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DNA の分析は、資料が古くて困難だったが、歯のなかの DNA を調べることで、新たな知見が得られた。
これは NHK の番組で示されたもの。
→ サイエンスZERO 「弥生人DNAで迫る日本人の起源」
番組の要旨は、下記にある。
→ 弥生人DNAで明らかになった日本人と半島人の起源
出典となる研究は、下記で公開されている。
→ RESEARCH:縄文人の核ゲノムから歴史を読み解く 神澤秀明(国立科学博物館)
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話の要旨は、こうだ。
・ 日本人は、縄文人と弥生人の混血(混合)だ。
・ 弥生人は、大陸に由来する。
・ 縄文人は、かなり独自の由来もつ。
このうち、1番目と2番目は従来から知られてきたが、3番目が重要だ。縄文人は、どうやら独自の由来をもつ1集団となって、まとまっているようなのだ。
これは、次のことを否定する。
「縄文人は、アジアの各地の住民の寄せ集めである」
そういうことは成立しないのだ。独自の固定的な1集団をなすらしいのだ。
なぜなら、仮にそうである(各地の寄せ集めである)としたら、遺伝子的には非常に多様な集団であるはずだからだ。
実際には、そうではない(遺伝子が集団的にまとまっている)ので、「出自が多様だった」とは言えないわけだ。
( ※ ただし、調査のサンプル数が少ないので、断定するには至らない。特定の一地方でだけ成立することかもしれない。)
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ただし、注意。この研究では、東南アジア人(フィリピン人やニューギニア人)との比較はなされていない。また、インドのドラビダ人との比較もなされていない。これらと比較すると、これらのどれかと一致する可能性もなくはない。不明だ。
縄文人の由来が、本当に独自であるのか、あるいは、東南アジアと共通するのか、あるいは、チベットあたりと共通するのかは、今回の研究ではわかっていない。
ただ、中国人やベトナム人のような大陸系とは、はっきりと違っているようだ、とわかる。
とはいえ、弥生人は大陸系なので、ここでは大陸系からの遺伝子の流入があったことになる。
※ 話は以下に続く。
【 補説 】
前回の項目では、次の図を示した。
縄文人と弥生人 2: Open ブログ
これは、本項の趣旨とは矛盾しない。
・ 弥生人は、中国南部(大陸)に由来する。
・ 縄文人は、チベットあたりに由来する。
というふうになっている。縄文人(古モンゴロイド)は、東南アジア由来ではなく、チベットあたりに由来するわけだ。その理由は、こうだ。
今回の調査からもわかるように、アイヌと琉球人の遺伝子的な共通性が高い。これは何を意味するか? アイヌの源流となった北方系の古モンゴロイドと、琉球人の源流となった中国北部の古モンゴロイドが、もともと共通性が高かった、ということだ。つまり、源流が近縁であった、ということだ。これは矛盾ではない。どちらも北方系の古モンゴロイドであった、と考えればいいからだ。( → 人類の進化(総集編) 2 )
仮に、琉球人が南方系の古モンゴロイドであったとすれば、琉球人とアイヌが遺伝子的に共通性が高いことが説明できない。このことからしても、琉球人とアイヌはともに北方系の古モンゴロイドに属すると考えていいだろう。
( → 縄文人と弥生人 2: Open ブログ )
というわけで、今回の番組とは別の理由で、「東南アジア由来ではなく、チベットあたりに由来する」と結論できるわけだ。
日本人のルーツは、宇宙人によって遺伝子操作された青森人であり、彼らが世界中に配置されて世界文明、宗教がつくられた、と主張しています。本も多数出していますが、厨二病的に「面白い」です(kindle のサンプルなど無料の範囲でお楽しみください)
遺伝子なんかどうでもいいです
日本の住居 何で高床式なんですかね
戸建てのお家 多分 そうでしょ 45pほど
管理人さん 本気になってくださいな