2018年12月21日

◆ ゴーン事件の舞台裏

 ゴーンの不正事件には、舞台裏がある。それは、「フランス側による植民地化に対し、日産側が独立運動をした」ということだ。

   ※  最後に 【 追記 】 を加筆しました。かなり長い。


 ──

 ゴーンの不正事件では、当初は不実記載という問題があった。これは、ただの書類上の形式犯のように見えるが、もっと重要なガバナンスの問題だった。
  → ゴーンの不正は有罪に値するか?: Open ブログ

 その後、昨日になって、特別背任の件で再逮捕された。こういう問題もあるわけだ。
  → ゴーンの法律的な罪名は?: Open ブログ

 この「特別背任」では、ゴーンによる「日産の私物化」という件が話題になっている。会社の金を勝手に猫ババして、自分の財産にしてしまおう、というわけだ。
 この件では、朝日に報道がある。
 特捜部によると、ゴーン前会長は、自分の資産管理会社と銀行の間で通貨のデリバティブ(金融派生商品)取引を契約していたが、多額の損失が発生。このため2008年10月、契約の権利を資産管理会社から日産に移し、約18億5千万円の評価損を負担する義務を日産に負わせた疑いがある。
 この権利はその後、再び前会長の資産管理会社に戻された。ゴーン前会長は、その際に信用保証に尽力した関係者が経営する会社に対し、09年6月〜12年3月の4回、日産の子会社から計1470万ドル(現在のレートで約16億3千万円)を入金させた疑いがある。
( → ゴーン前会長を特別背任容疑で再逮捕 東京地検特捜部 ゴーン前会長:朝日新聞

 この件は、前から話題になっていた。しかしそのときはゴーン側が反論していた。「日産に負担してもらうつもりだったが、指摘を受けて、元通りにした。だから日産には負担してもらっていない」と。
 しかし実際には、そういう形式を取ったあとで、その分を裏口から補填していたわけだ。「日産の子会社から計1470万ドル(現在のレートで約16億3千万円)を入金させた」という形で。……こういう裏口経由で隠蔽したのは、たぶん、取締役グレッグ・ケリーのさしがねだろう。
 ともあれ、行為ふうに、日産の金を食い物にしていたわけで、これは「日産を私物化していた」と言えるわけだ。(だから特別背任となる。)

 ──

 以上は、すでに報道されていることのまとめだ。
 一方、新たに、次のことを指摘したい。
 「ゴーンが日産を私物化しようとしていただけでない。フランス政府が日産を私物化しようとしていた」


 そもそもの話、前にも述べたように、フランス政府はルノーの 15%の株しか持っていない。それでいて、ルノー経由で、日産の全体を好き勝手に利用しようとしている。15% という点では、日産の持つルノー株と同じ比率であるにもかかわらず、そういう横暴なことをやろうとしているわけだ。
  → ゴーンの法律的な罪名は?: Open ブログ

 ではどうして、フランス政府はこういう横暴なことをやろうとするのか? そもそも、政府が民間企業に勝手に経営介入しようとするのもおかしいが、まして外国の企業を勝手に経営介入しようとするのもおかしい。それも、過半数の株を持っている国営企業ならともかく、たったの 15% しかもっていないくせに。また、ルノーにしたって、日産の過半数の株を持っているわけでもないのに。まったくもって、フランス政府の方針は、横暴だし、差し出がましい。ほとんどジャイアニズムだ。

 そこで、私はこう推定したい。
 「フランス政府の方針は、白人が有色人種を支配しようとする植民地主義に基づくものだ」

 というふうに。これなら、彼らが横暴なことをすることも理解できる。
 彼らにとって、自分たちは人間様であるが、東洋の端っこにある黄色人種は、猿の一種なのである。上級の人間様が、下級の猿を支配するのは、当然のことだ。だから、比較的賢い猿をうまく支配して、人間様に奉仕するように、うまく調教しよう……というわけだ。
 ま、猿と言ってもいいし、ロボットと言ってもいいし、奴隷と言ってもいいが、いずれにせよ、日産はご主人様と対等であるわけではなく、あくまで奉仕することが運命づけられているのである。なぜなら日産は黄色い猿の会社であるからだ。肌の色が白くないからには、日産は猿の会社であるのだ。その点、神の子供である白色人種様に奉仕するのは、当然なのだ。
 そういうわけで、フランス政府は、日産を支配したがるわけだ。これがつまりは、「フランス政府による日産の私物化」だ。ゴーンが日産を私物化しようとしただけでなく、フランス政府もまた日産を私物化しようとしたのである。

