2019年03月07日

◆ レビー小体病(ガッテン)

 医者に行って、処方を受けたら、かえって病状が悪化してしまった、という例がある。医者も知らない病気のせい。

 ──

 NHK のガッテンで放送された話。

 まずは、体験談。
 医者に行ったら、「うつ病だ」と診断されて、薬をもらった。だが、薬を飲むと、ひどい症状になる。医者に「薬をやめたい」と言ったら、「薬を飲まないと、もっとひどいことになりますよ」と言われたので、やむなく薬を飲み続けた。
 しかし何年かたって、別の医者にかかったら、真相が判明した。うつ病ではなく、レビー小体病だったのだ。これに対して、うつ病の薬を飲むと、ひどい副作用が生じる。病気は悪化するばかり。
 そこで、レビー小体病の薬をもらったら、症状は大幅に改善されたという。
 誤診ですね。

 ところが、この誤診をする医者は、かなり多いそうだ。レビー小体病という病名を知らない医者が多いからだ。
 レビー小体病とは何か? アルツハイマー病に似ていて、脳にゴミが溜まる病気である。
 その症状は? アルツハイマー病のように、記憶減退が起こることはない。かわりに、幻視が出る。
 幻視とは? 目の前の空間に、いるわけでもない人物が現れたり消えたりする。あるとき突然、目の前に男性が現れて、びっくりする。ところが数分後には、その男性が消えてしまって、またびっくりする。そして、男性が消えたあとには、ギターケースがある。
 どうしてこういうことが起こるのか? 見たものに対する認知がおかしくなっているらしい。実際にはギターケースを見ているのだが、それを「男性だ」というふうに誤認してしまうらしい。ただし、見ている本人(患者)は、それがまさしく男性だというふうに認識しているので、わけがわからなくなって、混乱してしまうようだ。
  → 認知症から難病まで!? 神経にたまる“ゴミ”の脅威 - NHK ガッテン!

 これは、よほどの珍しい難病かとも思えるが、そうではないという。アルツハイマー病の半分弱ぐらいの頻度で起こっているそうだ。認知症の分類では、アルツハイマーに次いで、2位を占めるらしい。決して珍しい病気ではないらしい。にもかかわらず、医者も世間も、この病気を知らないせいで、誤診が起こって、正しい治療を受けられない患者が多いらしい。

 へえ。そうなんだ。知らなかった。

 ※ レビー小体というのは、脳に溜まるゴミの名前。
   それが生じる病気が、レビー小体病。



 [ 付記 ]
 これに似てるのがパーキンソン病だが、こちらは近年、薬の開発が大幅に進んで、治療効果がよく出ているそうだ。パーキンソン病は、以前は大変な病気だったが、近年では、薬による治療がめざましくて、患者の状況は大幅に改善しているそうだ。

 へえ。そうなんだ。これも知らなかった。



 【 関連サイト 】

 → 「ためしてガッテン」で検証していた「レビー小体型認知症」についてのまとめと感想 ? 壊れた大人のマインドノート

posted by 管理人 at 23:28| Comment(4) | 医学・薬学 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
脳の神経細胞の中にゴミが貯まるといえば、BSEを思い出します。

だれか、BSEとレビー小体関係の病気の対比をしてくれないかなぁ?
Posted by 名無しの通りすがり at 2019年03月09日 22:42
 BSE は、ゴミじゃなくて、悪性プリオンという悪さをするやつがあって、感染する。かなり凶悪。

 レビー小体病は、感染しないし、ことさら悪さをしない。機能がおかしくなる(正常に働かない)だけで、細胞レベルで壊れるわけじゃない。

 比喩で言うと、後者はアクセルの調子がおかしくなるようなもので、前者はエンジンの気筒そのものがぶっ壊れているようなもの。
Posted by 管理人 at 2019年03月09日 23:23
>レビー小体病は、感染しないし、ことさら悪さをしない。

ただレビー小体のできやすさには遺伝的な要素があるような印象を持ちました。
Posted by 作業員 at 2019年03月10日 01:17
管理人さん、わかりやすい解説をありがとうございます。

BSEの感染はウィルスのような空気感染ではなくて、他人の中で作られた悪性プリオンを消化すると体内に貯まるのですね。レビー小体は、神経細胞内で合成される。

さらに悪性プリオンとレビー小体では、悪さの度合いが段違いと。
Posted by 名無しの通りすがり at 2019年03月10日 10:50
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