの性能はホンダと三菱&日産の新しいタイプがスズキ、ダイハツを大きくリードしており、しばらくはこの両社が牽引していくことになるだろう。
ホンダセンシングと三菱&日産の新しいシステムの性能差、総合評価は、ユーザーが重視するポイントや欲しい機能の優先度によって評価が変わるくらいの僅差といえる。
( → ベストカー )
実は、これは 2018年10月24日 の記事だから、旧型のデイズを評価している。新型のデイズで比較すると、ホンダよりもデイズの方がはっきりと上回っていそうだ。
また、夜間の対歩行者性能に限っては、日産・三菱の方がいいという意見もある。
興味深いのは自動ブレーキ性能。あまり認識されていないけれど、モービルアイのシステム採用している現行デイズ&eKの自動ブレーキも軽乗用車No1である。対車両に対するブレーキ性能はもちろん、夜間の歩行者まで認識してブレーキ掛ける(ホンダはケイ商用車のN-VANにのみ同等のシステムを使っている)。
近々軽自動車の購入を考えているなら、デイズとeKの発表を待った方がいいと思う。
( → 新型デイズ&新型eK、間違いなく売れる! きっぱり! | 自動車評論家 国沢光宏 )
ここで「現行デイズ」と述べられているものは、今となっては旧型となってしまったもの。それでさえ、ホンダ以上だという。新型ならば、デイズがはっきりと上回っていそうだ。
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以上から結論すると、こうだ。
「金があるなら、新型のデイズか三菱車を買え。金がなければ、現行ホンダ車か、旧型の日産・三菱車を、中古で買え。ダイハツとスズキは、新車も中古も買ってはいけない」
自動ブレーキから判断する限りは、このようになる。
なお、旧型の日産・三菱車というのは、2018年5月28日 以降のものに限られる。比較的新しいものだ。
→ 日産が「デイズ/デイズ ルークス」の先進安全装備の機能を強化 (2018年5月28日)
一番安いものを買いたいなら、現行ホンダ車の最も古い年式が狙い目だ。
[ 付記1 ]
ついでだが、デイズには「アクセルとブレーキの踏み間違いの防止装置」も搭載されているそうだ。
踏み間違いによる衝突回避をアシスト
ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み込んだ場合に、エンジン出力を抑制しブレーキを制御。
壁やコンビニなどのガラス、人との衝突回避をアシストします。
( → 日産:デイズ [ DAYZ ] 軽自動車 | 走行・安全 | 先進技術 )
ソナーで障害物を検知して、自動停止するらしい。さすがに最新型だけある。なお、この技術は旧型でも搭載された。
アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる衝突防止を支援する「踏み間違い衝突防止アシスト」も、検知をレーザーレーダー方式からソナーおよびカメラ方式に変更し、軽自動車で初めて前進時に歩行者に対しても作動するよう性能を向上。後進時も壁などの障害物に対して作動するよう機能を追加した。
( → 日産 デイズ、踏み間違い衝突防止アシスト機能に前進時歩行者検知を追加 軽自動車初 | レスポンス(Response.jp) 2018年5月28日 )
オマケで言うと、デイズはボディも一新されたので、ボディ剛性も優れているはずだ。ホンダと日産の軽(ただし新型に限る)は、ボディ剛性が優れているようだ。一方、ダイハツとスズキの方は、怪しいらしい。旧型のデイズも、もちろん駄目だ。(あれは三菱製だ。)
[ 付記2 ]
軽自動車には、「高速道路では横風に弱い」という難点がある。理由は四つ。
・ 車重が軽い
・ トレッドが狭い
・ 車高が高い
・ 側面が、曲面(凸状)でなく、絶壁型だ
これらの意味で、危険性が高い。
ただしこれを解決する技術もある。「自動運転」だ。日産のデイズには、この機能が付けられる。(オプション)。
車線中央をキープ
白線を検知し、日産デイズがハンドルをコントロールして直線道路はもちろん、カーブにおいても走行車線の中央を走行する手助けをします。
( → 日産:デイズ [ DAYZ ] 軽自動車 | 走行・安全 | 先進技術 )
[ 付記3 ]
質問:
日産の自動ブレーキは単眼カメラで低性能とか言ってたのに…考えが変わったのか?
回答:
これは相対的なものです。
日産の自動ブレーキは、まともな他社方式(トヨタ・マツダ)に比べると、相対的に劣っている。
しかし今回は軽自動車限定だ。他社のもの(ダイハツ・スズキ)は、まともな自動ブレーキをもともと搭載していない。ホンダのは比較的マシだが、ちょっと古い。
要するに、単眼カメラであっても、最新型のものであれば、「他社のポンコツよりはマシだ」ということ。
一方、「マシ」であるにすぎないから、根本的な難点は消えていない。
・ 時速 80km 以上の速度では無効
・ 夕方などの薄暮状態では性能低下
こういう根本的な難点は消えていない。
ただし、他社の軽は、もっとひどいから、それに比べれば、相対的にはマシだ。
軽自動車は、ダイハツとスズキという弱小メーカーが強いが、これらの会社の(安全性の)技術力は、ホンダや日産には大きく劣る。そういうこと。
一方、マツダやトヨタの自動ブレーキは優れているが、両社とも軽自動車を生産していない。
※ ダイハツは、資本上はトヨタ社内の軽自動車部門だが、技術的にはトヨタではなくダイハツそのものだ。
エンジン性能を落としてアクセルベタ踏みでも時速20キロしか出ないようにすれば万事解決します。エアバッグも不要になります。
もし、高坂道路使いたいのなら、ETC連動してこうそくどうろだけ80キロまで出せるようにすればいいです。こんなの今すぐ実現可能です。
日産の自動ブレーキは単眼カメラで低性能とか言ってたのに…
単眼カメラは原理的に低性能だから云々…
考えが変わったのか?
本文の最後の [ 付記3 ] で、加筆してお答えしました。