 ──

 そこで、それに異を立てたのが、日産の日本人社員たちだ。まず、フランス政府はゴーンに対して、「日産とルノーの関係の不可逆化」という変なことを命令した。これはいかにもおかしな命令である。言っていることが抽象的すぎて、何のことやらさっぱりわからない。およそビジネスの言葉ではない。
 とすれば、それは、言外の意があるのである。しかも、明白には語れないような意が。それがすなわち、「日産の植民地化」なのだ。そういうふうにはっきりと語ると、露骨すぎてまずいので、「関係の不可逆化」なんている曖昧模糊たる言葉を使ったのである。(ここでは、言葉が曖昧であるということ自体に重要性がある。)
 そのことは、日産の日本人重役(特に社長の西川)には、ピンと来た。なぜなら、フランス政府による圧力に対して、それまではゴーンは完全と突っぱねていたのに、今年の初めごろから、ゴーンはフランス政府に反対しなくなったからだ。このことから、「ゴーンはルノー会長の座を保証されるかわりに、フランス政府の要求を受け入れるつもりだな」と察されたわけだ。

 そこへ、朗報が出た。ゴーンによる日産の私物化という違法行為に耐えかねた担当者(外国人重役)が、実状を 監査役に教えたのだ。
  → 「もう耐えられない」 ゴーン容疑者捜査の端緒 外国人幹部の告白リンク修正済み
  → カルロス・ゴーンを斬った日産自動車「3人の侍」リンク追加

 ではなぜ、この外国人重役は、そんなことをしたのか? それは、彼に良心があったということのほかに、重要な点がある。彼は白人ではなかった、ということだ。
  → “カリスマ”を裏切ったインド人執行役員の正体
  → ハリナダ(日産専務執行役員)が不正実行役で司法取引をしたと判明

 このインド人は、顔は白人だが皮膚は黒人、という感じだ。インドで言えば、ドラビダ地方の人である可能性が高い。インドでは、カースト制があって、白人系の人々は高いカーストに属して、黒っぽい肌の人々は底辺カーストに属することが多い。だから、そういうカーストの差別に虐げられていた可能性が高いわけだ。
 ( ※ 報道では「マレー系のインド人」ということなので、上記のような人種の推察は間違っているかも。ま、細かな人種は、どうでもいい。)


 こういう人であれば、白人系のゴーンの植民地化政策に賛同する気持ちは弱いだろう。グレッグ・ケリーのような白人ならば、ゴーンによる植民地化を推し進めることにためらいはなかっただろうが、肌の黒いインド人ならば、ゴーンによる植民地化を推し進めることにためらいがあっただろう。たとえ法律に触れるようなことであっても、それが倫理的に許されることならば協力のしようもあっただろうが、それが「白人による日産の植民地化」ということであれば、とても協力する気にはなれなかっただろう。
 こうして不正が露見したわけだ。

( ※ 仮にこの不正の担当者が黒い肌の人でなければ、不正を告発しなかった可能性が高い。特に、日本人であったならば、日本人らしい忠誠心ゆえに、告発しなかった可能性が高い。告発したのは、黒い肌ということが大きな要素であっただろう。)

 ──

 というわけで。
 今回の問題は、ただの個人的な欲深さという問題があるだけではないのだ。そこでは、「植民地化と独立運動」という力学が働いていたのだ。そして、その力学をもたらしたのは、「白人と有色人種」という対比だったのである。

 思えば、トランプがメキシコとの間で「国境の壁」というのをどうしても作りたがるのも、そこには、人種差別の意識があるからなのだ。
 「白人の国に有色人種が流れ込むのは認められない」
 「このままでは、合衆国は白人が少数派になって、有色人種の国になってしまう。それだけは避けたい」
 こういう人種差別的な意識があった。それゆえ、国境の壁にこだわり、「大統領がストライキをする」というメチャクチャが起こるようになった。
  → 米大統領のストライキ: Open ブログ

 それと同様のことが、ゴーン事件の背景にもあるのだ。フランス人が白人として日産を植民地化しようとしたことが、日産の独立運動を招いて、今回の不正の発覚に大きく影響した。こういう大きな背景(舞台裏)があるのだ、ということを、本項では指摘しておこう。



 [ 付記 ]
 特別背任の容疑は、今回は「当期の損失の付け替え」であるようだ。
 他に、「海外不動産の経費」「姉の不労所得」という問題もある。これらも、再逮捕の容疑になるかもしれない。としたら、あと1〜2回の再逮捕があっても、おかしくはないだろう。



 [ 補足 ]
 人種差別と聞くと、「嘘だろう」と思う人も多いかもしれないが、欧州における人種差別はとてもひどくて、日本人はひどい目に遭っていることは有名だ。英国やドイツでもひどいが、特にひどいのはフランスだ。日本人がフランスでひどい人種差別にあった例は、枚挙に暇がないくらいだ。ググっても見つかる。
  → 人種差別 日本人 フランス|ドイツ|英国 - Google 検索

 最近では、歌手の GACKT がひどい目に遭った例が話題になった。
  → 人種差別  フランス GACKT - Google 検索

 ただし、GACKT がレストランで差別されたことには、理由がないわけでもない。日本人観光客がフランスでチップを渡さないことだ。
  → フランス 日本人 チップ - Google 検索



