2018年11月20日

◆ 保温パイプの修復

 保温パイプ(保温材で被覆されている配管)は、経年劣化で保温材が崩れてしまうことがある。それを修復するには?

 ──

 エアコンの室外機と室内機を結ぶ配管は、保温材で被覆されている。
 ガス瞬間湯器沸かし・ガス風呂でも、室外機と室内機を結ぶ配管は、保温材で被覆されていることがある。

 これらの保温材は、厚い発泡プラスチックでできていることが多い。さらにその外側がプラスチックのテープでくるまれていることも多い。
 ところが、そういう保温材が、経年劣化で崩れてしまうことがある。そのあとは、保温材がなくなったあとで、内部の配管が剥き出しになってしまう。
 こうなると、熱を遮断することができなくなるので、機械の機能が損なわれる。
  ・ エアコンの能力(冷房・暖房)が落ちる。
  ・ 湯沸かし器や風呂の温水が冷める。


 だから、何とかして修復したい。では、どうやって? 

 ──

 プラスチックのテープぐらいはどこにでもありそうだが、保温剤としての発泡プラスチックは容易には入手しがたい。
 そこで、困ったときの Open ブログ。名案を示そう。

 「 100円ショップのセリアに行って、発泡プラスチックのパイプを購入する」

 外形が 8cm、内径が1cm ぐらいの、発泡プラスチックを売っている。下記のようなものだ。


2rolls.jpg


 この紫のものがそうだ。(色違いで、赤や黄色のものもある。)
 これはたぶん、発泡ポリエチレンだ。発泡材。これを適当な長さに切って使う。

 「内径が1cm では小さすぎる。パイプの太さは直径3cmぐらいあるから、パイプが収まらない」
 と思う人が多いだろう。しかし、大丈夫。こうするのだ。

 「円のうち、3分の1ぐらい(扇形)を切り取って、残りの3分の2ぐらいを使う」

 すると、3分の1の部分に(何もない)空間ができるから、ここにパイプを収める。
 つまり、パイプの全体を被覆するのではなく、パイプの片側だけを被覆する。残りの片側は、壁に密着している。
 つまり、3分の2の部分(発泡材)と、壁とで、パイプを挟むようにして、被覆するわけだ。

     (発泡材) (パイプ) (壁)


 という感じで、挟むわけだ。これでOK。



 [ 付記1 ]
 実際にやるときの手順では、次のようにする。

 (1) パイプでは崩れた部分と、崩れてない部分があるので、きれいにそろえる。ところどころ、崩れてない部分が残っていたら、それを剥がす。きれいに剥がして除去してから、その上に紫の発泡材をかぶせる。

 (2) かぶせるときには、ゴム糊で接着する。
    ※ イオンで 100円弱で売っている。

 (3) 壁の側に付いている保温材は、剥がさずに残しておくこと。注意! 

     (発泡材)■(パイプ)■(壁)
          ↑     ↑
          除去    残す


 [ 付記2 ]
 この状態では、保温材である発泡プラスチックが風雨に打たれて、劣化しやすい。
 そこで、発泡プラスチックの上に、アルミ保温シートをかぶせるといい。(これもゴム糊で接着する。)
 アルミ保温シートは、表面がアルミなので、風雨に耐える能力がある。また、剥がしやすいので、5年ぐらいして劣化したら、アルミ保温シートだけ剥がして交換すればいい。これで、何十年も持つ耐久性が備わる。

 アルミ保温シートも、セリアで 100円で売っている。
  ※ 上記の画像の下半分。

 [ 付記3 ]
 効果はあるか? 十分にある。
 瞬間湯沸かし器の配管(1メートル)に使ったところ、出る湯の温度が 1〜2度ほど上昇した。熱効率が5%〜10%ほど向上した感じだ。(逃げる熱が減った。)
 はっきりと体感できるほどの差が生じた。

 これは 11月中旬(外気温 15度)での数値。
 真冬(外気温 3度)ならば、もっと大幅な効果がありそうだ。

 [ 付記4 ]
 崩れていなくても、そろそろ崩れかけているところもある。そこには、アルミ保温シートを貼りつけるだけでいい。これで、崩れるのを予防できる。



 【 追記 】
 「断熱用のテープはホームセンターで売っている」
 という指摘がコメント欄に寄せられた。品物は下記。
  → 配管 保温材の販売特集【通販モノタロウ】

 これも一案だ。(ただし、自宅のそばにはない人も多いだろう。100円ショップなら、容易に見つかりそうだが。)(上記サイトでは、通販もしているが、配送料は 500円。)

 ──

 ただし、この方法は、作業に手間がかかる。なぜなら、もともとある被覆部(パイプと壁の間に残っているもの)を、すべて撤去する必要があるからだ。これは、接着剤が付いているので、撤去が難しい。ごりごりにこびりついているものを、きれいに撤去することには、難儀する。
 また、下手をすると、パイプに直接付いている薄いテープを、いっしょに剥がしてしまうことになりかねない。こうなると、薄いテープを貼り直すというふうに、別の作業が追加される。また、薄いテープを新たに購入する必要がある。そこまでやると、メチャクチャに時間がかかる。

 本項で述べた方法なら、作業の手間はほとんどかからないし、時間も短時間で済む。また、断熱材はきわめて厚いので、断熱性も高い。簡単で効果が高くなる。また、事後の耐久性も高い。(アルミで被覆するからだ。)
 コストが安いことのほかに、手間の簡単さと、性能の高さから、本項の方法をお薦めしたい。

 ※ 見映えはどうか? 別に、見映えは悪くないが、事後、そこだけがアルミで光って目立つ。そこだけが特殊な感じがする。家の裏側ならば問題ないが、家の表側だと、外から目立ちすぎて、まずいかもしれない。
posted by 管理人 at 23:55| Comment(4) | 一般(雑学)5 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
断熱チューブ耐候性のテープはリンク先のモノタロウとか、ホームセンターの資材コーナーにあります。
百均製品とは1mあたりの価格と相談したらいいでしょう。
Posted by 京都の人 at 2018年11月21日 00:14
 最後に [ 付記4 ]と 【 追記 】 を加筆しておきました。
Posted by 管理人 at 2018年11月21日 00:40
 最後の 【 追記 】 の後半に、いろいろ加筆しておきました。
Posted by 管理人 at 2018年11月21日 07:59
「保温屋さん」という職種があるくらいなので、プロと同等にやるのは難しいでしょうけど、機能面でいうなら保温材補修は大変有効だと思います。
配管内部の流体温度によっては、保温材の材質を選ぶ必要(主に耐熱性の観点から)がありますけど。あとは防火上の観点から「燃えにくい・燃え広がりにくい」材料にするとか。
Posted by けろ at 2018年11月21日 09:56
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