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ゴーン被告について、「1日3杯の米飯しか与えられず体重が 10キロも減った」と報道されている。息子の言い分として。
6日付の仏紙ジュルナル・デュ・ディマンシュによると、前会長の長男、アンソニー・ゴーン氏は同紙とのインタビューで、前会長が拘束されている環境に不満を示し、「1日3杯の米飯しか与えられず体重が 10キロも減った」「罪を認める文書に署名しなければ釈放しないと言われている。父は日本語が話せないのに、その文書には日本語しか書かれていない」と訴えていた。
( → CNN.co.jp : ゴーン前会長、逮捕後初の出廷 無罪を主張 )
「1日3杯の米飯しか与えられず体重が 10キロも減った」という報道は、15日の 23時の NHK ニュースでも報道していた。マスコミがあちこちで同じ趣旨で報じている。
しかし、これは誤訳だ。
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原文の仏語を、以下に示す。
→ 原文の仏語
→ フランス語のニュース
これの英語への機械翻訳(Bing)を、以下に示す。
"He resists, even if he has lost a dozen kilos by eating three bowls of rice a day. The conditions are not very healthy", he explains
これの日本語への機械翻訳(Bing)を、以下に示す。
"彼は1日に3杯の米を食べることによって十数キロを失ったとしても抵抗する。条件はあまり健康ではありません "、彼は説明します
「条件」はむしろ「状況」と訳すべきだが、あとはだいたい正しい。大事なのは、次のことだ。
「彼は1日に3杯の米を食べることによって十数キロを失った(痩せた)」
ここでは「1日に3杯の米しか与えられず」とは書いてない。むしろ、米をそんなにたくさん与えられたから痩せた、と理解するべきだ。
これは何を意味するか? 次のことだ。
「ライスは野菜である。食事として野菜ばかりを(そんなにもたくさん)与えられていて、ベジタリアンみたいな食事になっている。そのせいで痩せてしまった。もっと脂肪や肉をふんだんに与えよ。ベジタリアンみたいなひもじい食事をやめよ」
この発想のもとには、「米は野菜だ」という欧米流の発想がある。
→ RICEは野菜?
→ 「欧米では、ライスは野菜だそうです。」 知恵袋
実際には、ご飯を3倍も食べることは少ないだろうが、「米は野菜だ」という思い込みがあるから、「米という野菜をそんなにたくさん食べたら、ベジタリアン食になって、痩せてしまう」というふうに考えるわけだ。
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というわけで。
「1日3杯の米飯しか与えられず体重が 10キロも減った」
という報道は、誤りである。それは誤訳だ。正しくは、
「米飯を1日3杯も(そんなにも多く)与えられるせいで体重が 10キロも減った」
である。その趣旨は、
「ご飯が足りない」
ではなく、
「米のような野菜ばかりでなく、肉や乳製品をもっと与えよ」
ということだ。具体的には、
「ベーコンやチーズをたっぷり与えよ」
ということだ。
これを誤解・誤訳しているという点で、NHK を含めた報道はすべて間違っている。
[ 付記 ]
「痩せた」というが、「肥満体質だったのがダイエットで健全化した」と見なす方がいいかもしれない。ホリエモンはデブだったのが、ムショ暮らしでスマートになった。
ただし、大柄の外国人の場合には、食事量を多くする必要があるかもしれない。
だとしても、「差し入れ」は可能なので、拘置所内の店舗で選んだ食品を、自由に買って差し入れすれば、食事不足の問題は解決するはずだ。
[ 余談 ]
関連情報。
仏紙ルモンド(電子版)は14日、日産自動車の会長を解任されたカルロス・ゴーン被告(64)について、仏ルノーの会長兼最高経営責任者(CEO)からも解任されるべきだ、との社説を掲載した。
同紙は「日産とルノーの提携関係は日に日にもろくなっている」として、関係修復が必要と指摘。「ゴーン氏が職にとどまるのは客観的にみて無理で、時間が経つごとに、ルノーの経営陣は(解任の)引き延ばしの正当化が難しくなる」とした。
( → 「ゴーン氏がルノー会長職、無理」 仏ルモンド紙が社説 [ゴーン前会長]:朝日新聞 )

たとえ、日に(どんぶり)3杯の米を食べて、痩せたとしても、彼は抵抗する。
という意味と思うので、野菜という事もそうだし、実際にそうという事は言っていない。
息子が父親の決意を述べたに過ぎない。