2019年03月16日

◆ ニュージーランドの銃乱射

 ニュージーランドで銃乱射事件があった。その感想。(ナンセンス話。)

 ──

 特に論評するつもりはないのだが、興味深い話を見つけた。
 この犯人の犯行理由は、白人社会を侵略する有色人種を許せないから、ということであるそうだ。
 実行犯のタラント容疑者のものとみられる74ページの犯行声明文がインターネット上に投稿されている。非白人の移民が欧州などの国々で人口を増やすことを「白人へのジェノサイド(集団殺害)」などとして危機をあおっている。2017年4〜5月に西欧を旅行した体験を挙げ、「フランスで訪ねたどんな小さな街にも侵略者がいた。非白人が多いというのは誇張だと思っていたが、実は全く控えめな言い方だったとわかった」と強調。その際「暴力的で革命的な方法が、現在の危機に対する唯一可能な解決策だ」と悟ったという。
( → 「白人危機」あおる声明 NZ乱射、銃5丁所持 豪州人の男、殺人罪で起訴:朝日新聞デジタル

 では、この犯人はどうして、欧州でなくニュージーランドで事件を起こしたのか? 事件を起こすのなら、欧州でやればいいのに、ニュージーランドでやるのは筋違いでは? ……そう思っていたが、記事の続きにはこうあった。
 ニュージーランドには犯行の計画を練る間に一時的に住んでいただけで、「世界の最も遠いところでさえ侵略者がいる」ことが示せると考え、犯行場所に選んだという。 

 ほほう。これはおもしろいですね。なぜか? それは、ニュージーランドやオーストラリアは、もともと先住民のものであったからだ。
 ここでは、侵略者は白人なのだ。なのに、その歴史を知らないのだろうか?
 かくて、歴史的無知に基づいて、侵略者である白人を先住民と見なした。そのあとで、有色人種を侵略者と見なしたわけだ。

 これじゃ、まるで、自分で鉄砲をぶっ放しながら、「鉄砲で撃たれた!」と騒いでるようなものだ。
 うーん。むちゃくちゃですね。ほとんどギャグだ。これほど馬鹿げた事件は、滅多にないね。



 [ 余談 ]
 似た愚行。

  ・ トランプ大統領による、非常事態宣言。(国境の壁)
    → 参考記事

  ・ 安倍首相による、データ取り扱いの提言。
    → 参考記事
    → はてなブックマーク
posted by 管理人 at 20:44 | Comment(1) | 一般(雑学)5 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 訂正:
 先住民を「アボリジニ」と記しましたが、これは間違いだったので削除しました。
 アボリジニは、オーストラリアの先住民。
 ニュージーランドの先住民は、マオリ族(マオリ人)でした。
 両者は区別されます。
  https://oshiete.goo.ne.jp/qa/1826502.html
Posted by 管理人 at 2019年03月17日 08:17
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