 【 追記 】
 本項の意図がわかりにくいと思えるので、説明しておく。
 本項は一見して、「人種差別をネタにして、人種間闘争を煽っている」というように見えるかもしれない。しかし、そういう煽動的な意図はない。
 本サイトの一貫した方針は「真実に気づけ」ということだ。そのために、人々の自覚していない(無意識的な)真実を指摘する。では、本項では、どんな真実を指摘しようとしているのか? こうだ。
 「白人に食い物にされているということ」
 こういう真実に気づけ、というのが、本項の狙いだ。

 今回の事件では、リベラル意識の高い人から、検察批判が多い。「ゴーンの人権を無視するのはけしからん」とか、「逮捕・勾留する必要はない」とか、「ただの形式犯罪にすぎない」とか、そういうふうに検察を批判する声が高い。
 しかし、そんなふうに検察を批判しているのは、「人権は大切だ」と思っているからだろう。そして、「自分たちには人権がある」と思い込んでいるからだろう。
 しかし、それは思い込みだ。自分たちに人権があると思い込んでいるのだろうが、日本人には人権なんかない。なぜなら日本人は、黄色い猿だからである。猿は人間様に食い物にされるべきものであって、人権なんかないのだ。猿が自分を人間だと思って、自分には人権があると思うのは、ちゃんちゃらおかしい。……というのが、(私でなく)白人の発想なのだ。
 こういう白人の発想を理解しないで、白人擁護をするのは、馬鹿丸出しというしかない。そんなことだから、何十億円もの巨額を食い物にされても、平然としていられるのだ。(猿だから計算能力もないのだろう。自分の損を計算できない。)
 特に、巨額の損失を「将来の損失だから、現実にはまだ発生していないので、罪ではない」という主張に至っては、笑止千万というしかない。「将来の損は損ではない」なんて、未来のことを予想できないのか? これでは朝三暮四の猿そのものだ。
 隠した報酬は退任後に支払う仕組みであり、前会長はまだ受領していないことが報じられると、「形式犯だ」「特別背任が実質犯なのに、できなかった」との批判が噴出した。
( → 戦線拡大に出た特捜 原因は「裁判所の仕打ちだ」 ゴーン前会長:朝日新聞

 まだ受領していないとしても、「将来は受領する」という文書が正式に締結されていて、日産の責任者の署名がある以上、それは受領したのも同然なのである。それは、どのような契約書や債券や借金証文についても当てはまる。「今はまだ効力が発生していないから、この契約書(債券)の価値はゼロだ」なんていう主張は成立しないのだ。
 こんなこともわからないで、白人様の擁護に走るのだから、猿の無知さ加減には呆れるしかない。

 というわけで、こういう猿たちに向かって、「おまえたちは(白人様からは)人間扱いされていないぞ。自惚れるな」と教えて上げているわけだ。
 人間だと自惚れている猿に向けて、自分の姿を鏡に映すようにして、真実を教える。……そういう鏡のような役割が、本項だ。



 【 関連動画 】




posted by 管理人 at 23:08| Comment(8) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 最後に [ 補足 ] を加筆しました。人種差別された日本人の実例。

 また、文中のリンクを修正・追加しました。計2件。赤字の箇所。
Posted by 管理人 at 2018年12月22日 07:27
いまではルノーのほうが日産より
圧倒的な人員を抱えるのに売上は圧倒的に少ない
飯の種をなくしたら、今のデモ以上の暴動が起きるかも
Posted by 老人 at 2018年12月22日 07:46
> 日産より圧倒的な人員を抱える

 日産の従業員数が少なく見えるのは、工場の従業員を、契約社員や派遣社員みたいにして、正社員にしていないからなんです。正社員で雇っているルノーの方が待遇はマシです。
Posted by 管理人 at 2018年12月22日 09:06
 22日の朝日記事。(新着)
  → https://www.asahi.com/articles/ASLDP5FWTLDPUTIL03M.html
Posted by 管理人 at 2018年12月22日 09:12
ルノーが日産の株40%以上持ってる以上、子会社なのでルノーの意向に従うのはある意味当然だと思いますけど。
人種差別とかでなく、単なる資本の論理かと。潰れそうになったとき日産の復活信じて投資したルノーが褒められるべきで、今更不公平だという資格は誰にも無いと思います。
Posted by しかし at 2018年12月22日 09:17
 15%のフランス政府、と書いているんですけど。お間違えなく。

 日産とルノーの関係は、うまくやっていて、何も問題がありません。問題があるのは、フランス政府(15%)による介入だけです。そこを論じています。
Posted by 管理人 at 2018年12月22日 10:08
 最後に 【 追記 】 を加筆しました。かなり長い。(朝三暮四の猿の話など。)
Posted by 管理人 at 2018年12月22日 11:42
いつもながら秀逸な内容とリンク、とても面白くて勉強になります。ありがとうございます。
Posted by gunts at 2018年12月25日 04:08
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