2018年12月25日

◆ 夜に黒服で歩くな

 夜に黒い服を着て歩くと、「闇夜のカラス」状態なので、自動車に撥ねられる危険が増す。

 ──

 ……という話を聞くと、「当り前だ」と思うかもしれないが、その当たり前のことにたいていの人が気づかない。
 それは、次の事例からわかる。




 右折した自動車が歩行者を撥ねている。交通事故。
 これを見て、たいていの人は、次のいずれかの意見だ。
  ・ 右折車が悪い。(前方不注意だ)
  ・ カメラのある自動車が悪い。(消灯している。)

 それらの意見は、下記にある。
  → はてなブックマーク - 交差点でのライト消灯文化は滅ぶべき

 しかし、私はこう考える。
 「この事故の最大の原因は、歩行者にある。歩行者は黒っぽい服を着ているので、夜には見えない。見えないのでは、自動車にぶつけられる危険度が高まる」


 これを避けるには、次のようにすればいい。
 「白いレジ袋(または白い鞄)を手でぶら下げるか、白いズボンをはく」


 このようにすれば、弱いライトでもすぐに目立つから、ぶつけられる危険性は著しく低下する。だから、そうするべきだったのだ。

 ──

 なお、本件では、「事故の責任者は誰にあるか?」という責任論を論じているのではない。責任は、事故を起こした右折車にあるに決まっている。
( ※ なお、消灯している自動車は、消灯している点で交通法規違反をしているが、倫理的には悪であっても、事故の責任を問うほどではない。仮に点灯していたら、歩行者が見つかっていた可能性もあるが、逆に、ライトのまぶしさのせいで歩行者を見失っていたかもしれないので、善悪相半ばする。)

 では、責任を論じているのでないとしたら、何を論じているのか? 法律論ではなく、安全論である。「人の命を守るためにはどうすればいいか?」という話だ。
 本サイトではしばしば、「安全性」や「事故」を話題にする。「事故による死者をなくすにはどうすればいいか?」ということを話題にする。その一環として、「歩行者が命を守るにはどうすればいいか?」を話題にする。そして、こう結論する。
 「夜に黒っぽい服を着ている歩行者が多いが、とても危険だ。ゆえに、方針を改めるべきだ。白いレジ袋などを手で提(さ)げて、弱い光でも目立つようにして、事故に遭わないようにしよう」

 これが本項の結論だ。

 ──

 夜間に自転車で走っていると、黒い服を着ている人はよく見えないことが多い。たいていは、その人の姿は見えないまま、「灰色の背景のなかに浮かぶ、黒い人の姿」として認識されるだけだ。つまり、何かが見えるのではなく、「見えないもの」として認識されるだけだ。だから、背景が暗いと、人の姿も見えないことになる。

 まったく困ったことだが、こういうふうに「黒い服を着て歩いている人」とか、「黒いベビーカーを道脇に止めている人」とか、危険なことをしている人がとても多い。
 こういう人たちは、「自分が事故の被害者になろうとしている」ということに気づくべきだ。「私は悪くはない」と思っていても、死んでしまったら何にもならない。死んだあとで、「相手の方が悪いんです」と言い張っても、何にもならない。そもそも「死人に口なし」だろうし。まして、赤ん坊を黒いベビーカーに乗せて通り道に止めておくなんて、言語道断だろう。

 にもかかわらず、そういう危険なことをする人が多いから、冒頭のような事故も起こる。この撥ねられた歩行者は、生死不明だが、撥ねられたあとで動けなくなっていることは事実だ。たぶん脳しんとうだと思えるが、死んでしまった可能性もある。
 こういうことにならないように、夜間は白っぽいものを手で提げておくようにしよう。

( ※ 白っぽいものを手で提げるのは、腰から下しかロービームでは照らされないからだ。上半身に白い服を着ていても、ロービームは届かないので、ほぼ無効である。)



 [ 付記 ]
 この撮影者は、事故を見たあとで、そのまま立ち去っている。ここでは、重要なことをなしていないようだ。
  ・ ただちに救急車を呼ぶ。(119番)
  ・ ただちに警察を呼ぶ。(110番)

 どちらもしないで立ち去るなんて、無責任にもほどがあるね。「画像は保存してあるので大丈夫」なんて思っているようだが、人命のことはろくに考えていないようだ。

 黒い服を着ている歩行者もひどいが、撮影者もまたひどいね。

  ※ 撮影といっても、ドラレコの自動撮影。



 【 関連動画 】

 ハイビームとロービームの違い。
 ロービームでは、まともに光が当たらないとわかる。黒い服を着ている人には、気づきにくい。特に、自動車の正面以外では、光が届きにくい。




 ※ 自動車が右に曲がるときには右側を広く照らす、という最新技術もある。だが、あまり普及していない。



 【 関連項目 】
 最新のハイテク技術で抜本的に対策する……という案もある。
 赤外線カメラで歩行者を探知して、あとは自動ブレーキを作動させればいい。これで、自動的に検知してブレーキ作動となるから、事故は起こらない。
 この件は、下記で述べた。
  → 自動運転車の事故・続報: Open ブログ



 【 関連サイト 】

 2ちゃんねるの声。「危険だ」という声が続出。
  → 雨降る夜の国道で上下黒い服を着ていた63歳がはねられ死亡 「ブレーキを踏んだが間に合わなかった。ライトは下向きにしていた」

 一部抜粋。
反射材は車には有効だが自転車には無効
自転車の弱いライトでは反射しないため

posted by 管理人 at 23:57| Comment(3) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
赤信号停止中はライトを消灯する,という昭和のマナーを私は守っています。
蒸発現象以外メリットはなさそうですが,直ちに道交法違反になるとは限りません。
Posted by 先生 at 2018年12月26日 06:29
ブログ主の主張に賛成であるが、より効果的な対応は「反射材」もしくは「フラッシュライト(点滅式ライト)」の使用であろうか。

寿限無はすでに会社生活をリタイヤした身であるが、現役時代は革靴に反射材を貼り付け、鞄にキーホルダータイプのフラッシュライトをぶら下げて通勤した経験がある。
特に、フラッシュライトは効果抜群で、自ら発光することで、ロービーム・ハイビーム関係なく自己の存在を示し、また点滅発光は通常の連続発光に比べて目立つことから、愛用していたものだ。

Posted by 寿限無 at 2018年12月26日 09:12
いっそのこと、自転車にはド派手な装飾を推奨し、反射材をたくさんつけさせるような方向に持っていったらどうでしょうかね?
自動車でこれをやると痛車になりますが、自転車ではむしろ好ましいのでは?と思ってしまいます。
Posted by 反財務省 at 2018年12月26日 18:27
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