2019年03月23日

◆ JR四国はすべて赤字

 JR四国は、瀬戸大橋線以外はすべて赤字路線であると判明した。公式発表。
 
 ──
 
 朝日新聞の記事から。
 JR四国は22日、路線区ごとの収支を初めて公表した。2013〜17年度の5年間の平均実績は、全9路線18区間のうち、瀬戸大橋を渡る本四備讃(ほんしびさん)線の児島―宇多津を除いて赤字だった。赤字の年間平均額は109億円で、四国での鉄道事業の厳しさが改めて浮き彫りになった。同社は路線をいかに維持するか、地元自治体などと協議を進める考えだ。
 赤字額の最大は土讃(どさん)線の琴平―高知の17億6千万円で、次いで予讃(よさん)線と内子線を通る松山―宇和島の12億4千万円。鉄道利用者の多い予讃線の高松―多度津でも6億2千万円の赤字だった。本四備讃線の黒字額は5億2千万円。100円の収入を得るために必要な経費額を示す営業係数は、予土線が1159(円)と最も悪かった。2番目は牟岐(むぎ)線の阿南―海部(かいふ)が635。この係数が300を超えたのは4路線区。JR北海道が16年11月に「単独では維持困難」と発表した路線区と同等以上の水準だ。JR四国の鉄道事業全体の係数は144だった。
( → 瀬戸大橋渡る路線以外すべて赤字 JR四国が収支初公表:朝日新聞

 日経にもある。
 各線区の状況をみると、全18線区のうち本四備讃線を除く17線区で営業係数が100を超え、赤字だった。予土線の北宇和島―若井駅間が1159で最も採算が悪く、次は牟岐線の阿南―海部駅間の635だった。
 営業係数が100を下回る唯一の黒字の線区は本四備讃線の児島―宇多津駅間で、営業係数は84だった。だが、瀬戸大橋の開通から30年が過ぎ、設備の維持・更新費が今後増える見通しで、赤字に転落する可能性があるという。
 JR四国の半井真司社長は「経営努力はしてきたが、人口減で非常に厳しい」と話す。利用客が多い高松―多度津駅間の営業係数が115、松山―今治駅間が123であるなど、都市部の線区で稼ぎ、過疎地の赤字線区を支えるという構図を描けない。
( → JR四国、瀬戸大橋線以外は赤字  :日本経済新聞






 [ 付記 ]
 惨憺たる状況になったのは、ストロー効果のせいらしい。
 「本四架橋ができたら、本州から観光客がいっぱい押しよせるだろう」
 と目論んだら、そういう面もあったが、同時に、
 「地元の若者が、本州(関西)に移転した」
 という裏面が多大に判明した。地元には若者はろくに残っていない、というありさまだ。かくて地元は衰退していった。

 四国はもともとガラパゴスみたいに完結した孤島だったのだが、自給自足みたいな状況を離れた結果、本州に食い尽くされてしまった、という感じかな。
 ガラパゴスみたいな孤島が、大陸と地続きになったら、もともとの生物はすべて絶滅してしまうだろう。それと似た状況が発生したと言えそうだ。進化論的には、ごく当然の結末ということか。

 教訓としては、捕らぬタヌキの皮算用はやめておけ、ということだ。夢見てだまされるなんて、詐欺師に引っかかったも同然だね。スッカラカンになるのは自業自得。



 【 関連項目 】

 → JR四国は全面廃線せよ: Open ブログ
posted by 管理人 at 23:31| Comment(2) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
では、橋を造らなければよかったかというとそうでもないかと。遅かれ早かれ赤字の蔓延は避けられず単に延命効果しかありません。この構造的問題は未だ解決の兆しが窺えないわけです。

今後、北海道、九州、山陰、東北と問題化していくのは目に見えています。これは、インバウンドとか観光立国などの観光産業を振興しても解決に向かうとは思えません。これらは、むしろ問題の一因にすらなっているような。
Posted by 作業員 at 2019年03月23日 19:23
中央と同じベクトルを持とうとしていたら、そりゃ、若者は中央(方向)へ行っちゃいますよね。別のベクトルを打ち立てて、違うことを売りにしていかないと……それも同化に負けないくらいのインパクトで……どこも同じになって、全体で没落というコースだな。
Posted by noname at 2019年03月26日 21:37
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