2018年11月15日

◆ 痴呆を治す方法

 認知症で痴呆になった老人の症状を大幅に改善する、という方法がある。

 ──

 これはテレビの「ガッテン」で紹介されていた方法だ。
 痴呆を治すなんて、およそ不可能なことのように思えるのだが、番組を見て、納得した。なるほど、と感じた。

 話の趣旨は、次の通り。

 ──

 認知症というのは、単に脳が痴呆化したものと思われているが、そうではない。視覚・聴覚・触覚などのすべての感覚機能が低下しているせいで、外界をうまく理解できなくなってきている。たとえば、こうだ。
  ・ 視野狭窄で、視野の中心部しか見えない。
  ・ 耳が遠くなって、言葉を聞き取れない。
  ・ 手足の触覚が鈍って、うまく感じ取れない。


 こういう状況を疑似的に体験させる器具もある。(視野を制限する器具など。)
 それを装着した人は、外界のことがうまく認識できず、自分の思うようなことができなくなるので、不愉快になるし、やたらと癇癪持ちになることもあるそうだ。
 逆に言えば、痴呆老人が癇癪持ちになるのは、脳が痴呆化したからというよりは、単に感覚器の能力が低下しているせいで、不愉快であるだけのことであることも多いようだ。

 「こういう感覚の状況を知ることで、痴呆老人の気持ちを理解してあげてください。大切なのは共感です」
 というような話もあった。
 また、「これを体験したことで、共感して、老人の気持ちに添えるようになった」という体験者もいた。

 ──

 さて。
 上記のことに基づいて、新たな対策の方法が示された。こうだ。
 「痴呆老人と意思疎通をする。言葉を話しかけても何の反応もないような痴呆老人に対しても、相手の真っ正面に立って、近い距離からきちんと見つめる。まるで恋人同士のように向かいあう。そしてきちんと相手に理解できるように話しかける」


 これを繰り返した結果、言葉を話しかけても何の反応もないような痴呆老人が、きちんと反応を返してくれるようになった。頷いたりして。それまではまったく無反応だったのに、「おいしい?」とか、「食べたい?」とかの問いかけに、きちんと反応してくれるようになった。
 それまでは不可能だったコミュニケーションが可能となったのだ。
 それは、完全な痴呆と見えた人が、「実は痴呆ではなかった」と判明したということでもあり、これまでの介護の常識が覆されたということでもある。  
 非常に重要な知見がここでは得られたと言えるだろう。

 何だか、「愛はすべての科学に勝つ」というような感じの話でもある。
 番組では、「愛する父と意思疎通できるようになって嬉しい」という娘の声が紹介されていて、ゲストのタレントたちも感激していた。
 非常に大切なことを報道する番組だと思った。拍手喝采したい。

  ※ NHK は偉い。( NHK を利用する安倍首相は別だが。)
  
 ──

 番組サイトは下記。
  → 認知症の人が劇的変化! “アイコンタクト”パワー全開SP
 一部抜粋。
 誰もがいつか直面するかもしれない「認知症の介護」。介護する人が経験するさまざまな困った状況を、相手への接し方を変えるだけで、劇的に改善できる可能性があることが分かってきました。そのカギが“アイコンタクト”。実は認知症の人は、認識できる視野の範囲が狭くなったり、認知機能の衰えによって介護する人が近くにいても気づかなかったりすることが。
 そこで重要なのが、相手の正面に入り、視線をしっかり交わすこと。これを意識的に行うと、スムーズに意思疎通が取れるようになり、暴言や歩き回るといった症状が改善するという事例が相次いでいるんです。


 関連サイトの一覧。
  → ガッテン 痴呆 - Google 検索



 [ 付記1 ]
 別の話だが、
 「痴呆になるのを予防する方法」
 というのも、知られている。こうだ。
 「歯の手入れをして、入れ歯になるのを防ぐ」


 総入れ歯になると、アルツハイマー病になる率が大幅に高まるそうだ。統計的に判明しているという。
  → 入れ歯 アルツハイマー病 - Google 検索

 [ 付記2 ]
 他に、アルツハイマー病の予防法というのもある。
  → アルツハイマー病を防ぐためにいま必要なこと 5つの方法で対策 | 日本生活習慣病予防協会

 特別なことを言っているわけではない。普通の「健康法」と同じである。運動して、十分な睡眠を取り、十分な野菜を食べる。肥満予防法にも似ている。さらにもう一つ、アルコールも控えた方がいい。酒の飲み過ぎは、アルツハイマー病の元だ。
 アルコールでアルツハイマー。ちょっと頭韻を踏んでいる。

posted by 管理人 at 23:59| Comment(1) | 科学トピック | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ややもするとアルコールは「百薬の長」などといわれますが、実際のところタバコが「百害あって一利なし」であるとすれば酒は「九十九害あって一利あり」という程度なので禁酒できるならするにこしたことはありません。
#まあ一応タバコも一利あって、大腸癌の発生を抑制するらしいです。統計的データであり、機序は不明ですが

一時期「フレンチパラドクス」などと騒がれたこともありましたが、統計的に不正な処理があったというのが結論です。
アルコール製造会社は製薬会社と起源が一緒だったりすることも多く政府や医学製薬業界と非常に癒着している業界です。
Posted by とおりがかり at 2018年11月17日 17:51
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