2018年11月14日

◆ 災害時の観光客への対策

 北海道の地震では、外国人の観光客を収容する避難所がなくて、大変だったそうだ。どうすればいい?

 ── 

 地震が起きたら、住民を避難所に収容する……という対策が取られている。しかしそこからすっぽり抜け落ちているものがある。観光客だ。
 北海道の地震では、大量の観光客(法人・外国人)がいて、批判所に収まりきらず、大変だったそうだ。何とか機転を利かせて、カバーしたが。
 昨年度、札幌市を訪れた観光客は過去最多の約1527万人。外国人宿泊者数も6年連続で最多を更新してきた。
 市のマニュアル上、帰宅困難者を想定した避難所はあった。だが、これほど多くの、外国人も含めた観光客向けの避難所の準備はなかった。
 明るくなってから、札幌市観光・MICE推進部長の森有史(58)は、市長の秋元克広(62)に呼ばれた。
 「(観光客の)避難所は足りてんのか」
 「どこかないのか」
 都心で市が融通できる大規模なスペースは限られている。候補にあがったのが、10月に開館を控えていた市民交流プラザだった。市役所本庁舎前にあり、非常電源も備えている。「よし、ここだ。使え」と秋元。
 1、2階を臨時の避難所にした。
 想定外の今回の事態。「避難所に関しては、よく言えば『機転を利かせた』だが……」と森。市は今後、観光客向けの避難所の制度化を検討する。
( → (てんでんこ)ブラックアウト:4 札幌市:朝日新聞 2018-11-14

 東日本大震災のあと、避難所の対策はきちんとできているかと思ったら、全然できていなかったわけだ。もちろん、北海道だけではない。他の都市も同様だろう。日本人住民の収容はできても、外国人観光客を収容するための避難所はないようだ。

 ネットで調べても、対策はろくにできていないようだ、と確認できる。特に、熊本地震のときの対処の問題点が、いろいろと確認できる。
  → 地震 避難所 外国人 - Google 検索(検索一覧)

 ──

 では、どうすればいいか? 何か、うまい案はないか?
 これについては、同じ記事(朝日)の、次のことが参考となる。
 市内では、観光客の多くが行き場を失っていた。ホテルが停電し、北海道を抜け出そうと、早朝にチェックアウトした観光客は、JR札幌駅を目指した。だが、列車は動いておらず、避難所に向かうよう促された。

 観光客は、自分のホテルに留まればいいのだ。ホテルを出る予定だとしても、そのまま延泊すればいい。どうせ地震になれば、その日以降に来るはずの予約客は、みんなキャンセルするに決まっている。となれば、ホテルは延泊したがる客をすべて受け入れてくれるはずだ。
( ※ そうしないこともありそうなので、事前に自治体が「延泊を受け入れよ」と勧告しておくといい。その方がホテルも儲かるのだから、ホテルだって受け入れるはずだ。)

 ただし、問題がある。記事にも記されているように、ホテルの自家発電が整備されていないことが多いからだ。高層ビルのような巨大ホテルは別として、中小のホテルでは自家発電が整備されていないことも多いのだろう。特に、外国人向けだと、安い旅館も多いので、自家発電が整備されていないことが多そうだ。

 そこで、ホテル向けに「自家発電の設備を整備せよ」と促すといいだろう。国や自治体が方針を定めて、なるべく義務づけるといい。大規模ホテルでは、絶対的に義務づける。中規模ホテルでは、「なければ罰金」という形で義務づける。小規模ホテルでは「あれば補助金」という形で推奨する。
 いずれにせよ、災害対策の程度でランク付けする。自家発電設備を持たないホテルには、五段階評価で3以下の評価しか与えないことにする。
    ★★★☆☆

 という感じだ。

 民泊についても、同様にするといいだろう。(小規模ホテルに準じる。)

 以上によって、ホテルに自家発電が整備されていけば、(避難所のかわりに)ホテルに外国人を収容することができるから、問題は大幅に解消していくだろう。



 [ 付記1 ]
 それでも、あぶれる外国人は多く出るだろう。特に、小規模ホテルや民泊に宿泊する貧乏外国人。これらの外国人観光客のためには、外国人向けの避難所を整備することが必要だ。
 各所に分散して収容するのは、良くない。対応するスタッフがいないからだ。したがって、なるべく集中的に、外国人観光客を集めて、外国語のできるスタッフが対応するべきだろう。
 外国語のできるスタッフがいるのが好ましいが、英語・フランス語・ドイツ語はともかく、ベトナム語・タイ語・中国語・台湾語・韓国語などになると、話せる人も限られてきそうだ。
 そういう場合には、スマホの翻訳アプリが有益だろう。これを上手に使えるスタッフが必要とされる。

 東京五輪のボランティアでは、外国人観光客への対応がなされるようだから、これを援用して、「災害時の外国人への対応」という制度的な対処を向上させてもらいたいものだ。
 特に、英語以外の言語への対応が重要となる。

 [ 付記2 ]
 ちなみに、外国人観光客の国籍は、こうだ。


foreign00.png
出典:訪日外国人 2017年


 英語圏は全体の3割以下であるようだ。こうなると、他の言語を使える人の方が、ずっと重要となる。(特に、中国語・台湾語・韓国語)

 【 追記・訂正 】
 台湾人の大部分は、中国語を話せるので、中国語で足りるようだ。台湾語は特に必要ないようだ。(台湾語しか使えないのは、台湾でも特別な高齢者に限られるので。)



 【 関連動画 】


東京 2012




posted by 管理人 at 23:32| Comment(1) | 一般(雑学)5 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
全電力負荷を自家発で持たせようとすると、すんごい発電機になってしまうので
『最低限これこれの機能だけは稼働させられるように』というような基準を設けて、
それに合致する発電機を備えたホテルには容積率緩和などの優遇策を与えれば良いかも知れません。
補助金みたいに公金を使わなくて済むので。
Posted by けろ at 2018年11月15日 02:07
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